先日おばさんと最期のお別れをしました。
子供のいないおばさんは甥っ子姪っ子のうち、妹にあたる母の子供たち(mic姉弟)をとりわけかわいがってくれました。
遊びに行くと必ず「micちゃん、よう御座ったねぇ」と、
帰り際にも必ず「また来てぇねぇ」と。
10日ほど前にお見舞いに行った際、
珍しくぎゅーっと力強く抱きしめてくれました。
入院するのは心細いんだろうなぁと、そのときは思ったのですが
もしかしたらおばさんの私へのお別れだったのかもしれません。
千の風になって・・・と歌われましたが
おばさんは、いつも変わらずそこにいる。
今は雪となって、そのうち春風となって、そして木陰を作る大きな枝となって。
いつも変わらず見守ってくれている。
そんな気がします。
どこかで新しく命が誕生し、また別の場所で静かに終える命がある。
そんな命のリレーを私はまだかけ出したばかり。
受け取ったバトンをつなぐことができるのか。
そんなことをつらつら考えてしまった。
そして、今までイヤだ、嫌いだと思って距離をとっていた父を介助するために握った手は
きれいで少し冷たく痩せてしまっていた。
今まで何を見て感じてきたんだろうか。
おばさんからの最期の教えは、今までの考えを静かにひっくり返すようでした。