旧年中は、当協会の活動にご支援ご厚誼を賜りまして誠にありがとうございました。
お蔭さまで昨年は、「女性の健康検定」の実施、電話相談の拡充、各地の自治体・企業・団体への講師派遣など多岐にわたる活動が実施できました。
「女性の健康検定」は、幅広い世代・職種の女性・男性を対象に、女性の健康とワーク・ライフ・バランスの知識と理解が広がることを目指しております。
日本の働く女性は、男性と比べて平均勤続年数が短く、OECD 加盟国の中でも男女差が大きいと指摘されています。
女性労働力率のM字型グラフからも、30 代の出産育児・50 代の更年期症状による退職が要因のひとつと推察されます。
国が推進する「女性が活躍できる社会」の実現には、社会構造・システムの変革や意識の転換が必要であり、さらに当協会が提案する「女性の健康課題とWLBを融合した知識と理解」が社会・職場・地域に広く周知・反映されることが重要であると考えます。
いま女性参画が求められている中、今後も、更年期を軸に女性の生涯を通した健康づくりとより良い働き方の啓発活動を充実して参る所存です。
当協会の電話相談では、「自分に合った更年期医療の薬剤の種類、使い方、選び方は?」など、より詳細で具体的なご相談が増えています。
女性の生涯を通した健康課題に、女性ホルモン視点が不可欠であるという情報が広く知られたことの現われと考えられます。
更年期の適確な健康づくりは、更年期症状の改善はもとより、その後に発症しやすい生活習慣病の予防対策でもあり、さらに健康寿命の延伸にもつながる重要な課題です。
電話相談委員会では、毎月「対話士スキルアップ研修会」を開催し、最新医療の情報・データなどの収集やカウンセリング技術のブラッシュアップを行い、ご相談者の方々により良いご提案ができるよう日々取り組んでおります。
2015年もご指導並びにご支援を賜わりますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
益々のご盛栄とご健勝を心より祈念申し上げます。
平成27年元旦
NPO法人 女性の健康とメノポーズ協会 三羽良枝
更年期の不調や月経困難症などは、女性ホルモンの影響によるものです。
女性の健康管理は、女性ホルモンの理解と共に環境的な問題にも、向き合うことが必要です。
働く場では・・・
▼女性の側は、サポートが必要でも声を上げられない。
▼男性の側は、理解したい、サポートしたいと考えていても話題にできない。
どうしてもデリケートな面があるので、よりよい環境を実現したいと考えていても、一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
★「女性の健康問題について正しい知識を持っている人」とわかってもらえる。
☆「理解したい、サポートしたい」という気持ちがある。
「女性の健康検定」で資格を取得して、一歩を踏み出すために活用している男性、職場が増えています。
日経新聞より
「女性の健康問題 男性上司はどう対応? 更年期障害、妊娠…知識得て支援も」
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO79360060W4A101C1TY5000/
職業人としての女性の力を最大限に活かすために、管理職の方に必要な知識を『女性の健康検定』を通して学びませんか。
2015年度「女性の健康検定」は6月27日(土)、東京と大阪で実施します。
本年度は、企業・団体さま向けに、テキスト・セミナー・検定をセットにしてご希望の日程で行う「出張検定」も企画いたしました。
女性が働きやすい職場への取り組みとして、「女性の健康検定」をぜひご活用ください。
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お申込み方法など、詳しくはウェブサイトにて順次発表いたします。
企業・団体さま向け「出張検定」は別途ご相談ください。
会員様へニュースレターを送付いたしました。
女性医療の専門家、各界著名人の寄稿、インタビュー、講演からのまとめなど、充実の内容となりました。
ぜひじっくりお読みください。
○2014 年の活動を振り返って 三羽良枝/ NPO 法人 女性の健康とメノポーズ協会理事長
●第9回女性の健康検定ステップアップ研修会から
健やかに輝くための女性の最新医療 ―― 過多月経の新しい治療法ほか
講師:太田郁子/倉敷平成病院婦人科医長
●第9回女性の健康検定ステップアップ研修会から
仕事を活きる時代とは ―より素敵な人生をおくるために―
講師:飯塚敞士/マーケティング・コンサルタント
●腰痛を防ぎ美しい姿勢&素敵なスマイルのコツ
講師:村山和実/トータル・ビューティー・デザイナー
●この冬、肌と髪の乾燥対策「うなはだけ」の5原則を守るには 細原博代/美容家
●健康とワーク・ライフ・バランスの充実のために「 女性の健康検定・2014年」実施のご報告
●世界各国の「女性活躍推進度」から見た日本の女性の状況
有馬牧子/当協会理事 東京医科歯科大学男女協働・キャリア支援部助教
●100 年を元気に生き抜くための女性のヘルスケア
安井禮子/当協会副理事長 医療・健康ライター
●第29回日本女性医学学会学術集会演題発表より
電話相談に見る更年期女性のHRT(ホルモン補充療法)に対する意識と受療行動 三羽良枝
●女性の健康をトータルに守るHRT 超高齢化社会と筋肉量/筋力
岡野浩哉/飯田橋レディースクリニック院長
●更年期Q&A 回答 牧田和也/牧田産婦人科医院院長
●大豆イソフラボンパワーの源エクオールはどのように生まれるの?
