M.E.M. トラベル in コロラド

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パイプオルガン演奏鑑賞CHURCHにて。

2011-03-20 | 日記

 アメリカへ来て感じたことの1つ。教会(CHURCH)が多い!いたるところに大小さまざまな教会があります。建設のみならず寄付のお金で学校が併設されていたり、ホームレスとなっている人へ食事を提供するなど社会と密接に関係しています。私はクリスチャンではありませんが、お誘いを受けて初めて教会へ足を運びました。日本人パイプオルガニストの夫婦が、無料でコンサートを開くからおいで。というものです。

十字架が三角屋根に映える「st.ANDREW UNITED METHODIST CHURCH」に到着。近年新しくコンサートホールが増設されたCHURCHです。パイプオルガンといえば、日本での友人の結婚式で聴いたことがある程度。演奏している姿をじっくりみたことは無かったため、興味深々。一番前に座りました。キリスト教にはご存知のとおり讃美歌があります。クリスマスのシーズンに皆さん街中でも何曲も聴かれることと思います。尋ねると讃美歌は600曲以上、全て楽譜があり一冊の本になっています。その中の1ページに「silent night(聖しこの夜)」などがあるわけです。膨大な曲数です。1人の作曲家が何曲も作成していますし、作曲家自体も多く、長い歴史があります。私はこの讃美歌が好きなの、という婦人もいます。

パイプオルガニストはワタナベキヨさん・チエミさん夫妻です。会場はほぼ満員。やや高齢者が多いでしょうか。夫妻は現在、テキサス州に住んでおられ、あちこちの州へ出向いては演奏をしているとの事。2人でオルガンに対して並んで座り、連弾のスタイルです。

パイプオルガンの重厚的な音を全身で感じながら・・・演奏の仕方はというと、まず手で弾く鍵盤が3段あります。エレクトーンよりさらに1段多く、ボタンが両脇にたくさんあります。足もとにもずらっと足鍵盤が並んでいます。パイプと電気も使っていてなんと2400種類の音が出せるというものです。オルガンなのに他の楽器音が出せるのです。ピアノやハンドベル、シンセサイザー音はもとより、自然界の音・雨や風の吹く音、雷音、犬や鳥の鳴き声、車のクラクションまで奏でることが出来るとなると、これはオルガン?という感覚になります。古典クラシックを聴いていて物語がイメージできる曲があるように、曲にストーリーを感じました。曲の中で、雷音や鳥の鳴き声が聞こえてくるということは、楽譜にそう演奏するようにかいてあるということだから、一体どんな符号?と思いました。2人で演奏しているのにそれ以上のオーケストラ風に聞こえる!という興味深い鑑賞でした。

両手両足で鍵盤を弾きながら、音の調整をして・・私には難しすぎる技!と思いました。たくさんの練習をするとの事でした。

5曲の演奏に会場の人たちも喜び、拍手喝采でした。その後はケーキやジュースのサービスがあり流れ解散。

多くの宗教がありますが、平和が第一で人と文化、教育を重んじることが大切です。また世界の平和が目的である以上、同じ人間として宗教の違いなどのために戦争を起こすなんてはもってのほか、でもそういう歴史も多かったのだ。と考えながら帰ってきました。