温度別・地球温暖化現象「インディペンデント紙」(英)から
地球の気温が現在から2、4度上昇した場合、北アメリカでは新しく発生した埃の塊が、アメリカ中心部、ネブラスカ州を中心とした高原を砂漠化する。南はテキサス州から北はモンタナ州まで、北米の5つの州にわたって砂丘が出現することで、農業や牧畜が消滅する。グリーンランドの氷床の溶解が止まらす海面上昇が加速、環礁国や低地デルタ地帯を海に沈めることになる。ペルーではアンデス山脈の氷河が消え、1000万人が水不足に直面する。海水の温暖化は、グレート・バリア・リーフを消し去り、熱帯からサンゴ礁が実質的に消滅することになる。世界中で3分の1の生物種が絶滅する。
3、4度の上昇で、アマゾンの熱帯雨林で、壊滅的な森林火災が起こり、南米大陸を灰と煙で覆う。煙が晴れると、ブラジル国内は沙漠と化し、大気中に放出された膨大な余剰炭素が、さらに温暖化を進める。北極の氷冠は下記には消滅し、ここ300年で初めて、北極に氷のない状態ができる。北極グマ、セイウチ、そしてワモンアザラシが絶滅する。
カリフォルニアでは、シエラネバダ氷原の溶解で水不足が起きる。南アフリカを越えてカラハリ砂漠が拡がり、数千万の人々が立ち退きを余儀なくされる。
4、4度上昇すると、北極圏の急激な温度上昇で、シベリアの永久凍土が溶解、膨大な量のメタンと二酸化炭素を放出する。世界の気温はその結果、急速に上昇を続ける。氷冠の溶解と海面上昇は、バングラデシュ、ナイル川デルタ地帯や上海などで、1億人の人々が立ち退きを余儀なくされる。熱波と干ばつは、生活に適さない亜熱帯地帯をさらに生み出し、スペイン南部、イタリア、ギリシャで砂漠化が進むため、ヨーロッパでも大規模な人の移動が発生する。野生生物の半分は絶滅し、それは恐竜時代以来最悪の大絶滅となる。
オーストラリアの農業は崩壊する。
5、4度の上昇で、南極大陸西部の氷床が崩壊し、さらに5メートルの海面上昇が地球規模でおきる。もしこの気温が持続すれば、地球全体から氷がなくなり、現在よりも海面が70メートル上昇する。ヒマラヤの氷河が消え、インドやバングラデシュでは、モンスーンが何百万人もの人々を襲う。スーパーエルニーニョが発生、世界的な気候混乱を招く。人類のほとんどが、高温地帯を避け、極地近くへと移動し始める。何千万人もの難民がスカンジナビア半島やイギリス諸島へ押しかける。世界の食料供給は尽きる。
6、4度上昇すれば、海洋の温暖化は、海洋堆積物に閉じ込められているメタン・ハイドレートの放出を招く。メタンの火の玉が空を引き裂き、さらなる温暖化を引き起こす。海は酸素を失って停滞し、猛毒の硫化水素ガスを放出してオゾン層を破壊する。砂漠はほとんど北極圏にまで到達する。想像もつかないほどの凶暴なハリケーンが地球を周回し、射流洪水は土壌をはぎ取る。人類は、極地に逃れて生き延びたわずかな数に減る。地球はこれまで何億年も経験しなかったほどの高温となり、ほとんどの生命は吹き消されてしまう。
(2007年2月3日付、「インディペンデント紙」英国)
温暖化の“暴走”はもう始まったのか
≪地球温暖化の問題を調べていて、ぞっとするのが「間に合うのかどうか」という話です。イギリスの『インディペンデント』紙など外国のマスコミでは、「間に合わないかもしれない、間に合うとしたらいつまでか」という議論がさかんに行われています。
その理由は「ポジティブ・フィードバック」という悪循環が始まりかけていることが分かったからです。簡単にいうと「雪だるま式」という現象です。雪球が転がり落ちると、どんどん雪球が大きくなって坂を転げ落ちていくという状態―
―一つのきっかけが次の温暖化を招き、その事態がさらに温暖化を加速させる―
もはや人間にはどうすることもできなくなってしまいます。あとは自動的に転げ落ちる事態を見ているしかない―≫
『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』(扶桑社新書)田中優著より

『人類は80年で滅亡する』(まえがきより)
≪著者らは、大気中の二酸化炭素濃度が、その上昇によって人間の生命維持を(数年というような長期間を経ずして)不能とさせる3%水準へ達するのは、現状の(二酸化炭素)増大傾向が続くかぎり、あと150年余りとみる。しかし、そこに至るまでに二酸化炭素障害で苦しみながら人類は死に絶えていくと考えている―
―海洋に関する新たな知見が考慮されたいま、海洋底で水温と圧力の微妙なバランスの中で「安定」しているメタン・ハイドレードが、温暖化の進行あるいは資源採掘といったより直接の人為的行為で崩壊する事態になれば、メタンと二酸化炭素の「悪のサイクル」が急速に動き出し、「人類への死刑執行」はずっと早まることになる―≫
『人類は80年で滅亡する』(東洋経済新報社)西澤潤一・上墅黄 共著
(西澤氏は東北大学総長だった方で工学博士、上墅氏は、欧米の大学や研究所で教授や研究をされた研究者で、両者とも著書多数です)

『このままでは地球はあと10年で終わる!』(洋泉社)
<目次の紹介>
第1章 狂っていく地球!地球温暖化最前線!