●冷えを防いでぐっすり眠ろう
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当協会の活動の様子もお知らせしています
○女性の健康相談対話士スキルアップ研修会
○当協会の講師派遣による講演会活動について
○女性の健康とメノポーズ協会の女性の健康相談対話士になって
○体調改善の糸口に~ メノポーズカフェ
○2014 年 NPO 法人女性の健康とメノポーズ協会 活動報告と掲載記事
ご入会については事務局までお問い合わせください。
http://www.meno-sg.net/
歯が丈夫だと、食事もおいしいし、元気に過ごせそう・・・というのはなんとなく想像できると思います。
歯の健康を守ることは、生活習慣病の罹患率を下げ、医療費の削減にも繋がります。
山梨県で歯の健康と医療費についての調査が行われているので、ご紹介します。
残存歯数 患者1人当たりの1ヶ月平均医療費
0~4 : 2万3548円
5~9 : 2万3051円
10~14 : 1万8907円
15~19 : 1万8593円
20~ : 1万7413円
この数値から、日本全体でどのくらいの差が出る?と考えると・・・歯磨きをがんばりたくなりますね。
歯周病は女性の方がかかりやすく、注意が必要です。
女性ホルモンには一部の歯周病の増殖を活発にする場合があるのです。
また、エストロゲンの分泌が減ってくる更年期以降は、ドライマウスなど口内環境が悪くなったり、骨量が減少して歯がもろくなったりします。
女性は一生を通して、歯の健康には注意が必要ですね。
歯が弱くなると、軟らかい食品に偏りがちになります。
野菜、カロチン、ビタミン、ミネラルなどの摂取が減り、免疫力の低下にも繋がります。
生活習慣病の罹患率にも差が出ています。
残存歯数20本以上の人を100としたときの罹患率の比較
0~19本の人:20本以上の人
がん 119:100
糖尿病 150:100
高血圧疾患 149:100
虚血性心疾患 171:100
脳梗塞 159:100
噛めない→飲み込めない、という状態が進行すると、誤飲による肺炎のリスクも高くなります。
今、虫歯がある、歯周病があるという方は、ぜひ早めに治療しましょう。
自分の歯をなるべく残し、また、たとえ歯を失っても、義歯を使って噛む機能をできるだけ維持することが大切です。
参考
平成18年度山梨県高齢者における歯の健康と医療費に関する実態調査
日本人女性の13.1%が糖尿病予備軍と推計されます。
平成24年「国民健康・栄養調査」によれば、「糖尿病の可能性を否定できない人」、すなわち糖尿病予備軍は女性は13.1%となっています。
「糖尿病が強く疑われる人」 平成19年:7.3% 平成24年:8.7%
「糖尿病の可能性を否定できない人」平成19年:15.9% 平成24年:13.1%
わずかに減少に転じたものの、多くの人が糖尿病のリスクが高い状態といえます。
糖尿病は進行すると、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、神経障害などの合併症を発症します。
――+――+――+――
食事をしてエネルギーを摂取すると、血糖値が上がります。
これは正常な反応で、血液中の血糖量を一定に保つように、すい臓からインスリンが分泌されて、血糖値を下げます。
血糖値が上がりやすい食べ物を一度にたくさん食べたりすると、インスリンがたくさん必要になります。
高カロリーの食品、早食いなどで血糖値は急激に上がってしまうのです。
この状態が習慣化すると、インスリンの働きが低下し、さらにすい臓はインスリンを分泌しようとして、過剰に働かなければなりません。
その結果、インスリンの分泌が不足したり、正常に働かなくなったりして糖尿病を発症します。
――+――+――+――
女性は更年期以降、糖尿病のリスクが高くなります。
エストロゲンには、インスリン感受性が高くなる働きがあるので、減ってくるとインスリンが十分に効果を発揮できなくなってくるといわれています。
また、エストロゲンの分泌が減ると、代謝機能が衰え、内臓脂肪が蓄積されやすくなるのです。
内臓脂肪からは、インスリンの働きを悪くする物質が分泌されるので、血糖値の上昇や、糖尿病のリスクが高くなると言われています。
――+――+――+――
先ほどの平成24年「国民健康・栄養調査」では、同時に食生活についても調査しています。
成人の野菜類摂取量の平均値は、286.5gでした。
