どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2496

我々は量子超越性を証明した。そんなGoogleの発表にIBMが噛み付いているのであるが、そもそも量子超越性って何なのかを知らなかった。平たく言えば「既存のコンピュータよりも高速に答えを出せる量子コンピュータが出来た」と云う事らしい。そんなに小難しい表現を使う必要が、果たして有るのか。最先端技術で用いられる用語は大抵英語だから、それを国内で説明する時には逐語訳的になりがちな事情も有るのだろう。IT業界だと横着して横文字を直輸入しがちなのだが、クォンタム・スプレマシ、と言ってもまず通じないのは確かである。「おお、言葉の意味は分からんが、とにかくすごい性能だ」と云うのが量子コンピュータに対する世間の印象であれば、迂闊に理解し易い例えにしてしまう事による弊害の方が大きいかも知れない。「スパコンだと一万年かかる」云々も、誤解を生む表現であろう。当面は「量子ナントカ」商法には騙されない程度の心構えで大過ないのである。

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