10年しか残されていない未来
融けていく北極。10年以内に夏の北極から氷が消える!
温室効果が更なる温室効果を招く「パンドラの箱が開く」!
融解する南極!棚氷が崩壊し、巨大氷山が次々と流れ出している。
クラゲとバクテリアが支配する死の海
温暖化が「局地的氷河期」を生みロンドンやニューヨークが凍りつく!
第2章 すぐそこにある「破局」。人類は生き残ることができるのか?
海面が1メートル近く上昇する恐怖
ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、アジア。記録的熱波で死者が続出している。
巨大化するハリケーン
世界を襲う大旱魃(干ばつ)。先進国を巻き込んだ飢餓の世紀が始まる。
世界人口の3分の2が水不足に苦しみ、水をめぐって百年戦争が勃発する!
疫病の世界地図が変わる。
第3章 日本にも迫る温暖化の脅威!
「美しい国」はどこへ――。季節が狂い、土地が水浸しになり、食糧が無くなる!
<同本の裏表紙から>
氷河期は現在の平均気温より5度低いだけだった。
温暖化で平均気温が5度上がれば、
この地球で人類は生きていけない!
● ペンタゴンは海面上昇で欧州の主要都市の水没を予測!
● 汚染と温暖化で海の生態系が狂い、クラゲとバクテリアだけの原始の海になる!
● ホーキング博士が警告!地球は金星のような灼熱の星になる!
● 北極の海水が融け、その影響で逆に局地的なアイスエイジが到来する。
● 不足する水をめぐって戦争が勃発。熱波、ハリケーン、干ばつ、暴雨が波状的に襲来する!
● 地球は環境難民と飢餓難民で溢(あふ)れかえる!
―2~3度Cの気温上昇で東京が水没する!―




人々は今、このときが尋常ならざる時であることを理解し始めている。
まさに、規模と性質において、前例のない、極限の時である。
偉大なる教師たちは、間もなく前面に出て、
人類の未来を保証する唯一単純な解決法を呼びかけるだろう。
人々は目覚め、喜んで世界の再生に取り掛かるだろう。
国際月刊誌「シェア・インターナショナル」編集長
ベンジャミン・クレーム講演会
通訳:石川道子
5月10日(土)
PM2:00~6:30(PM1:00開場)
日比谷公会堂
入場無料(先着順2000名)
問合せ 03-3358-7130
主催/ベンジャミン・クレーム招聘関東委員会
※この講演会は有志のボランティアによって運営されています
D-DAY………………特別なその日
変化の時は来た
The time of change has come
私たちの日常の食べ物、水、空気、エネルギーに現れ始めた問題――地球規模の生態系の破壊は今や極限状態にあり、貧困国が最もひどい打撃を受けるだろうと国連機関は報告しています。広範多岐、複雑なその影響を免れることは、もはや地球上どこにいてもできません。エネルギーと食糧の大半を海外に頼る、資源小国日本も、相当厳しい状況に直面するのは必至です。そして、拡大する経済・社会不安。これらすべてを解決する一気呵成(かせい)の方策はあるのでしょうか?
