どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3088

需要予測は難しいものである。色々なマーケティング理論は提唱されているが、ヒット商品の要因分析で得たノウハウを適用すれば売れると云う程、ヨノナカは甘くない。毎年大量の新商品が現れては消えていくが、「その場のノリで社長が決裁した」代物は僅かであり、「これは売れる」と云う説得力満載の需要予測付き企画書を通しているのが殆どだろう。その時点でマーケティングの信憑性を疑っても良さそうであるが、ノリで決めるよりは責任が曖昧になるのかも知れない。予測の数値化には調査が欠かせないが、勘所を間違えるとえらい事になる。乗降客の多い駅に特急を停車させるかを決める際、「そこで特急を待っている人の数」を綿密に調べ上げると云う分かり易いトンチキなら可愛いものであるが、ヨノナカのニーズはもっと難解で不可解なものである。そう考えると「下手な鉄砲を際限なく撃ち続ける」と云うのも、市場調査と言えなくもない気がしてくるのである。

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「時間の無駄」カテゴリーもっと見る