これは、いつも感じちゃう事なんだけど。
やっぱり櫂くんの方がいっこ、上になってるね。
背も高校生に成ってから伸びたけど、やっぱり櫂くんよりかはまだ小さくて。そりゃあ、僕が櫂くんより背が高かったらなんとなく変だけど。
そんな、何もかも僕より上な櫂くんが、僕は、好きだよ。
×××××××××××
「櫂くん!」
「アイチ...か」
いつもの公園のベンチで横になっている櫂くんの元に駆け寄った。
櫂くんが少し間を置いて僕に気が付いた。イントネーションが少し下がって、僕を待っていなかったみたい。期待外れだったかな。
「櫂くん、えと、その、あの...待ってるの僕じゃ無かった?」
「…何故そう思う?」
「なんとなく。...当たっちゃったかな?」
恐る恐る、櫂くんの手に自身の右手を絡ませてきいていると、櫂くんはハァ、と溜め息をついた。
「どうしたの?」
「アイチお前、今此処が何処で自分は何だか分かっているのか?」
櫂くんが僕にとって、意味のよく分からないことを聞いてきた。
「此処はいつもの公園で、僕は先導アイチっていう男の子、でしょ?」
櫂くんは「嗚呼、やっぱりか」みたいな顔でもう一度僕から目を外らす。
「…アイチ」
櫂くんは相変わらず顔を下に向けたまま。
けど、手は僕の胸部を指さした。一体何を伝えようとしているのだろう。
「…あ」
xxxxxxxxxxxxxxx
続く
やっぱり櫂くんの方がいっこ、上になってるね。
背も高校生に成ってから伸びたけど、やっぱり櫂くんよりかはまだ小さくて。そりゃあ、僕が櫂くんより背が高かったらなんとなく変だけど。
そんな、何もかも僕より上な櫂くんが、僕は、好きだよ。
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「櫂くん!」
「アイチ...か」
いつもの公園のベンチで横になっている櫂くんの元に駆け寄った。
櫂くんが少し間を置いて僕に気が付いた。イントネーションが少し下がって、僕を待っていなかったみたい。期待外れだったかな。
「櫂くん、えと、その、あの...待ってるの僕じゃ無かった?」
「…何故そう思う?」
「なんとなく。...当たっちゃったかな?」
恐る恐る、櫂くんの手に自身の右手を絡ませてきいていると、櫂くんはハァ、と溜め息をついた。
「どうしたの?」
「アイチお前、今此処が何処で自分は何だか分かっているのか?」
櫂くんが僕にとって、意味のよく分からないことを聞いてきた。
「此処はいつもの公園で、僕は先導アイチっていう男の子、でしょ?」
櫂くんは「嗚呼、やっぱりか」みたいな顔でもう一度僕から目を外らす。
「…アイチ」
櫂くんは相変わらず顔を下に向けたまま。
けど、手は僕の胸部を指さした。一体何を伝えようとしているのだろう。
「…あ」
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