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メカろぐ

メカいじりのこと書いてます。

オールドMTB改造 タネ車紹介②「GT KARAKORAM ELITE 1991」

2021年08月14日 | 自転車

7月入って連休になり、実家からカーキャリアで持ってきた2台め。こちらが本来のワシの自転車である。自転車改造をしようとすると改造中は自転車乗れないというコトになるので、持ってきた次第である。

 

GT KARAKORAM ELITE 1991モデル。

MINOURAの1.5リッターペットボトルホルダとTRANZ-Xのエンドバーが懐かしすぎる。

コンポは「DEORE DX」M650系。

系列を書いたところで、DEORE DX自体が2年くらいしか発売期間が無く、初代にして最終。(XT M737系と同意匠の後継モデルがあったっぽいけど海外の画像ばっかだから日本で発売されなかったのかも。というか見たことが無い)

ペダルはPD-M323に交換してある。現行製品のPD-M324とほぼ一緒。

父親のAVALANCHEよりも距離も場所もハードに乗りこなしていたのだが、変なキズはこちらのほうが少ない。何故。

フロントブレーキシューだけM737系XTのもの。消耗品アップグレードは常套手段。

フロントギアシフター。コイツが壊れていたため(大レバー押し込んでも、引っかからずチェーンが落ちてしまうため)自動車で運搬したわけであるが、運んできた後ちゃんと確認したら、ラチェット機構がぶっ壊れているだけで(大レバーを小刻みに動かしてケーブルを巻き上げる機能が死んでいるだけで)、既定の位置まで一気に押し込めば変速できることがわかった。親指の長さが足りんから、ハンドルから手を放して手のひらで押し込むことになるんだけども。

もしかしたら車で運搬時の振動で少しだけ復活したのかもしれない。

 

フレーム状態。

デカールの剥げが至る所にあるが、塗装状態は非常に良好。我ながらビックリのツヤ感。

まぁ、洗車のたびに自動車用ワックス(半ねり)をかけてたのが功を奏したか。20年近く物置に放置してたとはいえ、状態は悪くはない。

 

タイヤ。26HE-2.0サイズ。

リムも当時品。

 

 

先に紹介したTEAM AVALANCHEと同世代の、当時のGTでのミドルグレードMTB。

KARAKORAMの上位モデル。KARAKORAM(無印)はDEORE DXとLXの混成であった。つまり、当時のGTの完成品MTBラインナップは上位から「TEAM AVALANCHE」「AVALANCHE」「KARAKORAM ELITE」「KARAKORAM」「TEQUESTA」「TIMBERLINE」となっていた。ちなみにフレームはTANGE MTBグレードのもの。

車体そのもの紹介という意味では特段語ることもなく、このKARAKORAM ELITEとKARAKORAMは日本で大量に出回っていたのか、オールドMTB改造の格好のネタにされていること多数。「GT KARAKORAM 1991 改造」とかで検索すると結構見つかる。


オールドMTB改造 タネ車紹介①「GT TEAM AVALANCHE 1991」

2021年08月01日 | 自転車

ということで、ベース車の紹介。

GT TEAM AVALANCHE 1991モデル。

暑かったので日陰で撮影。

コンポは「DEORE XT」M735系。

博物館クラス!といいたいところだが、MTBブームの絶頂期のものであることもあり、それほどレアパーツということでもない。

ペダルはDEORE XTだが、ぶつけまくってコスリ傷がヒドすぎる。

クランクのスパイダー側面は切削加工がされている。

ブレーキレバーはローラーガイド付き(シースルーで見えている個所にローラーガイドが見える)

ディレーラー。ガリ傷あり。

Uブレーキ。ブースター(標準装備、馬蹄のようなプレート)がサビている。

黒塗装のXTカンチレバーブレーキはあまりお目にかかることはないモノ。

 

フレーム状態。

炎天下でもフレーム塗装の表面がくすんでいるのがわかる。デカールもヒビ割れている。お世辞にも状態はいいとは言えない。

まぁ、親父も過剰なメンテナンスをしない人だったからなぁ。

 

タイヤ。標準ではRITCHEYの26HE-2.0のオフロードタイヤだったはずだが、街乗り仕様にするため親父が交換したものである。

リムは当時のまま。

 

 

まだまだこの頃はフルリジッドMTBが主流で、サス付きモデルはこの後あたりからちらほら見かけるようになった。GTはMTBブームが下火となったときにいったん倒産し再度復活をしているのだが、このモデルはその倒産前、第1期GTの象徴的なモデルであるともいえる。