講演者ベンジャミン・クレーム氏は、過去30余年にわたり人類が直面する様々な問題の根底にある原因と結果、およびその解決法について、世界各地で講演を続けてきました。彼は、世界の貧困問題の解決と持続可能な生態系保存という人類の存続が唯一保証される方法を説いてきました。そのプランはすでにあり、間もなく世界に公に出現される偉大なる教師方の呼びかけにより、世界の民衆の力で実現されてゆくだろうと語ります。
当初は信じ難いと思われていたこの情報も、クレーム氏が提示する世界情勢への深い洞察と予報、それらの現実世界での実証に裏づけられて、今では確かな希望として変化を求める人々に待ち望まれています。この世紀の情報を是非お聞き逃しなきよう、ご来場をお待ちしています。
■ ベンジャミン・クレーム氏プロフィール
世界70余カ国に読者を持つ国際月刊誌「シェア・インターナショナル」編集長、著作家、画家、英国人。新しい時代の先触れとして期待と希望の風潮を作るため、世界中を請われるままに無報酬の講演を続け、その真摯でユーモアに満ちた語り口が多くの人々を魅了している。BBC、ABC、CBS等(欧米のメディア)に多数出演。主な著書「大いなる接近」「覚者は語る」「生きる術(すべ)」他。
■ 石川道子氏プロフィール
米国エール大学大学院・修士号。国際政治学特に第三世界の開発問題を専門に研究。後、新しい教育形態の実験的プログラムの開発に従事。シェア・インターナショナル誌日本語版の監修責任者。クレーム氏の協働者として世界的に精力的に活動。氏の数々の著書の編集翻訳発行に深く関わる。
講演会の内容より
政治
~世界の平和と人類の幸福を心から願っておられる方々に~
今日世界のどの国の政府も、一見解決が不可能に見える数々の難問に直面しています。
そして、これらの問題のいずれもが、単に国家間や国内の法規を改正し、規制を強化するだけで解決するとは思えません。政府として、個人として、ともに矛盾のない、共通の目標となるステップは、はたしてあるのでしょうか?
重要なのは、真の平和と幸福を願う国民一人ひとりの意思であり、人類は地球という一つの惑星に住む兄弟姉妹であり、世界全体が深く相互につながっているという事実に気づくこと、そして……とクレーム氏は語ります。
経済
~貧困・経済格差などの根本的解決を求めておられる方々に~
現在、世界には一人あたり10%もの余剰食糧があるにもかかわらず、十億もの人々が絶対的貧困の中にあり、飢え、そして、2秒に1人の子供たちの尊い命が飢餓によって奪われています。少数の人々が豊かな生活をおくるために、何百万もの人々の人生が犠牲になっているこの現状を変えるのに必要なことは、何でしょうか?
世界人口の1/5の飢えを放置し、自己の利益のみに集中する商業至上主義が、先進諸国の人々の心を支配しています。私たちが今なさなければならないことは、先進国のわれわれが自己の貪欲に気づき、全ての人々が安心して暮らせる保障するために、世界の食糧・資源・エネルギーを公平に分配することだと、クレーム氏は主張し続けています。即ち、安定した世界の最低条件は、第1に、正しい食物の適切な供給。第2は、全ての者のための適切な住宅と宿の提供。第3は、普遍的権利としての健康管理と教育であると。
環境
~地球環境の再生と明るい未来を祈っておられる方々に~
地球の大気は温暖化し、空気、川、海は、あまりにも汚染されています。そして、いまや汚染が、世界最大の死因になっていると言われます。ここまで病んだ環境をもう一度回復させ、健全な未来を築くには遅すぎるのでしょうか?
