注入食に切り替える決心をした

昨年　歯肉ガンの治療中は　経口食にこだわって　誤嚥を繰り返して
肺炎を繰り返し　科学治療のスケジュールにも悪影響が出た

退院後は　摂食可能な何種類かのメニューを探しだし　苦しみながら経口食で生き延びてきた

最近　食べられるものがなくなってきた
鼻孔から流れ出したり　むせて吹きだしたり　飲み込めずに戻したり
とにかく汚い　苦しい
生存のための最小限の食事を食べるのに　毎回２時間近くかかる

そんなこんなで　脇腹から胃袋に注入食を送り込むパイプを埋め込むことにした

医師は　日常生活には何も不便はないという
眠るとき　入浴する時　清潔保持のときどんな不便があるかは　やってみなければわからない

とにかく　やってみようと思う

取り除かれる苦痛に対して　新しい不都合が格段に小さいことを祈るだけだ

飛んでしまった！

昨日は県立医大病院に行って　１４日に実施したＰＥＴ検査の結果を聞きに行ってきた
結果は　最悪
脊椎から肝臓周辺まで無数の病変が見られる
喉と気道の境界あたりに左右対象に２個の病変が見える

今度こそは　覚悟する必要がありそうだ

前回のＰＥＴ検査は昨年の４月の
歯肉ガンがみつかったがその他は無垢の状態だった

どこから飛んで来たかについては　確信はないが思い当たる節がある
おととし除去した結腸のポリープが　実は悪性で　暴れ出したという仮説だ
根拠は次の通りだ
一昨年　内視鏡的手術で結腸のポリープをとった時　医師は切除したポリープ片を見失った　
挟んで取りだしたつもりの物がなかった
急きょ　入院期間を３日に延ばし　その間排泄物をアミカゴに取り看護師が水で洗って　残る固形物を探したが結局みつからなかった

診断は良性だった　サンプルが見つからなかったのに　病理検査ができたことが不思議だ
大騒ぎするのも大人げないとその時は黙ってやり過ごした
大きさ５ミリほどのポリープが２個残っているので　来年の夏に取りましょうという話だった

去年歯肉ガンの治療を終えて　病院に行くと　５ミリだしそんなに緊急ではない
のような言い方に変わっていた
結局　ズルズルと放置することになった
腸のガンはＰＥＴに移りにくいというから　ありえない話ではない

和歌山県立医大での出来事

新体障害者手帳を取得することにした
障害名は　嚥下機能障害４級
他にも　会話が不自由だが　これは主治医から十分通用するとお墨付きをもらっている
役場で専用の診断書用紙を入手し　医大病院へ診断書を申し込みに行った

受付け窓口の女性は　こちらも見ないでコンピューターのディスプレーに向かいながら
診断書ですか○○（よくわからなかった）ですかと問う
これをお願いしますと用紙を差し出すと
ですから～　診断書ですか○○ですか　とたたみかけてくる
つい声を荒げる「見たらわかるだろう！」と
ようやくディスプレーから顔をあげて　手をのばして受け取る

主治医は誰ですかとの問いに　○○科の◇◇先生と答えると黙ってパソコンを操作をしている
◇◇先生の部分が聞き取れずに　医師名簿から探しているようだ
思い出したように　診察券をお持ちですかという
どうせ必要なのだから　最初から診察券を見ればいいのだ
渡すと　パソコンに差し込んで　ああ○○科の◇◇先生ですね　と呟いている

肉まんのコマーシャルの柳原可奈子そっくりの対応だ

出来しだい電話で知らせるという
県内の人は郵送出来ないという
医大病院がある和歌山市は大阪との県境にあり　和歌山～新宮間は　大阪～和歌山より遠い
杓子定規なルールだがだが　これが決まりなら　彼女を責めることはできない

いろいろ不自由を背負った人ばかりが集まる病院の　窓口に座るには　いろいろ大変なことがあり覚悟と訓練が必要だが　病院は教育をしていないようだ

年を取り体が不自由になると　世の中腹の立つことばかりだ

劣化進行中

今日は歴史的な首班指名選挙の日だ
遠い遠い世界の話のように思える

朝　目は覚めるが起き上がろうとする意志が湧かない　
そのまま２時間も３時間も　時間をやり過ごすことが常だ

食事が不自由な状態は変わらない
苦しさや汚さは変わらない
できたら食事をしたくないと思うことが多くなった
体重は５０㌔を割ってしまった

寝るのが一番の幸せだ
昼の間に何時間も寝ても　夜はまた快眠できる
寝ている間に　現実の世界からＤｒｏｐ-ｏｕｔ出来たらなどと夢想する

買い物などで　店内を少し長く歩くと　すぐに腰痛が出る
マグネットバイクを無負荷で５分ほど漕ぐと腰痛が出た
それだけ足腰の筋肉が減っているのだろう
もはや回復不可能な状態なのかも知れない

人間はこうして衰えるという筋書きを現在進行形で確実にトレースしていると思う