今でこそAVALANCHEのペットネームはGTのミドルグレードMTBに冠されるものとなってはいるが、この頃のAVALANCHEはGTの上位グレードであり、なおかつ、「TEAM AVALANCHE」は「AVALANCHE」の上位グレードであった。つまるところ、当時のGTのフラッグシップ品。下位の「AVALANCHE」はコンポがXTとDXの混成であったが、こちらはフルXT。そのためフレームもTANGE PRESTIGEダブルバテッドチューブである。当時はものすごく軽く感じたものだ。(今となっては超重いけど)

 

とりあえず今メインで乗っているMTBである。


オールドMTB改造 計画①

2021年07月27日 | 自転車

前回→自転車熱の再来②

 

そんなこんなで、ウン10年も前のコンポではさすがにアレなので、コンポーネント刷新でMTBの近代化を図ってみることにする。

 

まず、MTBコンポはディスクブレーキしかない。リムブレーキなんていつの時代だよ状態。

じゃあ、ロードバイク化はどうか?車体が重すぎじゃないのか?

んー、スポーツグレードのコンポは諦めて、スポーティーグレードコンポにしようか?

いや、どうせ近代化を図るなら、11速ないし12速化はしたい!

あ、でもロードSTIレバーでMTBディレーラー引けるの?

などと、漠然と、聞きかじった知識を総動員して考えてみたが、今にして思えば「ぼくのかんがえたさいきょうのこんぽこうせい」な状態であった。恥を忍んで以下に構成を記載してみる。

 

リアブレーキ:105リムブレーキダイレクトマウント台座+ピスト用ブレーキ台座

ホイール:OLD135mmQR リムブレーキホイール

カセットスプロケット:11-51T 11s DEORE M5100系

Rディレーラー:DEORE M5100系 11速

Fチェーンリング:50-34T

Fディレーラー:105

Fブレーキ:105リムブレーキ ダボ穴固定

ドロハン化+105 STIレバー

スーパーワイドレンジで激坂もへっちゃら!高速巡行だってこなしちゃうぜ!

 

…我ながら色々と頭痛すぎる構成である。GRXにしようと思ったはいいが、GRXが乗らないこと(BB幅、エンド幅等。そもそもグラベルバイクってロードバイクベースだし。)で、なんとかしてこの構成に近くしてやろうとして腐心した結果だったのだが、知識がクッソ古いため、ディレーラーキャパなんて単語も知らない状態のこの構成。とにかく知識が圧倒的に不足しているのがバレバレである。

今思えば、1991年当時のシマノコンポーネントは、ロード・MTB間での互換性をギリギリ死守していた時代でもある。XTRの登場で、MTB用コンポーネントは完全にMTB用の方向へ舵を切り始めた。つまり、所有していた自転車とその時代のところで知識が停止しているわけだから、混成コンポは当然のように選択肢として出てきてしまうのであった。

 

そんな恥ずかしい構成を考えながら、しばらくオールドMTBのままカミさんとのサイクリングをしていたが、やはり実際乗って気づくところはかなり多く、当初のクソ構成(ついに認めた)や現在のオールド構成のギヤ比などを、Excel使ってちゃんとギヤ比を計算しつつ、使用頻度の高いギヤの組み合わせ等を考えていくと、割とすんなり「自分が欲しいギヤ」の構成が決まっていき、当初の構成がいかに無駄かつ無謀かというのはすぐに理解した。

そして、多摩川沿いに住んでいる身としては、MTBの悪路走破性なんかほぼ不要だし、近隣には結構な坂が点在している。貧脚なワシにはギヤ比1切りのローギヤが欲しいと考えていた。しかしこれら両方を満たすのはリア11-34T&フロント48-31TのGRX。でもそれらは搭載できない!さてどうするか…。

 

あ、でも結局自転車改造してる最中って、サイクリング行けないじゃんね。自転車のコンポって全部つながってるし「部分部分を徐々に交換していきましょう」ができない。変えるなら一気に変える必要あり。などと考えていたところで、あきらめの境地というか、あきらめのその先に見える光にふと気が付いた。単機でオーダー全部を満たす自転車を作ろうとするのがそもそもの間違いで、「どーせ2台あんだから、用途分けちゃえばいいんじゃね?」という発想が降ってきたのであった。こうなると話はわかりやすくなり、コトは一気に運ぶこととなる。

 

どちらもオンロード仕様の自転車ではあるのだが、

・MTB用M?100系の12速ワイドレンジ系を使用した激坂仕様フラットバーロード(速度もある程度出るヨ)

・ロード系コンポーネントに刷新して巡行性を向上させたドロハンMTB

の2台体制にしちゃってもいいんじゃね?