先進国に住む私たちが、分かち合いの原則を受け入れ、実施する時、私たちはより簡素な生活を送りながら、より幸福で、より豊かになれることに気づくだろうと、クレーム氏は言います。また、覚者方との協力が、温室効果や大気汚染、核放射能の影響でさえも中和できるテクノロジーの出現を可能にすると語っています。
私たちの未来に真剣な眼差しを向ける皆さんに、是非ともお伝えしたい第一級の情報が、ここにあります。
この他、海外の新聞やタイム誌、ライフ誌等では大きく報道されたにもかかわらず日本ではあまり知られていない世界各地の不思議な現象や奇跡の水の話など。また、各地講演会の翌日には、各自の神性認識を深めつつ世界に奉仕する新しい時代のヨガ・伝道瞑想(トランスミッション・メディテーション)の指導があります。
講演日程:5月10日(土)東京、5月17日(土)大阪、5月20日(火)名古屋
(以上、チケットを手渡しできないネットでの閲覧者の方に、ボランティア発行国際月刊誌編集長の来日全国講演会(東京)をご案内しました。チケットなしでも、先着順で会場に入場できますので、ふるってご参加下さい。)
=各地講演会会場案内=(入場無料)
5月17日(土)大阪 PM2:00~(開場1:00)
クレオ大阪中央
問い合わせ 06-6773-2806(地方講演会の問い合わせのみ受付)
(その他の問い合わせは、シェア・ジャパンへ)
5月20日(火)名古屋 PM6:00~(開場5:00)
中京大学文化市民会館 1F (旧/名古屋市民会館)
問い合わせ 052-836-1130(地方講演会の問い合わせのみ受付)
(その他の問い合わせは、シェア・ジャパンへ)
リンク先ブログ「瞑想は自己実現へ至る道」
http://blogs.yahoo.co.jp/qqywm057/12716163.html
シェア・インターナショナル誌関連のホームページ・アドレス
http://sharejapan.org/bcworks
http://sharejapan.org
―「平均気温上昇6.4度」の意味するもの(IPCC統合報告書案)―
(以下、2007年10月17日付新聞より)
地球温暖化影響を、科学社会両面から分析する国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第四次評価報告書の統合報告書案が、前月の10月17日に明らかになった。
温暖化が起きていることを断定し、その原因は人間の活動によるもので、エネルギーとして石油、石炭などを今後も重視すれば、今世紀末の平均気温上昇は、最悪で6.4度になるとしている―
―IPCCの統合報告書案は数百万人もの洪水被害者の増加、感染症の拡大など深刻な予測に満ち、あらゆるシナリオを検討しても、2030年までに10年に0.2度の割合で平均気温の上昇は避けられないという“危機”を警告している―
―欧州にとっては、アフリカ諸国の干ばつがさらに深刻化、多くの“温暖化環境難民”が流れ込む懸念があり、発展途上国の間では、水をめぐる紛争の可能性が指摘されている―
―日本も海面が1メートル上昇した場合、東京や名古屋などの沿岸域を中心に約400万人が浸水被害を受ける、などが予測されている
―「温暖化モンゴル溶かす」記事のもつ重要な意味―
(以下、2007年11月25日付新聞より)
温暖化モンゴル溶かす―永久凍土、20年後消失の恐れ
地球温暖化が進む中、モンゴルの「永久凍土」の厚さが7年間で1~2メートルも減少していたことが11月24日、国立環境研究所と慶応大の共同研究で明らかになった。20年後には観測地付近の永久凍土は完全に消失すると予測している。
凍土が解けると、地下に蓄えられている強力な温室効果ガスのメタンが大気中に放出され、温暖化をさらに加速させる悪循環を招く恐れも指摘されている―
永久凍土とは、2年以上にわたり凍結している土のことで、北極圏など地球の地面の15~20%を覆う―
モンゴルには、国土の3分の2にわたる広大な永久凍土が存在するが、まとまった観測データはほとんどなかった―
―研究チームでは、「永久凍土の消失速度は予想をはるかに超えている」と話している。
(以下、上記参考文献より)
シベリアのような凍土(ツンドラ)地帯では、森林が切り倒されると、今まで木に覆われていた地肌が露出し、地表下の凍土がもろに大気の暖かさを受けて溶け始める。
溶けた凍土が柔らかくなるとともに、地表面の陥没が始まる。陥没は周辺の木々の根をぐらつかせ、倒していく。これがどんどん波及し、木を伐採しない所まで、倒木現象が広がり、森林は広域に破壊されていく―
凍土が溶けると、閉じ込められ凍結していたメタンが天然ガスとして大気中に放出される。メタンガスは、二酸化炭素の約44倍もの効果をもつ温暖化物質として指定されている気体で、その大量の放出は地球温暖化へ拍車をかけることになる―
『人類は80年で滅亡する』東洋経済新報社刊(西澤潤一東北大学名誉教授ら研究者共著)
―人類の足場が危うい―
(2008年4月30日付朝日新聞社説より)
「ゆがめられる生態系」
たった1秒の間に、世界でテニスコート20面分の天然林が消失し、中国では畳48枚分の土地が砂漠化している。地球上の生物は、1時間ごとに8種が絶滅している。恐竜が絶滅して以来、もっとも急速な種の消滅である―
