今日と明日はまたまた故事成語を含んだ学び甲斐のあるセリフをご紹介します。先ず今日のセリフは『熱血弁護士パク・テヨン』からこのセリフになります。このセリフは…
テヨンとサムスは、テヨンが記事ファンディングで集めた金を勝手に寄付をした話を聞いてから気まずい関係にありました。そこへドゥシクの事件の再審が急に始まることになり、テヨンとユギョンは慌てます。テヨンはドゥシクの説得に、ユギョンはサムスを追いかけて、カンヌンまで出向きました。そしてサムスに、戻って再度テヨン達と一緒に闘うよう諭します。
その後テヨンの事務所に戻ったユギョンがパソコンに向かっていると調べているとテヨンも戻ってきて、早かったですね?何を調べているのですか?、と訊ねました。ユギョンが判決文と資料です、と答えましたから、調べてるのが大変でしょう、とテヨンはユギョンを労いました。その返事としてユギョンの答えた言葉がこのセリフになります。
「悪魔は細部に宿る」。初耳なので調べましたら元々は、「神は細部に宿る」というフロベールの言葉らしいです(諸説あり。)。つまり神は細かいところにも宿ることから、なにごとも細かい部分まで気を遣い、手を抜いてはいけない、という意味のようです。ことに芸術の分野ではディテールにまで心血を注いでこそよい作品が生まれる、ということであり、例えば、わずか一つの音でもシャープにするかフラットにするか一晩中悩みぬくようなスタンスが名曲を生む、といった感じなんでしょう。
ところが、いつの間にやら神が悪魔に入れ替わって使われるようになったそうなのですが、いい仕事をしたいなら細部まで手を抜くな、という意味に変わりはありません。それにしてもユギョンは記者としての設定ですから、こんな言い回しまで知ったいたのでしょうか、すごいですね。