

ウヨンと別れたイ・スでしたが、個展を開催した際、個展のスタッフから、作家自身が毎日会場にくるなんて、と驚かれるほど、毎日会場に現れては、ウヨンがやってくるのを会場の玄関で待っていました。
このセリフは、ある日、あるスタッフが退勤する際、幸せそうに携帯電話で夫と他愛もない会話をしているのを側で聞た、イ・スの胸の内を語った言葉になります。
そう言えば昔、幸せってなんだっけ~、なんだっけ~、と明石家さんまが唄う広告がありましたねし、幸せは簡単、という歌もありました(笑)
また、園山俊二作家の「ぺエスケ」には、"退職前にはつまらないものを見ると微笑ましくなる"、といってぺエスケを見てニコニコする退職前の社員が出てきます。
リアルでも、例えば電車の中で赤ちゃんと目が合って、向こうが笑ってくれたりすると、その瞬間幸せな気分になりますよね。
そうしたインスタントな幸せすらないとき、人はこの時のイ・スのような状態になるのかもしれませんね。