どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3428

見事な毒饅頭である。滋賀県が交通税導入を検討するらしい。経営悪化に苦しむ公共交通機関を援助する為の負担を県民にお願いするのは、一応筋は通る。しかし通れば良いってもんでもない。これまでも補助金が交付されていた様だが、税金となると話は別である。負担が可視化されれば、電車やバスを利用していない県民の不満が高まるからである。そしてこれを受け入れる事業者側も安泰では無い。「税金を払ってやっているのに、路線を廃止するとは何事か」と云う反発は容易に想像出来る。だったら受益者負担の原則に基づき最短区間でも千円とかの法外な運賃を設定し、全く利用されなくなって華々しく爆死する方がマシかも知れない。鉄路の消失は故郷の衰退と云う現実を突き付けるので拒絶したい心情も分かるし、東京と大阪と名古屋のせいだと八つ当たりしても構わないが、遍く平等にと云う建前を貫くだけの体力がこの国から失われつつあるのもまた事実なのである。

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