どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 3160

涼しくなってきた。脳が熱暴走している時期には面倒な課題を考えるには良い季節である。ここでは話題の展開次第では即座にハチの巣にされる男女同権に就いて考察してみたい。1948年の世界人権宣言では全ての人は属性に因らず平等であると謳っている。しかしその為には「家父長制」が崩壊し、剥き出しの個人と社会が直結しなければならない。加えて個人が経済的に自立可能であり、収入の格差は才能と能力と気合でのみ決まる必要が有る。男女同権が受容されている社会はそれらの環境が、不完全であっても成立を指向している様に思える。「家」を基盤としなければオマンマにすら事欠く社会で啓蒙活動に励んでも男女同権が知的遊戯に留まるのは、そう云う理屈だと私は考えている。「働きたくないでござる」と宣言する奴に人権は無い、と短絡しそうな思想ではあるが、理想と現実の差分をどう埋めるかと云う知的遊戯に過ぎないので、ハチの巣は勘弁して欲しいのである。

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