どの年代でも、成人が摂るべきとされる350gには達していません。
ただ、その内訳を見ると、350グラム以上食べている人が29.6%いる一方で
210グラム未満しかとっていない人が37.2%と、個人でずいぶん差があるようです。
平成24年「国民健康・栄養調査」野菜類摂取量の状況
350グラム以上 : 29.6 %
280~350グラム : 15.2 %
210~280グラム : 18.0 %
140~210グラム : 17.9 %
70~140グラム : 13.3 %
70グラム未満 : 6.0 %
食生活の改善のポイントがありそうですね。
野菜にたくさん含まれる食物繊維は、糖分の消化吸収を緩やかにする働きがあります。
つまり、血糖値の上昇を穏やかにします。
ぜひ野菜をたくさん食べる料理献立を工夫して、ゆっくりよく噛んで食事を楽しみましょう。
多くの人が正しいヘルスケアの知識をもち、生活習慣の改善に取り組むことが必要ですね。
★トクホとは:特定保健用食品★
医学や栄養学の面から保健効果が期待できると認められた食品
★バランスの取れた食事が基本です。
トクホを賢く利用して、気になるところをケアしましょう。
平成24年「国民健康・栄養調査」によれば、「糖尿病の可能性を否定できない人」、すなわち糖尿病予備軍は1100万人です。
「糖尿病が強く疑われる人」1100万人
「糖尿病の可能性を否定できない人」950万人
平成9年以降、5年ごとに調査されていますが、ずっと増加していた人数が平成24年の調査でわずかに減少に転じました。
とはいえ、日本人の1割が糖尿病のリスクが高いのです。
「糖尿病が強く疑われる」950万人を合わせるとおよそ2割(2050万人)です。
多くの人が正しいヘルスケアの知識をもち、生活習慣の改善に取り組むことが必要ですね。
――+――+――+――
血糖値を下げるインスリンがしっかり働いているかどうか(インスリン感受性)には、エストロゲンが影響しています。
エストロゲンが活発に分泌されているとインスリンがよく働き、エストロゲンが減ってくる更年期以降は血糖値が上がりやすくなります。
――+――+――+――
血糖値が気になる方へにすすめられる特定保健用食品は、以下のような成分を含む食品です
◆難消化性デキストリン
水溶性の食物繊維です。食物繊維によって腸から炭水化物が吸収されるのを遅くし、血糖値の上昇を緩やかにします。
お茶や、飲料に溶かして飲む粉末タイプの商品が発売されています。
◆グアバ葉ポリフェノール
消化酵素の働きを抑制して、血糖値の上昇を緩やかにします。
◆小麦アルブミン
小麦に含まれるたんぱく質です。でんぷんを分解する消化酵素(アミラーゼ)の働きを一時的に低下させます。
◆L-アラビノース
ショ糖を分解する消化酵素(スクラーゼ、十二指腸で働く)の働きを阻害します。
甘味料として商品化されていて、砂糖と置き換えて使用すれば、血糖値の上昇を緩やかにします。
◆豆鼓エキス
消化酵素のαグルコシダーゼの作用を阻害し、腸での糖分の消化吸収を穏やかにします。
豆鼓は黒豆を麹で発酵させたもので、中華料理の調味料として使われます。
―――+―――+―――+―――
これらのトクホ成分は、糖の消化吸収を遅らせるものなので、食事と一緒に摂取するのが効果的です。
また、疾病が治癒するものではありません。
糖尿病の治療を受けている方は医師にご相談の上ご使用ください。
以下の期間、サーバーのメンテナンスが行われる予定です。
期間中、サイトの閲覧ができない、メールの不達、ご返信の遅れなどが発生することがございます。
お送りいただきましたメールへの返信がなかった場合、恐れ入りますが12月22日以降再送いただくか、お電話いただけますようお願いいたします。
ご不便をおかけいたしますことお詫びいたします。
メンテナンス期間:12/15~12/21
ワークライフバランスに関するシンポジウムのお知らせです。
「地域とつながって研究者の研究力を育てよう」
12/23(火・祝)13:00~東京医科歯科大学
主催:内閣府・男女共同参画推進連携会議、東京医科歯科大学
事前申込み制、参加無料、託児サービス有、手話通訳有
研究職の方々によるワークライフバランスに関するシンポジウムです。
研究職として働く人たちの実体験、よりよい働き方の提案など、豊富なプログラムです。
当協会理事の医学博士・有馬牧子がワークショップの座長をつとめます。
-有馬より-
シンポジウムにはNHKの取材が入り、12月23日夜のNHKニュースセブンでも放映される予定です!
