miao的 ぶろぐ(ってば>照)

 生業:打楽器奏者 ”みゃお助”のぼやき、旅、お気に入り、猫、そして時々音楽のこと(笑)etc 

それでも、まだ全員ではない

2010-03-10 | 【つぶやき】
リハーサルオフィシャルに二日目(金管&打楽器一日目)

初日は、いつも30分以上は早く付くようにしている。
今日は、それよりも遥かに早く着いてしまい、きっと打楽器は誰もまだ着いていないだろうとおもいきや、そんなことはなかった。

実は、ながらく首席奏者の席が空いたままのこの楽団で、ようやくその席におさまることを許され、この重責についたのは、まだ若干20代半ばのアメリカ人男性。
NYフィル打楽器奏者のクリス・ラムの門下生で、かなり優秀なもよう。

メイルでは、何回かやり取りしていたが、本人に会うのは初めて。

気さくに挨拶された。
とても細~い人。


セクションには、全員で四人の打楽器奏者が在籍し、現在はアメリカ人三人、日本人一人、男女2対2、年齢層は、20代と30代が2対2。

日本人の方は、今回休み、残りのアメリカ人二人は旧知の仲。
女性のほうは、エーベル門下のお姉さん弟子。
男性は、彼が昨年トライアルの時からの知り合い、晴れて、再度半年のトライアルになり、これをこせば、夏以降には正団員になれる模様。


ティンパニには、イギリス人男性。
今回の第二ティンパニには、ローカルの彼の弟子である女性がつとめた。

金管セクションには、そうそうたるメンバーが揃ったようで、アンサンブルがバッチリだった。
彼等が合奏でつかまってしまうことはなかった。しかし、エキストラで集まった奏者は、ふだんはみんなバラバラな場所で活躍しているわけだけど、そこはプロ。

あとで、聞いた話し、その中に、なんと先日ボストン響に決まった方がいて、しかもその兄弟は、片方(たしか弟)はシカゴ響では首席をつとめているという。
友人の言葉を借りるなら、「なんて親孝行な息子達!」
目指している人数から比べたら、まるで氷山の一角を表すような狭き¨数¨しかないメジャーオケでのポジションに、同じファミリーからでることは、業界でもそうそうないだろうなあ。


そして、フレンチホルンの半分のひとは、見慣れない形の楽器を持ち替えて吹いていた。
管楽器の友人いわく、その楽器は非常に音程がとりにくいらしいんだが、そんなことはまったく気にならなかったくらい、カンペキにこなしていた。
年配のベテランホルン吹きさんが参加していたが、話によるとベルリン交響楽団の名手な方らしい。団員の師匠さんなのかな。


あと、オーボエ族なのか(勉強不足ですみません

コールアングレのお化けみたいな大きな武骨な楽器、初めてお目見えしました。

実は、初めてという人が圧倒的に多いと断言できるのは、この楽器は世界でも数台しか現存しない楽器とのこと。
この楽器を所持しているヨーロッパのオケから奏者も一緒にやってきた。

リハの後に、その人に話しをきいたら、楽器が活躍する曲が圧倒的に少ないから、もう作るメーカーもなく、また、いままでお金をかけて改良されることもなくきてしまったのだそうです。

その方が持っていた楽器もかなり古いものらしい。
ちなみに、日本にも数台あると聞いた。

トロンボーンにも、不思議なかたちの楽器があったり、いろんなところで、いろんなみなれない楽器が活躍。
かくいう、打楽器にもいろいろあるんだけど。

また次回。

※photo※
ツインタワーに伊勢丹が併設されていますが、ここは日本のものはほとんど手に入る。
たとえばこんな日本酒、また、らっきょう、大根のような、こちらでは作れない野菜や、りんごや二十世紀梨のような果物も輸入されて売っている。

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