―いまの世界的な食糧不足の背景にも、人々が土地や水を使いすぎ、傷み続けてきた地球の姿がある―
「対策が追いつかない」
―地球温暖化対策に取り組む国も増えてきた。だが、全体として見れば、「変化の速度、規模に追いついていない」(シュタイナー国連環境計画事務局長)―
地球の気温が現在から2、4度上昇した場合、北アメリカでは新しく発生した埃の塊が、アメリカ中心部、ネブラスカ州を中心とした高原を砂漠化する。南はテキサス州から北はモンタナ州まで、北米の5つの州にわたって砂丘が出現することで、農業や牧畜が消滅する。グリーンランドの氷床の溶解が止まらす海面上昇が加速、環礁国や低地デルタ地帯を海に沈めることになる。ペルーではアンデス山脈の氷河が消え、1000万人が水不足に直面する。海水の温暖化は、グレート・バリア・リーフを消し去り、熱帯からサンゴ礁が実質的に消滅することになる。世界中で3分の1の生物種が絶滅する。
3、4度の上昇で、アマゾンの熱帯雨林で、壊滅的な森林火災が起こり、南米大陸を灰と煙で覆う。煙が晴れると、ブラジル国内は沙漠と化し、大気中に放出された膨大な余剰炭素が、さらに温暖化を進める。北極の氷冠は下記には消滅し、ここ300年で初めて、北極に氷のない状態ができる。北極グマ、セイウチ、そしてワモンアザラシが絶滅する。
カリフォルニアでは、シエラネバダ氷原の溶解で水不足が起きる。南アフリカを越えてカラハリ砂漠が拡がり、数千万の人々が立ち退きを余儀なくされる。
4、4度上昇すると、北極圏の急激な温度上昇で、シベリアの永久凍土が溶解、膨大な量のメタンと二酸化炭素を放出する。世界の気温はその結果、急速に上昇を続ける。氷冠の溶解と海面上昇は、バングラデシュ、ナイル川デルタ地帯や上海などで、1億人の人々が立ち退きを余儀なくされる。熱波と干ばつは、生活に適さない亜熱帯地帯をさらに生み出し、スペイン南部、イタリア、ギリシャで砂漠化が進むため、ヨーロッパでも大規模な人の移動が発生する。野生生物の半分は絶滅し、それは恐竜時代以来最悪の大絶滅となる。
オーストラリアの農業は崩壊する。
5、4度の上昇で、南極大陸西部の氷床が崩壊し、さらに5メートルの海面上昇が地球規模でおきる。もしこの気温が持続すれば、地球全体から氷がなくなり、現在よりも海面が70メートル上昇する。ヒマラヤの氷河が消え、インドやバングラデシュでは、モンスーンが何百万人もの人々を襲う。スーパーエルニーニョが発生、世界的な気候混乱を招く。人類のほとんどが、高温地帯を避け、極地近くへと移動し始める。何千万人もの難民がスカンジナビア半島やイギリス諸島へ押しかける。世界の食料供給は尽きる。
6、4度上昇すれば、海洋の温暖化は、海洋堆積物に閉じ込められているメタン・ハイドレートの放出を招く。メタンの火の玉が空を引き裂き、さらなる温暖化を引き起こす。海は酸素を失って停滞し、猛毒の硫化水素ガスを放出してオゾン層を破壊する。砂漠はほとんど北極圏にまで到達する。想像もつかないほどの凶暴なハリケーンが地球を周回し、射流洪水は土壌をはぎ取る。人類は、極地に逃れて生き延びたわずかな数に減る。地球はこれまで何億年も経験しなかったほどの高温となり、ほとんどの生命は吹き消されてしまう。
(2007年2月3日付、「インディペンデント紙」英国)

≪地球温暖化の問題を調べていて、ぞっとするのが「間に合うのかどうか」という話です。イギリスの『インディペンデント』紙など外国のマスコミでは、「間に合わないかもしれない、間に合うとしたらいつまでか」という議論がさかんに行われています。
その理由は「ポジティブ・フィードバック」という悪循環が始まりかけていることが分かったからです。簡単にいうと「雪だるま式」という現象です。雪球が転がり落ちると、どんどん雪球が大きくなって坂を転げ落ちていくという状態―
―一つのきっかけが次の温暖化を招き、その事態がさらに温暖化を加速させる―
もはや人間にはどうすることもできなくなってしまいます。あとは自動的に転げ落ちる事態を見ているしかない―≫
『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』(扶桑社新書)田中優著より

『人類は80年で滅亡する』(まえがきより)
≪著者らは、大気中の二酸化炭素濃度が、その上昇によって人間の生命維持を(数年というような長期間を経ずして)不能とさせる3%水準へ達するのは、現状の(二酸化炭素)増大傾向が続くかぎり、あと150年余りとみる。しかし、そこに至るまでに二酸化炭素障害で苦しみながら人類は死に絶えていくと考えている―
―海洋に関する新たな知見が考慮されたいま、海洋底で水温と圧力の微妙なバランスの中で「安定」しているメタン・ハイドレードが、温暖化の進行あるいは資源採掘といったより直接の人為的行為で崩壊する事態になれば、メタンと二酸化炭素の「悪のサイクル」が急速に動き出し、「人類への死刑執行」はずっと早まることになる―≫
『人類は80年で滅亡する』(東洋経済新報社)西澤潤一・上墅黄 共著
(西澤氏は東北大学総長だった方で工学博士、上墅氏は、欧米の大学や研究所で教授や研究をされた研究者で、両者とも著書多数です)

『このままでは地球はあと10年で終わる!』(洋泉社)
<目次の紹介>
第1章 狂っていく地球!地球温暖化最前線!