これから働き方を考えたいとお考えの皆さま、ぜひお申し込み下さい!
お申込み → 東京医科歯科大学 男女協働・キャリア支援部
【講演】
基調講演「子育てしやすい地域づくりとは~次世代育成に向けて~」
文京区長 成澤 廣修氏
講演 「男性が育児参加をするために提案したい働き方」
サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野 慶久氏
講演「地域と医学系大学で連携したファミリーサポート事業」
東京女子医科大学 衛生学公衆衛生学教室 講師 野原 理子氏
【事例報告】
座長:平澤恵理氏(順天堂大学 老人性疾患病態・治療研究センター 先任准教授)
事例報告1 「研究とライフイベントとの両立-生活習慣病のメカニズムの解明と新しい治療法の開発を目指して-」
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 先端分子医学研究部門 テニュアトラック准教授 大石 由美子氏
事例報告2 「研究とライフイベントとの両立-子育てしながら研究、研究しながら子育て-」
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 システム発生・再生医学分野 特任助教 田中陽子氏
事例報告3 「遺伝性腎疾患の臨床と研究-母親の目線を生かして-」
順天堂大学大学院 医学研究科泌尿器外科学講座 助手 河野 春奈氏
【ワークショップ】 「育児と介護、実際にやってみて分かったこと」
座長:有馬 牧子(東京医科歯科大学 学生支援・保健管理機構 学生・女性支援センター 助教)
登壇者:田中智彦氏(東京医科歯科大学教養部 准教授)、成瀬妙子氏(東京医科歯科大学難治疾患研究所 分子病態分野 プロジェクト助教)、男女の研究者の方々
【パネルディスカッション】「地域とつながって女性研究者の研究力を育てよう」
コーディネーター 東京医科歯科大学 女性支援専門委員会 委員長 井関祥子氏
パネリスト 前田美穂氏(日本医科大学小児科教授)、塩満典子氏(宇宙航空研究開発機構 男女共同参画室長)、平澤恵理氏、青野慶久氏、野原理子氏
※当協会の催しではありません。お問い合わせは主催団体へ
お問い合わせ・お申込み→ 東京医科歯科大学 男女協働・キャリア支援部
電話相談から- 低容量ピルを使っています、閉経は?
(電話相談に寄せられた内容を元に、構成しました)
【ご相談内容】
46歳。避妊のために数年間ピルを使っていました。
転居や多忙でしばらくピルを使わなかったところ、3ヶ月間、月経がありません。
閉経したと考えていいのでしょうか。
「閉経かな?」と思ったとたんに、頭痛や疲労感を感じ、気力も減退、心の持ちようでしょうか?
【更年期相談対話士から】
女性の閉経は平均50歳ですから、40代後半は月経周期が乱れることが多いのです。
1年間月経がない場合が閉経ととらえますので、ご相談者はまだ閉経前の段階ですね。
避妊についても、パートナーともよく相談して、賢くライフスタイルをコントロールしてくださいね。
体が変わる時期ですから、基礎体温を付けることをお勧めします。
月経不順や体調がすぐれない場合は婦人科医師に相談するのが一番よいでしょう。
血液検査でホルモンの状態もわかります。
低用量ピルを使用している人は、閉経の時期に体調維持のためにも、HRT(ホルモン補充療法)への切り替えが必要です。
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転居でそれまで通っていた婦人科は遠くなってしまったとのこと。
お住まいの近くの更年期に詳しい婦人科を案内しました。
女性にはぜひ自分に合った信頼できるパートナードクターをもっていただきたいです。
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心や体の心配事、話してみませんか?
