何となく現場が想像出来る。「株式会社すごい改善」と云うパンチの効いた名前の企業の調査に拠れば、ExcelのSUMIF関数を使える従業員の残業時間が多いと云う結果が出たそうで大笑いである。VLOOKUPと双璧を為すデータ集計御用達の関数なので納得ではある。ただそれがITリテラシーの問題なのか、業務の属人化の問題なのかは慎重に切り分ける必要があろう。場合によってはSUMIF関数の集計欄が月末になると決まって数値に書き換えられる事に業を煮やした誰かが、自分以外弄れなくした可能性も有る。それに「会計システムに清書する前の下書き」としてExcelが機能しているとしたら、経営に関わる問題である。そう云う基幹業務外の使用でExcelが使える従業員が過重労働に苦しんでいるなら、それは教育投資を怠ったトップの落ち度である。どちらにしても経営者にはExcelの便利さに依存しない改善が求められるのだが、その意志を貫徹するには余りにも高機能なのがExcelである事も事実なのである。
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