10年しか残されていない未来
融けていく北極。10年以内に夏の北極から氷が消える!
温室効果が更なる温室効果を招く「パンドラの箱が開く」!
融解する南極!棚氷が崩壊し、巨大氷山が次々と流れ出している。
クラゲとバクテリアが支配する死の海
温暖化が「局地的氷河期」を生みロンドンやニューヨークが凍りつく!
第2章 すぐそこにある「破局」。人類は生き残ることができるのか?
海面が1メートル近く上昇する恐怖
ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、アジア。記録的熱波で死者が続出している。
巨大化するハリケーン
世界を襲う大旱魃(干ばつ)。先進国を巻き込んだ飢餓の世紀が始まる。
世界人口の3分の2が水不足に苦しみ、水をめぐって百年戦争が勃発する!
疫病の世界地図が変わる。
第3章 日本にも迫る温暖化の脅威!
「美しい国」はどこへ――。季節が狂い、土地が水浸しになり、食糧が無くなる!
<同本の裏表紙から>
氷河期は現在の平均気温より5度低いだけだった。
温暖化で平均気温が5度上がれば、
この地球で人類は生きていけない!
● ペンタゴンは海面上昇で欧州の主要都市の水没を予測!
● 汚染と温暖化で海の生態系が狂い、クラゲとバクテリアだけの原始の海になる!
● ホーキング博士が警告!地球は金星のような灼熱の星になる!
● 北極の海水が融け、その影響で逆に局地的なアイスエイジが到来する。
● 不足する水をめぐって戦争が勃発。熱波、ハリケーン、干ばつ、暴雨が波状的に襲来する!
● 地球は環境難民と飢餓難民で溢(あふ)れかえる!
―2~3度Cの気温上昇で東京が水没する!―




人々は今、このときが尋常ならざる時であることを理解し始めている。
まさに、規模と性質において、前例のない、極限の時である。
偉大なる教師たちは、間もなく前面に出て、
人類の未来を保証する唯一単純な解決法を呼びかけるだろう。
人々は目覚め、喜んで世界の再生に取り掛かるだろう。
国際月刊誌「シェア・インターナショナル」編集長
ベンジャミン・クレーム講演会
通訳:石川道子
5月10日(土)
PM2:00~6:30(PM1:00開場)
日比谷公会堂
入場無料(先着順2000名)
問合せ 03-3358-7130
主催/ベンジャミン・クレーム招聘関東委員会
※この講演会は有志のボランティアによって運営されています
D-DAY………………特別なその日
変化の時は来た
The time of change has come
私たちの日常の食べ物、水、空気、エネルギーに現れ始めた問題――地球規模の生態系の破壊は今や極限状態にあり、貧困国が最もひどい打撃を受けるだろうと国連機関は報告しています。広範多岐、複雑なその影響を免れることは、もはや地球上どこにいてもできません。エネルギーと食糧の大半を海外に頼る、資源小国日本も、相当厳しい状況に直面するのは必至です。そして、拡大する経済・社会不安。これらすべてを解決する一気呵成(かせい)の方策はあるのでしょうか?
