すごいタイトルなのですが・・・(笑)
阪大の筒井・大竹・池田先生の大規模アンケートによる
経済学的・実証研究の結果だそうです。
実は私このアンケートにアルバイトとして参加していたので、
結果にも興味がありました。
http://www.iser.osaka-u.ac.jp/rcbe/gyoseki/fukou.pdf
要訳をここに掲載させてもらうと、
本稿が得た主要な結果は、
①男性は平均的には女性より不幸であるが、
喫煙習慣をコントロールすると有意に不幸であるとはいえない
②年齢が高いほど不幸である
③所得が大きいほど幸福であるがその増加は逓減的であり、
高い所得階層では飽和が観察される
④パートで働いている主婦は無職の主婦より不幸であり、
労働が負効用をもたらす
⑤時間割引率が高い人ほど、また、危険回避的な人ほど不幸である。
最後の 「時間割引率」については耳慣れない言葉なので説明すると、
「将来のことより今のことに重きを置いてしまう傾向」
と表現できます。
要するに「健康な体でいたい」と思う長期的な目的よりも
「今これを食べたい」と思う気持ちが勝ってしまい、
いつまでもダイエットできないこと。
あるいは「勉強しなきゃ試験に落ちる」と思いながら、
今マンガを読んでしまうこと。
将来の利益はそれがとても大きい利益でも
叶うまでに時間がかかるので、今の時点ではその利益が「割引」されてしまい、
目の前にある小さな利益がより大きく見えてしまうという概念。
誘惑される意志に詳しいです。
こんな研究してだからナニ?!
という気持ちを持つ人もいるかもですが。
結局は統計的な、平均的な話にしかならないので、
「私はでも幸せだよ」っていう人ももちろん当然出てくるのですが。
統計を何も考えずに鵜呑みにすることは最悪なのですが。
しかし、どうしてそういう結果になるかについて考え、
自分なりの仮説を持てば、自分の幸福感を増やすヒントになる部分もどこかあるかもしれません。
(ないかもしれません。)
個人的にはすごく面白いなと思いました。
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オオカミが増えすぎると
えさとなるシカがいなくなり結果シカをえさとするオオカミもいなくなる。
逆にオオカミが減りすぎるとシカが増えすぎてえさとなる草が無くなり結果シカもいなくなる。
なんかそんなバランスの話を思い出しました。
ぼくらがシカなの草なのかオオカミなのかで感じる幸せが変わるのかな。
>ぼくらがシカなの草なのかオオカミなのかで感じる幸せが変わるのかな。
そうですねー。
オオカミだから、シカだからいいとか悪いとかじゃなくて、今の世界でどれくらいオオカミやシカがいるのか(要するに環境要因)が重要ってことでもありますねー。
(それによってオオカミが幸せな時、シカが幸せな時、色々あるでしょうから。)
それなら、自分がオオカミか、シカかを認識することは自分の幸福感を上げるヒントになるかもしれないと思いますね。
そんなこと意識せずに幸せな人が一番幸せなのかもですけど♪
この研究の前提条件は「多くの人が『自分が幸せか』『そうでないか』に興味をもっている」ということだと思うのだけれど、まずその条件が僕には違和感がある。
人はそんなに「幸せになること」を意識して生きているのか?
逆に「自分は不幸だ」と日々感じながらいきているのか?
「幸福感」なんてものは非常に相対的なものであるわけだけど、人はそんなに他人を意識して生きているものだろうか?
自分の感覚が正しいかどうかはわからないけれど、自分の人生を他人と比べて、「幸せ」か「不幸」かなんて思ったって無駄だと思うし、思ったこともない。
そんな思いこそ「不幸」だと思う。
おもしろいですね。
研究の意味について書いているわけではなく、私もそこんとこに対して自分の意見を書いているわけでもなく、本意が伝わっていないかもしれません。
言葉足らずを実感させてもらった貴重なコメントです。
>人はそんなに「幸せになること」を意識して生きているのか?
>逆に「自分は不幸だ」と日々感じながらいきているのか?
答えはNOだと私も思います。
でもだからこそ、道に迷った時に答えを知っている人は少ない。
どうやったら自分が幸せと感じられるかについて知っている人も少ない。
逆に幸せについてもう少し真面目に考えてたら、努力することができて、
みんなもっと幸せになれるんじゃないかと私自身は思います。
例えは悪いかもですが、病気を治すためには病気についてとことん研究します。
どんな人がかかりやすいか、メカニズムは何なのか、
そしてどうすれば治せるのか。
健康な人ほど病気を知らないし、病気について意識もしないのかも。
だからこそこんな研究するんじゃなのかなーとも思います。
まあ、あくまで私はそう思うだけです。
>自分の人生を他人と比べて、「幸せ」か「不幸」かなんて思ったって無駄だと思うし、思ったこともない。
そうですね、自分の人生と他人の人生を直接対決させて、こういう人生は幸せで、こういう人生は不幸っていう判断を下すっていうニュアンスでは、そんなこと無駄だと思います。
ただ、統計をとる意味もそこにあるのですが、あくまで見えるのは「傾向」で、
自分もその中に入る大きな枠組みなのです。
どうしてその傾向が生じるのか、それを考えて(それを考えることこそが何より重要なのだと思いますが。)
理由となるところを社会に対して改善していくことができれば、他人を幸せにすることができるかもしれないし、自分に対して改善していけば自分を幸せにすることもできる。
「人は人、自分は自分」という考え方は素晴らしいですが、でも私たちは人間で、日本人で、男や女なのですから、当然気づかないうちに同じ考え方の枠組みに入ってしまうこともあると思います。そしたら、他の人がとても「参考」になります。
それならば、共通点と相違点をそれぞれ認識して、意識していく方がもっとメリットあるんじゃないかと思うのです。
最後に、じゃあこの研究にそこまでの考えるだけの意味があるのかと言われるとそんなこともない気がしますが…
でも一歩を踏み出そうとしているよちよち歩き感は感じるんですよね。
それで、面白いと思うわけです。
私は自分も、周りの人も幸せを感じて笑顔でいてくれればうれしいです。
あーなんだかうまく言えない。でも色々考えれて楽しいです。
別にこんな幸せ話題じゃなくて全然いいので(笑)、またお話しましょー☆