今日も引き続き『どたばたファミリー』からでスタンスの似たセリフを複数選びました。
983「目的が正しくても手段と方法が違えば台無しになります。」byカン監督(イ・ドギュム扮)、映画監督
ハヨンは、カン監督と仕事をしていたハリウッドの映画制作会社代表エド・ウィリアムスが来韓すると聞いて、監督を喜ばそうと、監督とエドの単独インタビューを設定します。そしてサプライズにしようと監督にはそのことを伝えず代表にだけ報告しました。すると代表は、監督の許可も得ずに話を進めるのは、と渋い顔をしました。そして案の定、知人からその話を聞きつけた監督は、自分の了承も得ずに勝手なことを、とハヨンに怒りました。ハヨンは監督に、監督と作品のことを思って、と言い訳をしますが、その際監督の言った言葉がこのセリフになります。監督はインタビューをキャンセルするようハヨンに迫りましたが、ハヨンは、インタビューする記者の会社との共同企画だから、とインタビューの開催を押し通してしまいました。その結果、エドの策略でインタビューは大変なことになり、逆に監督の評判を下げることになってしまいました。
984『勝手に話を進めるなと言ったろ。自分の意見を押し通すのは危険なんだ。』byキム代表(チョン・ソンヒョン扮)、チョンフィルム代表
インタビュー終了直後このようにハヨンを怒ったキム代表は記者会見の部屋を出ていきましたが、その後自分の部屋にハヨンを招いて経緯を話すと、君はエドの思惑どおりまた火種を作った、と言いました。ハヨンは、すみません、映画の宣伝の為に監督の力になろうと…と弁解しましたが、それを聞いた代表は、
985『誤った結果を生めば意味がない。先を予測して行動するのが社会の常識だ。』
とハヨンを諭しましたのでした。
例えば目的地が正しくても、そこへ行くのに不正乗車して行ったらダメなのと同じで、結果的に不利益をもたらします。ダイハツが今もめてるのも、まさにこれでしょう。
もっともハヨンの目的は監督と映画の為ではなく、自分が監督をものにすることなんですが(笑)ビジネスに私情を絡めると、いい方を向く場合もないとは言えないですが、傾くリスクが高いですよね。だから、ドラマでもしょっちゅう、仕事に私情を持ち込むな、というセリフが出てきます。
後、自分の意見を押し通すのは危険だ、という代表のセリフもいいですね。ハヨンのような会社の一社員ならともかく、これが組織のトップや為政者がこんなスタンスは大変なことになります。その為にも、先を予測して行動することが大事なんでしょう。
今日のご紹介の三つセリフは、実際のビジネスの世界でも極めて有効で、覚えておいて損はないと思います。