女性の健康とメノポーズ協会の電話相談をご利用ください。
「更年期の不調ってどんなもの?」
「治療法について教えて」
「将来の健康のために気をつけることは?」
更年期相談対話士がご相談をお受けいたします。
火・木 AM10:30~PM16:30 03-3351-8001
女性の雇用促進、女性が活躍する日本へと、政府主導の掛け声が華々しい昨今です。
女性がいきいきと活躍するためには、ヘルスケアとライフイベントとキャリアプラン、それらをバランスよく、総合的に構築して日々を送ることが大切ですね。
当協会理事で医学博士の有馬が、リクナビNEXTジャーナルのインタビューで、働く女性が抱える問題と、その解決法について答えました。
【人生のある時期は、スピードダウンしていい】
働き盛りの女性が知っておきたい心とカラダの話
☆すべての世代の女性が健康で美しく、健やかに生きていくために
★適切な取捨選択をするには、適切な情報を得ること
☆20代・30代女性に多く、見過ごしがちな症状・病気
★働く女性の健康を害する要因
☆更年期を控えて、20代30代が気をつけるべきこと
★母親との関わり方について
☆早い出産・遅い出産、それぞれのメリット
★キャリア女性がライフイベントを迎える際の心構え
どうぞご覧ください
NHKの「おはよう日本」で、女子スポーツ選手と無月経について放送されました。
競技成果を求めるあまり、厳しい体重制限から無月経になり、疲労骨折にも繋がってしまった、という内容でした。
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/04/0415.html
番組では無月経がの疲労骨折につながる警鐘を鳴らしていましたが、もっと切実なのは、妊娠・出産の機能が壊れてしまう危険があるということでしょう。
スポーツに熱心なあまり、というだけでなく、間違ったダイエットでも無月経や生理不順が起きやすくなります。
無月経の状態により女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、骨密度を低下させ骨粗鬆症から骨折につながります。
その生活をやめればすぐに元に戻るかといえば、なかなかそうもいかず、病院で治療が必要になってしまうこともあります。
スポーツをはじめ、若い女性の指導にあたる方に、女性の健康課題についての的確な知識を持っていただくために、当協会が発刊した「年代別 女性の健康と働き方マニュアル-ワーク・ライフ・バランスとヘルスケア」がお役に立つのではないかと感じました。
→ ご案内「年代別 女性の健康と働き方マニュアル-ワーク・ライフ・バランスとヘルスケア」
本書籍は、女性特有の疾患、及び、エストロゲンが女性の一生の健康にどのように影響しているかを知って、より良い働き方をしていくかが、よく理解できる内容になっています。
若い女性と、それを見守る指導者の方には、ぜひ生涯を見通した女性の健康について、具体的に詳しく知っていただきたいと思います。
学校など教育現場の先生方にもお手元に備えていただければ、お役に立つと思います。
9月に行われたWHAMサロンより、当協会副理事長で日本医学ジャーナリスト協会会員の安井禮子の講演の一部をご紹介します。
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敬老の日を前に厚生労働省が発表したデータですが、日本で100歳以上の方が5万8820人になったというんですね。
びっくりですね。
100歳以上の人の数を調べ始めたのが1963年なんだそうですが、そのときはたった153人だったそうです。
その後急速に伸びておりまして、20年でこんなに増えた。
世界的には44万1000人の100歳以上の方がいらっしゃる。
そのうち、6万人近くが日本にいる、ということで、日本がいかに長寿の国か、ということがわかると思います。
昨年なくなりました私の母は100歳まであとちょっと、というところでございました。
その日常生活は、それほど特別に健康的な習慣をしているわけでもなく、ほどほどに病気にも罹りながらも、最後まで食事もトイレもお風呂も自分で出来た。
「人は100歳まで生きるのだなあ」と実感したわけです。
今の100歳の人というのは、けんかしながらでも肉親の目がある、手がある、という世代なのですが、今後の日本ということを考えると、少子化の状況なども鑑みれば、未来の100歳を支える体制は十分とはいえません。
では、100歳が多くの人にとって現実となってきた今の日本で、「元気に」「それなりに美しく」「人生を楽しみたい」そんな100歳を迎えるにはどうすればいいか。
健康で生き生きと働き続けられる、そういった社会になることが大切です。