講演者ベンジャミン・クレーム氏は、過去30余年にわたり人類が直面する様々な問題の根底にある原因と結果、およびその解決法について、世界各地で講演を続けてきました。彼は、世界の貧困問題の解決と持続可能な生態系保存という人類の存続が唯一保証される方法を説いてきました。そのプランはすでにあり、間もなく世界に公に出現される偉大なる教師方の呼びかけにより、世界の民衆の力で実現されてゆくだろうと語ります。
当初は信じ難いと思われていたこの情報も、クレーム氏が提示する世界情勢への深い洞察と予報、それらの現実世界での実証に裏づけられて、今では確かな希望として変化を求める人々に待ち望まれています。この世紀の情報を是非お聞き逃しなきよう、ご来場をお待ちしています。
■ ベンジャミン・クレーム氏プロフィール
世界70余カ国に読者を持つ国際月刊誌「シェア・インターナショナル」編集長、著作家、画家、英国人。新しい時代の先触れとして期待と希望の風潮を作るため、世界中を請われるままに無報酬の講演を続け、その真摯でユーモアに満ちた語り口が多くの人々を魅了している。BBC、ABC、CBS等(欧米のメディア)に多数出演。主な著書「大いなる接近」「覚者は語る」「生きる術(すべ)」他。
■ 石川道子氏プロフィール
米国エール大学大学院・修士号。国際政治学特に第三世界の開発問題を専門に研究。後、新しい教育形態の実験的プログラムの開発に従事。シェア・インターナショナル誌日本語版の監修責任者。クレーム氏の協働者として世界的に精力的に活動。氏の数々の著書の編集翻訳発行に深く関わる。
講演会の内容より
政治
~世界の平和と人類の幸福を心から願っておられる方々に~
今日世界のどの国の政府も、一見解決が不可能に見える数々の難問に直面しています。
そして、これらの問題のいずれもが、単に国家間や国内の法規を改正し、規制を強化するだけで解決するとは思えません。政府として、個人として、ともに矛盾のない、共通の目標となるステップは、はたしてあるのでしょうか?
重要なのは、真の平和と幸福を願う国民一人ひとりの意思であり、人類は地球という一つの惑星に住む兄弟姉妹であり、世界全体が深く相互につながっているという事実に気づくこと、そして……とクレーム氏は語ります。
経済
~貧困・経済格差などの根本的解決を求めておられる方々に~
現在、世界には一人あたり10%もの余剰食糧があるにもかかわらず、十億もの人々が絶対的貧困の中にあり、飢え、そして、2秒に1人の子供たちの尊い命が飢餓によって奪われています。少数の人々が豊かな生活をおくるために、何百万もの人々の人生が犠牲になっているこの現状を変えるのに必要なことは、何でしょうか?
世界人口の1/5の飢えを放置し、自己の利益のみに集中する商業至上主義が、先進諸国の人々の心を支配しています。私たちが今なさなければならないことは、先進国のわれわれが自己の貪欲に気づき、全ての人々が安心して暮らせる保障するために、世界の食糧・資源・エネルギーを公平に分配することだと、クレーム氏は主張し続けています。即ち、安定した世界の最低条件は、第1に、正しい食物の適切な供給。第2は、全ての者のための適切な住宅と宿の提供。第3は、普遍的権利としての健康管理と教育であると。
環境
~地球環境の再生と明るい未来を祈っておられる方々に~
地球の大気は温暖化し、空気、川、海は、あまりにも汚染されています。そして、いまや汚染が、世界最大の死因になっていると言われます。ここまで病んだ環境をもう一度回復させ、健全な未来を築くには遅すぎるのでしょうか?
