どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3096

キャンセルカルチャーの暴威に著名人は戦々恐々である。差別的言動をした人を寄ってたかって吊し上げ、スポンサー企業に契約解消を迫るやり口は文化的とは思えないのだが、言葉の用法は本筋ではないので割愛する。それが一気に広まったのは、やっぱり皆イラついているからだろう。家に籠ってSNSばかり見ていたら鬱憤が溜まるのは当然である。またSNSによって過去の発言が容易に蒸し返され拡散される様になったのも大きい。後になって悔い改め、投稿を削除したとしても誰かがご丁寧に魚拓を取っていたりするので、無かった事にするのは止めた方が良い。何にせよ人々の意識が過去に向いている状況は健全では無い。過ちを糺すなとは言わないが、ストレス解消の為にポリコレ棒を振り回すのは、ぐっと堪えてもらいたい。近い将来、そう云う行為に加担していた人が寄ってたかって吊し上げられないとは限らない。「ああ元気にやってるな」と傍観するに留めたいのである。

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