どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3271

オラワクワクしてきたぞ。英豪の共同チームがiPS細胞から培養した脳細胞にテレビゲーム「PONG」を遊ばせた所、5分でルールを覚えたそうである。球を弾き返すと生じる報酬系を獲得したと言った方がより正確だろう。教育無しAIだと30分掛かったそうで、最先端の機械仕掛けも数億年を経て進化してきた天然の芸術にはまだまだ及ばない様である。脳細胞から視細胞が分化し、光に反応を示したと云う別の実験にも成功しており、「わーいホムンクルスだー」と錬金術マニアは喜ぶかも知れないが、そうやって誕生した知的生命体をどう扱うべきなのかと云う倫理的な問題に本腰を入れねばならないと云う事でもある。10年後にブレードランナー的世界が来るとは思えないが、培養液の中とは言えそれなりの知性と感情を持ち合わせた「イキモノ」を生み出すまでには発達するだろう。どの段階まで「それは生命ではない、ましてや人間ではない」と我々が抗えるのか楽しみなのである。

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