先進国に住む私たちが、分かち合いの原則を受け入れ、実施する時、私たちはより簡素な生活を送りながら、より幸福で、より豊かになれることに気づくだろうと、クレーム氏は言います。また、覚者方との協力が、温室効果や大気汚染、核放射能の影響でさえも中和できるテクノロジーの出現を可能にすると語っています。
私たちの未来に真剣な眼差しを向ける皆さんに、是非ともお伝えしたい第一級の情報が、ここにあります。
この他、海外の新聞やタイム誌、ライフ誌等では大きく報道されたにもかかわらず日本ではあまり知られていない世界各地の不思議な現象や奇跡の水の話など。また、各地講演会の翌日には、各自の神性認識を深めつつ世界に奉仕する新しい時代のヨガ・伝道瞑想(トランスミッション・メディテーション)の指導があります。
講演日程:5月10日(土)東京、5月17日(土)大阪、5月20日(火)名古屋
(以上、チケットを手渡しできないネットでの閲覧者の方に、ボランティア発行国際月刊誌編集長の来日全国講演会(東京)をご案内しました。チケットなしでも、先着順で会場に入場できますので、ふるってご参加下さい。)
=各地講演会会場案内=(入場無料)
5月17日(土)大阪 PM2:00~(開場1:00)
クレオ大阪中央
問い合わせ 06-6773-2806(地方講演会の問い合わせのみ受付)
(その他の問い合わせは、シェア・ジャパンへ)
5月20日(火)名古屋 PM6:00~(開場5:00)
中京大学文化市民会館 1F (旧/名古屋市民会館)
問い合わせ 052-836-1130(地方講演会の問い合わせのみ受付)
(その他の問い合わせは、シェア・ジャパンへ)
リンク先ブログ「瞑想は自己実現へ至る道」
http://blogs.yahoo.co.jp/qqywm057/12716163.html
シェア・インターナショナル誌関連のホームページ・アドレス
http://sharejapan.org/bcworks
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―「平均気温上昇6.4度」の意味するもの(IPCC統合報告書案)―
(以下、2007年10月17日付新聞より)
地球温暖化影響を、科学社会両面から分析する国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第四次評価報告書の統合報告書案が、前月の10月17日に明らかになった。
温暖化が起きていることを断定し、その原因は人間の活動によるもので、エネルギーとして石油、石炭などを今後も重視すれば、今世紀末の平均気温上昇は、最悪で6.4度になるとしている―
―IPCCの統合報告書案は数百万人もの洪水被害者の増加、感染症の拡大など深刻な予測に満ち、あらゆるシナリオを検討しても、2030年までに10年に0.2度の割合で平均気温の上昇は避けられないという“危機”を警告している―
―欧州にとっては、アフリカ諸国の干ばつがさらに深刻化、多くの“温暖化環境難民”が流れ込む懸念があり、発展途上国の間では、水をめぐる紛争の可能性が指摘されている―
―日本も海面が1メートル上昇した場合、東京や名古屋などの沿岸域を中心に約400万人が浸水被害を受ける、などが予測されている
―「温暖化モンゴル溶かす」記事のもつ重要な意味―
(以下、2007年11月25日付新聞より)
温暖化モンゴル溶かす―永久凍土、20年後消失の恐れ
地球温暖化が進む中、モンゴルの「永久凍土」の厚さが7年間で1~2メートルも減少していたことが11月24日、国立環境研究所と慶応大の共同研究で明らかになった。20年後には観測地付近の永久凍土は完全に消失すると予測している。
凍土が解けると、地下に蓄えられている強力な温室効果ガスのメタンが大気中に放出され、温暖化をさらに加速させる悪循環を招く恐れも指摘されている―
永久凍土とは、2年以上にわたり凍結している土のことで、北極圏など地球の地面の15~20%を覆う―
モンゴルには、国土の3分の2にわたる広大な永久凍土が存在するが、まとまった観測データはほとんどなかった―
―研究チームでは、「永久凍土の消失速度は予想をはるかに超えている」と話している。
(以下、上記参考文献より)
シベリアのような凍土(ツンドラ)地帯では、森林が切り倒されると、今まで木に覆われていた地肌が露出し、地表下の凍土がもろに大気の暖かさを受けて溶け始める。
溶けた凍土が柔らかくなるとともに、地表面の陥没が始まる。陥没は周辺の木々の根をぐらつかせ、倒していく。これがどんどん波及し、木を伐採しない所まで、倒木現象が広がり、森林は広域に破壊されていく―
凍土が溶けると、閉じ込められ凍結していたメタンが天然ガスとして大気中に放出される。メタンガスは、二酸化炭素の約44倍もの効果をもつ温暖化物質として指定されている気体で、その大量の放出は地球温暖化へ拍車をかけることになる―
『人類は80年で滅亡する』東洋経済新報社刊(西澤潤一東北大学名誉教授ら研究者共著)
―人類の足場が危うい―
(2008年4月30日付朝日新聞社説より)
「ゆがめられる生態系」
たった1秒の間に、世界でテニスコート20面分の天然林が消失し、中国では畳48枚分の土地が砂漠化している。地球上の生物は、1時間ごとに8種が絶滅している。恐竜が絶滅して以来、もっとも急速な種の消滅である―
―いまの世界的な食糧不足の背景にも、人々が土地や水を使いすぎ、傷み続けてきた地球の姿がある―
「対策が追いつかない」
―地球温暖化対策に取り組む国も増えてきた。だが、全体として見れば、「変化の速度、規模に追いついていない」(シュタイナー国連環境計画事務局長)―