このコラムを、もともと人に話すということが苦手な自分がどうして始めたのか。
今、この時期に救急ヘリの実際と自分たちの思いを伝えることが大切だと思ったこと、自分の失敗談を教訓として特に医療従事者に伝えたいと思ったこと、日々遭遇する感動をいろいろな人と分かち合い、ちょっとした普段の生活で感じたことも話す機会があればいいな、と思ったこと、など、まあいろいろな思いがあってこのブログを始めた。
いろいろな意見を聞き、自分の学びのきっかけにもできたらと思う。
今回、MESH救急ヘリという、国や県の方針ではなく民間の現場から立ちあがったこの事業が、北部医師会の費用のバックアップを断ち切られ、いわば自分たちを支えてくれたものを失った中で、決して止めてはいけないという使命感がある。
国や県の医療問題に携わる一部の人たちにとっては、我々のやっていることは無意味にうつるかもしれない。何故なら日本のドクターヘリ事業は救命救急センターに設置すると国が決めているのだから。どう我々があがいてみようとも、ドクターヘリは無理だと言ってしまえばそれまでのことである。しかし、自分たちの歩んできたこの道、患者のための医療をやろうという信念、患者を救うためには1分1秒がどれだけ大事かということをわが身をもって体験してきた事実は、決して無駄にはできない。自己満足では終わらせたくない。人のために尽くすという、この想いと夢が実現し、今、まさにそれが中断されようとしている時に、そこに全身全霊打ち込まずに、これからどう生きていけというのか。
現在、石垣島で開業をされている宮良長和氏の著書「立腹のススメ」に、次のような一文が載っている。
「背水の陣 どんな仕事でも捨て身にならなければ良心的に自分の満足のゆくようには出来ないし、又、社会の役には立てない。医者でもいざとなれば止める覚悟があって初めて良心的な診療が出来る」
この事業を継続するためにも、救急での仕事に真剣にならざるを得ない。
僕は、救急は本当に難しい、と思う。
何年やってきても、もう大丈夫ということはない。何の仕事もそうだと思うけど…。
いつか、そのことにも触れてみたい。
今日は、3件の出動でした。フライトナースの知名さん、初出動おめでとう。ドキドキしていたけど、大丈夫でしたよ。明日も頑張ろう。(記念に写真を撮りました)
2008年6月22日(日)
今、この時期に救急ヘリの実際と自分たちの思いを伝えることが大切だと思ったこと、自分の失敗談を教訓として特に医療従事者に伝えたいと思ったこと、日々遭遇する感動をいろいろな人と分かち合い、ちょっとした普段の生活で感じたことも話す機会があればいいな、と思ったこと、など、まあいろいろな思いがあってこのブログを始めた。
いろいろな意見を聞き、自分の学びのきっかけにもできたらと思う。
今回、MESH救急ヘリという、国や県の方針ではなく民間の現場から立ちあがったこの事業が、北部医師会の費用のバックアップを断ち切られ、いわば自分たちを支えてくれたものを失った中で、決して止めてはいけないという使命感がある。
国や県の医療問題に携わる一部の人たちにとっては、我々のやっていることは無意味にうつるかもしれない。何故なら日本のドクターヘリ事業は救命救急センターに設置すると国が決めているのだから。どう我々があがいてみようとも、ドクターヘリは無理だと言ってしまえばそれまでのことである。しかし、自分たちの歩んできたこの道、患者のための医療をやろうという信念、患者を救うためには1分1秒がどれだけ大事かということをわが身をもって体験してきた事実は、決して無駄にはできない。自己満足では終わらせたくない。人のために尽くすという、この想いと夢が実現し、今、まさにそれが中断されようとしている時に、そこに全身全霊打ち込まずに、これからどう生きていけというのか。
現在、石垣島で開業をされている宮良長和氏の著書「立腹のススメ」に、次のような一文が載っている。
「背水の陣 どんな仕事でも捨て身にならなければ良心的に自分の満足のゆくようには出来ないし、又、社会の役には立てない。医者でもいざとなれば止める覚悟があって初めて良心的な診療が出来る」
この事業を継続するためにも、救急での仕事に真剣にならざるを得ない。
僕は、救急は本当に難しい、と思う。
何年やってきても、もう大丈夫ということはない。何の仕事もそうだと思うけど…。
いつか、そのことにも触れてみたい。
今日は、3件の出動でした。フライトナースの知名さん、初出動おめでとう。ドキドキしていたけど、大丈夫でしたよ。明日も頑張ろう。(記念に写真を撮りました)
2008年6月22日(日)