わたしの若い頃は、デパートに行くには、ちょっとおしゃれをしたものでした。
デパートにもいろいろありますが、特に気が張ったのは、銀座の三越。
ここは、父が出張で上京してきたときに「好きなものを選べ」と言ってくれる天国でした。
ナウい若者は、渋谷や原宿に大集合していましたが、わたしが好きなのは銀座三越。
高級店なんだけど、どこか、ホッとできたんです。
いかにイモ姉ちゃんだったか、おわかりでしょ。
その後、資生堂パーラーや千疋屋でお茶をして、お寿司を食べるのが定番。
普段はGパンに汚いスニーカー姿のわたしが、
一張羅のスカートを身につけて、足が痛いのをこらえて、ヒールのある靴をはきました。
ストッキングも、この日だけ。
「銀座」というシチュエーションのせいもあったし、父の背広に合わせたのですが、
月に一度、お嬢さんのような格好をして、非日常感を味わっていたのでしょうね。
父と一緒だと、おばさん店員さんたちがチヤホヤしてくれるのも、面白かったです。
一人でふらりと行っても、誰も声すらかけてくれないのに(笑)
約30年前はデザイナーズブランド全盛期。
学校の近くにあった丸井は、時代の先端を行くショッピングスポットでそた。
全身ピンクハウスやコムサで固めた、ファッショナブルなお客さんも多かったけど、
Gパンでもまったく平気。
そうそう、当時ココは<月賦販売>で業績を上げた百貨店でして、
オシャレだけどあんまりおカネを持っていない、という人もよく利用していたので、
万人を受け入れる雰囲気があったのかな。
下宿の大家さんは、「デパートと呼べるのは三越だけ。西武東武はスーパーの延長。
丸井なんて、デパートじゃない」と言うのが口癖で、田舎者のわたしに
「目上の人への贈答品は三越の包装紙でないと失礼だよ。西武なんかで買ったら、バカにされるよ」と
何度も言ってくれました。
不思議大好き、とかの糸井重里コピーで飾られた西武百貨店も、わたしは好きだったのですが、
それでもやっぱり、ココはGパンで行けるお店でした。
その後、わたしは京都のD百貨店にお勤めしたこともあるのですが、
京都の人はオシャレさんが多くて、デパートにも着飾って来てくださいました。
わたしは1階の入り口近くの売場にいたので、入店なさるお客様の華やいだ雰囲気がよくわかり、
接客していても楽しい気分がうつって、毎日、とても楽しく過ごさせてもらいました。
同僚の人たちもオシャレが大好きで、社員割引を目いっぱい利用していたみたい。
働きに来ているのか、買い物に来ているのかわからないけど、
デパートの楽しさを、お客様も店員も共有している感じでした。
時代は変化して、最近では「買い物に行くのなんて、どんな格好でもいいじゃないか」
というような雰囲気ですよね。
今日の夕方、急な用事ができて、普段着のまま数駅離れたデパートに走って行ったのですが、
おばちゃんのGパン姿でも、あまり浮かないのがよかったです。
でも、何か楽しくないんですよね。
関西の電鉄系地元デパートだからかもしれないけど、
キラキラした<ザ・百貨店>という、付加価値感が味わえないの。
一歩入ったとたん、そこは別世界、というような空気に変わって欲しいんだけど、
単に「品揃えのいいショッピングビル」って感じでした。
わたしには身分不相応な、高級なお洋服とかもいっぱい並んでいるんだけど、
背伸びして、えい、頑張って買うぞ~という気合も入らないんです。
何が違うんだろう、と思って見ていたら、店員さんの笑顔が少ないんですよね。
皆さん、表情がなんだか固いんです。不況で疲れていらっしゃるのでしょうか。
「客が店を作る」という言葉もありますが、Gパンで行ったのがいけなかったのかしら。
デパートは、いつまでも、夢の場所であってほしいなあ。
女が、女であることを楽しめる聖地。
甘いものをいっぱい食べて、きれいなお洋服に袖を通して、
のんびりとギャラリーで絵を眺め、ひととき、現実を忘れさせてくれる。
日がな一日、気の合う女友達と過ごしてリフレッシュする、女の社交場。
「何のかんの言っても、女は得よねえ」なんて笑いながらお茶を飲みたいな。
いくつになっても、「キラキラ」が好きな女性って、多いですよね。
現実社会がくすんでいるほど、女だけでも、夢を求めていけば、
きっと日本は明るくなっていくんじゃないかしら。
