☆ アーティストとの出会い

彼女のマリンバという楽器への音つくり、音楽つくりへのこだわりと、「それを伝える（指導もふくめ）」ということへの情熱、後進の演奏者への愛にあふれたまなざし、リラックスして日本の食事を心から楽しんでいる姿。
大変忙しいスケジュールの中、オンとオフをうまく使い分けるところは、さすがです。彼女のいるところは、常にあたたかかった。
彼女と過ごせて、本当に楽しかったし、また、学ぶところが多い数日間でした。

マリンバとは、日本ではまた、「木琴のちょっと大型にした楽器」的に扱われることが多いようですけど、これは、他のどの楽器でもない、独立した楽器です。
そして、今日のような、コンサートマリンバとしては、まだ歴史の浅い楽器でもあります。いまもなお発展途上で進化し続けている楽器であるといえます。
ですから、「マリンバ奏者」としての彼女は、そのマリンバという楽器の普及と、芸術的発展のために活動することということに、とても力を注いでる。
たとえば、マリンバ製造会社と協力して楽器の品質向上、マレットの開発、マリンバ曲を作ってくれる作曲家との共同作業、その作曲家や演奏家たちとのセミナーの開催、世界中でマスタークラスやコンサートの開催、レコーディング、楽譜の出版などなど。

新しいことを広めていくことは、大変なことだろう。
しかし、彼女には、情熱とともに、力強く前に進んでいこうとしている。
そんな彼女を間近で見ていて、ものすごく頼もしく感じ、感動した。

これからも、その活動に大注目していきたいです。