いま、なぜプロポリスが注目されるのか

ミツバチというと、あの甘い蜂蜜やロイヤルゼリーがよく知られていますが、人間は蜂蜜やロイヤルゼリーだけでなく、プロポリスも天然の薬プロポリスも天然の薬として古くから利用してきました。まえにも述べたように、四七〇〇年まえの記録にもプロポリスが出てくるほどです。そのプロポリスが、近年にいたって大きな注目を集めるようになってきたのは、すぐれた抗ガン作用や、免疫増強作用、抗アレルギー作用、抗酸化作用などが認められるようになったからです。　二〇世紀に科学、医学はひじょうな進歩をとげました。とくにウイルスや細菌などによる感染症に対しては、抗生物質やさまざまな薬の発明、治療法の進歩などで、多くの人の生命を助けてきたのはご存じのとおりです。しかし、その科学も万能ではなく、さまざまな問題が生じるようになってきました。
たとえば、合成医薬品の副作用の問題があります。また、抗生物質の効かない耐性菌か出現するようになり、抗生物質では死なない結核菌や、MRSA（メチシリン耐性黄色ブドウ球菌＝健常人なら保菌者になっても発症しないが、病気や手術などで休力が低下している人が感染すると危険）による院内感染が医療現場で大きな問題になっています。さらには私たちの体を構成している細胞そのものの突発性変化（ガン化）に対しては、現代医学ではまだ治療の決め手はありません。
こうした時代に、あらためてプロポリスが注目されるようになってきたわけですが、その効果の一端は、最初にご紹介したＴさんのケースでもおわかりいただけるでしょう。