デパートにもいろいろありますが、特に気が張ったのは、銀座の三越。
ここは、父が出張で上京してきたときに「好きなものを選べ」と言ってくれる天国でした。
ナウい若者は、渋谷や原宿に大集合していましたが、わたしが好きなのは銀座三越。
高級店なんだけど、どこか、ホッとできたんです。
いかにイモ姉ちゃんだったか、おわかりでしょ。
その後、資生堂パーラーや千疋屋でお茶をして、お寿司を食べるのが定番。
普段はGパンに汚いスニーカー姿のわたしが、
一張羅のスカートを身につけて、足が痛いのをこらえて、ヒールのある靴をはきました。
ストッキングも、この日だけ。
「銀座」というシチュエーションのせいもあったし、父の背広に合わせたのですが、
月に一度、お嬢さんのような格好をして、非日常感を味わっていたのでしょうね。
父と一緒だと、おばさん店員さんたちがチヤホヤしてくれるのも、面白かったです。
一人でふらりと行っても、誰も声すらかけてくれないのに(笑)
約30年前はデザイナーズブランド全盛期。
学校の近くにあった丸井は、時代の先端を行くショッピングスポットでそた。
全身ピンクハウスやコムサで固めた、ファッショナブルなお客さんも多かったけど、
Gパンでもまったく平気。
そうそう、当時ココは<月賦販売>で業績を上げた百貨店でして、
オシャレだけどあんまりおカネを持っていない、という人もよく利用していたので、
万人を受け入れる雰囲気があったのかな。
下宿の大家さんは、「デパートと呼べるのは三越だけ。西武東武はスーパーの延長。
丸井なんて、デパートじゃない」と言うのが口癖で、田舎者のわたしに
「目上の人への贈答品は三越の包装紙でないと失礼だよ。西武なんかで買ったら、バカにされるよ」と
何度も言ってくれました。
不思議大好き、とかの糸井重里コピーで飾られた西武百貨店も、わたしは好きだったのですが、
それでもやっぱり、ココはGパンで行けるお店でした。
その後、わたしは京都のD百貨店にお勤めしたこともあるのですが、
京都の人はオシャレさんが多くて、デパートにも着飾って来てくださいました。
わたしは1階の入り口近くの売場にいたので、入店なさるお客様の華やいだ雰囲気がよくわかり、
接客していても楽しい気分がうつって、毎日、とても楽しく過ごさせてもらいました。
同僚の人たちもオシャレが大好きで、社員割引を目いっぱい利用していたみたい。
働きに来ているのか、買い物に来ているのかわからないけど、
デパートの楽しさを、お客様も店員も共有している感じでした。
時代は変化して、最近では「買い物に行くのなんて、どんな格好でもいいじゃないか」
というような雰囲気ですよね。
今日の夕方、急な用事ができて、普段着のまま数駅離れたデパートに走って行ったのですが、
おばちゃんのGパン姿でも、あまり浮かないのがよかったです。
でも、何か楽しくないんですよね。
関西の電鉄系地元デパートだからかもしれないけど、
キラキラした<ザ・百貨店>という、付加価値感が味わえないの。
一歩入ったとたん、そこは別世界、というような空気に変わって欲しいんだけど、
単に「品揃えのいいショッピングビル」って感じでした。
わたしには身分不相応な、高級なお洋服とかもいっぱい並んでいるんだけど、
背伸びして、えい、頑張って買うぞ~という気合も入らないんです。
何が違うんだろう、と思って見ていたら、店員さんの笑顔が少ないんですよね。
皆さん、表情がなんだか固いんです。不況で疲れていらっしゃるのでしょうか。
「客が店を作る」という言葉もありますが、Gパンで行ったのがいけなかったのかしら。
デパートは、いつまでも、夢の場所であってほしいなあ。
女が、女であることを楽しめる聖地。
甘いものをいっぱい食べて、きれいなお洋服に袖を通して、
のんびりとギャラリーで絵を眺め、ひととき、現実を忘れさせてくれる。
日がな一日、気の合う女友達と過ごしてリフレッシュする、女の社交場。
「何のかんの言っても、女は得よねえ」なんて笑いながらお茶を飲みたいな。
いくつになっても、「キラキラ」が好きな女性って、多いですよね。
現実社会がくすんでいるほど、女だけでも、夢を求めていけば、
きっと日本は明るくなっていくんじゃないかしら。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます