先日の夜、我が家を訪ねる人がありました。
2年ほど前、卒業論文の取材、調査に来ていたAさん。
突然だったので、びっくり!
何でも、卒論を手直しした論文が、学会で審査を通り、論文集に掲載されたとのこと、その報告と、実際の出来上がった論文を持って、調査に協力した人たちへのお礼参りでした。
卒論は、これまた学科の優秀卒業論文賞を受賞したそうで、素晴らしいです。
思えば2年前、狩浜地区の農家さん一人一人に調査を行い、狩浜に長期滞在していたAさん。
私も、個別に質問等を受けました。
出来上がった論文を読んで、実によくまとめているなあと、関心いたしました。
タイトルは、『集落域での耕作範囲の縮減過程における文化的景観のマネジメントに関する研究』
狩浜地区の石垣が、文化庁の文化的景観の調査地に指定されていたことを知ったのは、Aさんからでした。
建築というと、建物を建てることにばかり意識が行ってしまいがちですが、都市計画など、さまざまな研究があるんですね。
それにしても、Aさんの調査は、実に綿密で正確だと思います。
こういう優秀な専門家さんが地区にいたら、どれだけ素晴らしいことか。
行政側には、ぜひとも参考にして欲しいところが、たくさんあります。地区の発展には、まずきちんとした現状把握が必要ですからね。