女性が健康に、日々の生活に満足して100歳まで生きる社会。
女性だけが「私の健康」とがんばっても実現できないですね。
・女性をトータルで見てくれる医療がぜひ必要です。
・そういった考え方が社会に広がること。
・そういった考え方働く場(企業に)根付くこと。
・行政(保健所や女性センター)が適切な施策を行うこと。
女性が声を上げて、企業や行政、学会などに働きかけて、実現していきたいですね。
そのためには、女性たち自身がまず力をつけなければ、と思います。
2012年より当協会で「女性の健康検定」という、検定を通して、みんなで女性の健康やワークライフバランスについて学んでいこう、という取り組みを進めています。
「女性の健康検定 ステップアップセミナー」に村山和実(むらやま・なごみ)先生の講座が追加されることになりました。
11月15日(土)、東京都にて、お弁当付きのランチョンセミナー形式で行います。
詳しくはこちら 「女性の健康検定 ステップアップセミナー」
村山和実先生講座
「腰痛を防ぐ美しい姿勢&素敵なスマイルのコツ」
村山 和実 先生 トータル・ビューティー・デザイナー
2011年ミス・インターナショナル日本代表。姿勢改善・トレーニング・ウォーキング レッスン講師。
アディタスパフォーマンストレーニング認定トレーナー、TRX“グループサスペンショントレーニング”指導資格、骨格診断 ファッションアナリスト。
村山 和実 先生ブログ
http://www.meno-sg.net/kentei/seminer141115.html
「女性の健康検定 ステップアップセミナー」
検定合格者様だけでなく、一般の方もご参加いただけます。
≪講座内容≫
■第1部「仕事をいきる時代とは―より素敵な人生をおくるために―」
飯塚 敞士 マーケティング・コンサルタント
■第2部「健やかに輝くための女性の最新医療―過多月経の新しい治療法他―」
太田 郁子 倉敷平成病院婦人科医長/日本産婦人科学会専門医
■第3部「腰痛を防ぐ美しい姿勢&素敵なスマイルのコツ」
村山 和実 先生 トータル・ビューティー・デザイナー
≪日程≫
2014年11月15日(土) 12:00~14:45(開場 11:30)
≪会場≫
東京医科歯科大学 3号館7階 保健衛生学科 講義室4
≪参加費≫
1,000 円 お弁当付き 当日、受付にてお支払いください。
※参加証はお送りいたしませんので、受付にてお名前を伺わせていただきます。
≪お申込み方法≫
(1)お名前 (2)郵便番号 (3)ご住所 (4)TEL (5)FAX (6)メールアドレス (7)ご職業・ご所属 をご記入の上、
Faxまたはメールでお申込みください。
FAX 03-3351-8073
メール kentei{記号}meno-sg.net 件名:女性の健康研修会申し込み
※メール、ファクスによる申し込みは11月7日必着、以降は、
お電話にてお席の空き状況をお問い合わせください。
お問い合わせ 03-3351-8074
ぜひ、お誘い合わせの上、お申し込みください。
10月18日は世界メノポーズデー、メノポーズ週間は10月18日~24日です。
更年期の健康に関わる情報を全世界へ提供する日、として、国内では日本女性医学学会が主催して、女性の健康づくりについて、啓発活動が行われます。
一般社団法人日本女性医学学会
『World Menopause Day(世界メノポーズデー)』
2014年の「メノポーズ週間」キャッチコピーは・・・
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メノポーズの悩み、一緒に考えます。
更年期障害には我慢ではなく適切な治療を
ホルモン補充療法(HRT)は
更年期を前向きにすごすための選択肢です
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世界メノポーズデーにあわせ、更年期女性の実態をアンケート調査した結果をリリースするなど、さまざまな活動が展開されます。
新聞、ニュース、クリニックのポスターなどにご注目ください。
こちらも参考に。
オレンジページくらし予報(株式会社 オレンジページ)と大塚製薬による「女性の健康意識調査」
” 婦人科検診を毎年受けている女性はたった4割。
検診を受けない理由は「面倒だから」「費用が高いから」。
生理前のイライラや更年期時期の落ち込みで、暮らしに支障も! ”
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心や体の心配事、話してみませんか?
NPO法人女性の健康とメノポーズ協会 の電話相談をご利用ください。
◇03-3351-8001◇
毎週火・木曜日10:30~16:30◇