Ayumi Hoshikawa / 星川 あゆみ

New York出店→池袋駅前ライブハウス立上げ→癌「生きる事/ 星川あゆみプロジェクト」→コロナ禍

倒れてから12日間の流れと変化

2016-10-13 07:14:10 | ドキュメンタリー
昨日、ある方から「なぜ標準治療に変えたのですか?血管を脆くしたのは食事療法ですか?そのままの療法でも大丈夫だったのでは?」という内容のメールをいただきました。
そのメールへの回答です。
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○○さん

血管を脆くしたのは、癌腫瘍です。
近藤誠さんの「がん放置療法のすすめ」を読んでみてください。「子宮頸癌」の節に明記されています。

今回の大量出血は、意識を失い救急搬送されてから、12日間さらに出血は止まらず、抗ガン剤投与前に3回、計1.2リットルの輸血を行ない、それでもヘモグロビンは標準値までは回復していません。
これ以上の短期間での輸血は、抗体を作れなくなり危険だそうです。
癌は2-B期、腫瘍は5センチ大でした。

9/30、意識を失ったまま誰にも気付かれなければ、ほぼ確実に失血死していました。もう自力では血が止まらない状態でした。
手のひら大のレバー状の血の塊がボトボト何個も、あわせて真っ赤な鮮血がシャーシャー流れ出る。
2月と6月にも経験はしていましたが、今回はさらに酷かった。私の体重では2kgの出血が致死量のはずですが、それどころではない。

それでも、そもそも人間50歳が寿命、最期まで自分らしく生き、苦しまずに死ねたらそれがベスト、と思っていたので、そのまま死ぬか、標準治療を受けるか、本当にギリギリまで悩みました。
もう、2者択一でしたから。
そのまま死んでも、自分の理想通りの生き様です。

しかし、最期に出会えた医師と病院は、これまで出会ってきた医師達とはまったく違う、本当に信頼できる、命を預けるならここしかないと思える医師と病院でした。

それでも悩んだ。娘達のために、どちらがいいのか。介護で迷惑をかける結果にならないか。

私自身は、何度も書いてますが、生に執着はない。

そして、死にかけてる私を目の前に「生きて」と私の手を握りながら泣き、入院中、一生懸命に私と店を支えようと笑顔で頑張る娘を見て、私は、この医師のチームに、自分の命を預けると、腹をくくりました。

これが、この12日間の流れであり、変化です。

○○さんは○○さんの納得いく人生を、お送りください。


星川 あゆみ