９４中四レポ７－個人戦－

翌日、個人戦の日。

私は前回の広島中四では運営をするために個人戦には参加しなかったので、２大会ぶりの個人戦参加となりました。

予選１戦目、相手は高知工科大学の方。

戦型は相振り飛車に。

私の陣形の隙をうまく突かれ、劣勢になりました。

しかし、相手の緩手に乗じて反撃することができ、なんとか勝つことができました。

予選２戦目、相手は鳥取大学の方。

戦型はまたも相振り飛車に。

玉頭からうまく攻めることができ、優勢になりました。

相手の方の必死の反撃をかわし、勝利を収めることができました。

２勝０敗での予選通過は４大会ぶりです。

決勝トーナメント１回戦はシード。

決勝トーナメント２回戦、相手は鳥取大学の方。

相手の方の四間飛車に私が居飛車で対抗しました。

どう玉を囲うか悩みましたが、相手の方が鳥取大学の方ということで、鳥取大学のスーパーエースのたかがき大先生をリスペクトして意識たかがき囲い（天守閣美濃）を採用。（笑）

６・７・８筋に位を取り、角を交換した後、馬を自陣に引き付け万全の体制に。

そこまでは良かったのですが、玉頭から襲い掛かったのが危険で、形勢を悪くしてしまいました。

しかし、相手の方が寄せを間違えてしまい、逆転勝ち。

意識低い私に意識たかがき囲いは不向きでしたね。（笑）

決勝トーナメント３回戦、相手はししゃもさん。

とある全国大会で個人戦３位にもなったことがある強豪です。

ししゃもさんの先手中飛車に対し、私は三間に飛車を振りました。

それを見てししゃもさんは左穴熊へ。

それを私が阻止し、難解な手将棋になりました。

そこから私がリードを奪い、この局面になりました。



図は便宜上先後逆にしてあります。

言うまでもないことですが、△７五同飛で簡単な７手詰みです。

普段の私ならば５秒で飛車を切っていたでしょう。

しかし、この時対局開始から２時間以上が経過しており、かなり疲れ切っていて頭が全く働いていませんでした。

そのため、この簡単な詰みが何故か見えませんでした。

本譜は△５六成銀▲５四玉△４三銀▲６五玉△７五歩▲７四玉と進み、ここでようやく事態の重大さに気が付きました。



完全に頭がフリーズしてしまい、秒読みの電子音に気が付いて慌てて△９六角と打ちましたが、冷静に▲９七歩とされて万事休す。

△９六角に代えて△４六角ならばまだ難しかったと思います。

勝つチャンスがありながら大逆転負け。

部員に最後の部長のかっこいい姿を見せたかったのですが、それが叶わず残念です。

その後は結構な頻度で参加させていただいている「裏中四」へ。

徳島の皆さんにしゃぶしゃぶをご馳走になりました。ありがとうございました。

その日の夜は何度もあの局面がフラッシュバックしてほとんど眠れませんでした。

自分よりもかなり格上の相手をここまで追い込むことができたという充実感も少しありましたが、やはり悔しかったですね。

次回に続きます。