 

どーせ近隣はアスファルトだらけだし、カミさんも将来ドロハンロードになっていくのかもしれないし、その前段階で、このドロハンMTBを経験させるのも一つの手かもしれない。フレームがMTBベースなので、スローピングフレーム=ホビット族のカミさんの足つき性向上でロードバイクへの障壁を乗り越えられるのではないかという算段もあったりしつつ。今のMTBみたいにデカイ車体ではなく、ロードバイクのジオメトリと同じではないにせよ比較的近いというのもあってロード化しちゃえ!と思い切った方向へ舵を取ることになった。

 

そうと決まればパーツ構成を再度練り直し。情報収集も行うこととなった。

 

この時間って楽しいよね←


自転車熱の再来②

2021年07月20日 | 自転車

前回→自転車熱の再来①

 

ということで、カミさんの納車日に実家に自転車を取りに行く。

片道70kmほどを乗って来ようとしたが、10代のときのノリで漕いでしまい膝故障。途中から輪行バッグを買って電車で帰るという恥ずかしいマネをしたことから、ワシの二度目の自転車趣味は幕を開けたのであった。

 

実際に乗ってきた自転車は、より正確に言うと、私のものではない。父親(故人)のものであった。

自分の自転車はパンクならびにフロント側のシフター故障で、長距離ライディングは難しかったためである。

父親はここ数年間、街乗りタイヤに交換して乗っていたので、状態としては問題なしであった。

 

ワシの自転車:GT「KARAKORAM ELITE」1991モデル

元父親自転車:GT「TEAM AVALANCHE」1991モデル

 

揃いもそろって同メーカー同世代のMTB。

これは、199x年の暮れの出来事で、近所のスーパーに出張露店で市内の自転車屋が店を出していたのである。

在庫一掃のためだったのだろうが、50%オフで上記KARAKORAMが14万で、AVALANCHEが18万で売りに出ていた。家計のことも考え、もとい、母親の顔色伺いつつも、親父が最初KARAKORAMを買ったのはよいのだが、40超えた古典的な父親はその色使いに難色を示していた。

その2か月後くらいにまた同じスーパーで同じ店の出店があり、AVALANCHEはまだ売れずに残っていた。ワシの高校進学祝いと称しKARAKORAMをワシに譲り、親父はAVALANCHEを買うのであった。

 

という具合にMTBをゲットしたわけである。同じ時代の同じメーカーの自転車が2台存在するのはそういうことである。

 

話を現在に戻す。

当初、この骨董品MTBは、新車を買うまでのつなぎとして乗る予定であった。しかも早々に買い替えようとしていた。

サイクリング再開するまで、この骨董品MTBを乗り回すことに非常に恥じらいを感じていた。当時のMTBのトレンドたる毒々しい配色に、搭載コンポは博物館展示品状態の30年前のコンポ。しかもグレードはDEORE XT。骨董品of骨董品ズ。「ひさしぶりにバイク引っ張り出して乗ってるのねークス」なんていう見られ方をすると思うと、もんのすごい恥ずかしいと思っていた。

しかし実際に乗ってみると、他人はコンポーネントなんかそれほど見向きもしない上に、他人のバイクをコキ下すような感情もないんだろうなぁと思い始める。事実、自分がそうであった。多摩川の土手を走ってても、もちろん最新の機材を使ってる人もいれば、ママチャリや古いMTB乗ってる人もチラホラ見かけるし、その自転車のコンポがどうであっても正直どーでもよい、というか通り過ぎざまにそこまで細かく見れやしない。

 

さらに、トレンドを調べれば調べるほどに、クロモリは少数派となり、ほとんどアルミバイクでその上はカーボン。

アルミフレームは消耗品であるというのもあって、買うならカーボンがいいと思ったが、まぁ高すぎる。

そしてそもそもの話、今回骨董品MTBを実家からわざわざ引っ張り出してきたのも、カミさん(クロスバイクしかも初心者)とのサイクリング目的であって、こっちがロードバイク買っちゃったら巡航速度が合わなくなる(というか踏みたくなること必至)。

 

アルミロードは買いたくない、カーボンバイクはオーバースペック。かといってクロモリフレームの新車を今更(しかも高い)買うのもちょっと考え物。クロスバイクを買う?8万9万程度のモノだったら今のオールドMTB乗っている方がマシである。

グラベルバイクもよぎったので色々調べてみたが、ロードともMTBともつかないものにウン十万かけるほど熱意はない。そもそもオフロード楽しみたきゃ、すでに持ってるMTBに乗ればいいわけで。

調べれば調べるほど、ロードはロードで「ロード」「TT」「グラベル」と、MTBは「クロカン」「DH」「トレイル」と細分化が進み、特にMTBなんて、フレームサイズやタイヤからして私の知るMTBではなくなっている。

 

 

ん??自分で今答えを言ったような気がする。

 

"8万9万程度のモノだったら今のオールドMTB乗っている方がマシである"

 

これだ!

 

よし、既存のオールドMTBフレームに、最新コンポを載せてやろう!

オールドMTBとはいっても、フレームはTANGEのクロモリ。それなりにモノの良いクロモリだし!

毒々しい色のオールドMTBを敢えて今乗る。だけどただレストアしただけでは懐古主義に間違われてしまい癪。

アホな事やってんなー感も出て面白いかも!

 

ということで、オールドMTB近代化計画がスタートしたのであった。


自転車熱の再来①

2021年07月20日 | 自転車

2021年4月。カミさんがスポーツバイクを欲しいと言い出したことを端緒として、自分も自転車熱が再燃した。

 

元々自転車は好きで、成人を迎えるまではよく乗っていた。

中学3年のときに、本格スポーツMTBを買ってもらって、しょっちゅう遠くへ乗り回していた。

モノがモノだけに、メンテも行い大切に乗っていた。雨ざらしの下ではなく物置保管。

 

とはいえ、スポーツとしての自転車への興味ではなく、どちらかといえば、自転車のメカとしての興味と、移動手段としての興味。

大学に入り免許を持とうもんなら、興味は車へとシフトしていき、移動手段はこちらに取って代わられていき、社会人になり実家を離れれば、物置の中でホコリを被る存在へと変貌していった。

そして今。スポーツバイクに乗らなくなって15年が経過している。

 

 

カミさんもスポーツ自転車へ興味を持ちだし、こちらも昔取った杵柄ではないけど、女性向けバイクの候補をいくつか調査しつつ、15年のブランクを埋めるべく、知識を最新化。

カミさんの興味がトントン拍子で進み、クロスバイクの試乗なんぞもこなし、スポーツ自転車への恐怖がなくなると、もうカミさんは買う気マンマンである。

 

このとき試乗に行ったのがGIANTストアで、カミさんはESCAPEを乗って上機嫌だった。ワシもせっかくなので乗ったのがカーボンロード(型名失念。40万くらいだったのは覚えている。)だったが、クロモリしか知らない私は感動したのを覚えている。

そして、エントリーのクロスバイクでさえもディスクブレーキということにも衝撃を受け、いかに時間が止まっていたのかを実感したものである。

 

とまぁ、カミさんの自転車を色々候補を出してみたものの、GIANT試乗したその翌週に近所のプロショップで見つけたTREK FX2 DISC Women's(色:TEAL)にカミさんは目をギラつかせ、その場でニコニコ一括払いである。強い

その場ではFX3のWomen'sモデルもあったのでワシはそれを勧めたんだけど、まぁ、カミさん的にTEALの可愛さは正義だったようで、値段の誘惑もあったし(FX3 のが2万ほど高い)、AlivioとAceraじゃあまり変わらんか、というのもあったが。

 

調査段階ではSCOTTのSUBCROSS40 LADY'sがイチオシ(トップチューブが低いし)だったのだが、このコロナ情勢で海外物流がマヒ気味であるのと、このコロナ情勢(Part2)で自転車ブームが起きていることによる品薄で、今年中には手に入らないんじゃないか説もあったので(TREKのFX2 Women'sだって出会えたのもラッキーである)、それはそれでよかったんじゃないかとも。

なお、在庫豊富なGIANT/Livにしなかったのは同じアパートにGIANT/Liv乗りカップルが居て駐輪場には既にLivのESCAPEがあるからGIANTは無ぇわというのはカミさん談。

 

そんなこんなでこちらも自転車を用意しようということになった。

ただ、カミさんはスポーツ自転車ビギナー。ワシもバイクを買うにしても、もうちょっと自転車のトレンドを調査したいというのもあった。なので、もう恥ずかしくてもいいから骨董品のMTBを実家から持ってきて、新車購入までのつなぎで乗ることにした。(つづく)