ドラマ「のだめ」によって、主人は「生涯の曲」とも言うべき曲と出会った。
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」である。
私も、このドラマで、初めて知った曲だった。
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ピアノ協奏曲第2番 (ラフマニノフ)
作曲時期は、1900年秋から1901年4月。第2楽章と第3楽章が1900年12月2日に初演された後、全曲初演は1901年10月27日に、ソリストに作曲者を、指揮者には従兄アレクサンドル・ジロティを迎えて行われた。
その屈指の美しさによって、協奏曲作家としての名声を打ち立てたラフマニノフの出世作である。発表以来、あらゆる時代を通じて常に最も人気のあるピアノ協奏曲のひとつであり、ロシアのロマン派音楽を代表する曲の一つに数えられている。
(ウィキペディアによる http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95))
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「のだめ」では、千秋が、シュトレーゼマン指揮の元で初めて演奏する曲として登場した。
この曲を聴いたとき、主人は、「雷に打たれたようだ」と言った。
主人が言うには、この曲のメロディから、作曲者であるラフマニノフの「心境の変化」が聞こえてくるようだったそうだ。
ドラマの中でも、少し紹介されていたが、この曲を作曲する前、ラフマニノフは、深い「自信喪失」、「絶望感」に悩まされていた。
その苦悩のなかで、彼はこのピアノ協奏曲を作曲する。そして、この曲の成功により、彼は苦境を脱したという。
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ラフマニノフの《交響曲第1番》は、今でこそ重要な業績と看做されているが、1897年の初演時には批評家の酷評に遭った。私生活における問題も相俟って、ラフマニノフは鬱傾向と自信喪失に陥り、創作不能の状態となる。1899年にロンドン・フィルハーモニック協会の招きでイギリスに渡ったラフマニノフは、ここでピアノ協奏曲の作曲依頼を受け創作を開始するが、再び強度の精神衰弱におそわれる。
しかし、1900年に友人のすすめでニコライ・ダーリ博士の催眠療法を受け始めると快方に向かい、同年夏には第2、第3楽章をほぼ完成させた。最大の難関として立ちはだかった第1楽章も同年12月頃に書き始め、1901年春には全曲を完成させた。
初演は大成功に終わり、その後も広く演奏されて圧倒的な人気を得た。本作品の成功は、ラフマニノフがそれまでの数年間にわたるうつ病とスランプを抜け出す糸口となった。作品は、ラフマニノフの自信回復のためにあらゆる手を尽くしたニコライ・ダーリ博士に献呈された。
(ウィキペディアによる http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95))
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主人曰く、第一楽章ではラフマニノフの「苦悩」が、そして第二楽章では、苦悩の中から少しずつ訪れる「悟り」が、そして第三楽章では、ようやく見出した「希望」が表現されているという。
それが、「不治の病」に冒され、苦悩の中から、前へ進む闘志と希望を見出した自分の心境とよく似ている、と主人は言った。
主人と私はすぐにCDを買った。そのCDを主人は繰り返し、繰り返し聴いていた。
曲を聴きながら、主人はポツンとつぶやいた。
「こんなにも、共感した曲は、初めてだ・・・。」
私は主人の横顔を見ながら、あらためて、発病以来、今まで、主人がどれほどの苦しみを経験したのかを思い、胸が痛くなった。
そして、主人も、ラフマニノフと同じように、苦悩の中から生きる希望を見出したのだと。
主人を心から慰めてくれるこの曲と出会えたことに、私は深く感謝した。
「のだめ」のテレビ放映が終わった後、主人は日本への出張の際に、「のだめカンタービレ」のDVD-BOXを買ってきた。
「のだめ」は台湾でも大ヒットし、台湾のいろいろなオーケストラが、「交響情人夢(のだめカンタービレの台湾での題名)演奏会」を開くほどであった。
その中の一つのコンサートを、私は主人と見に行った。
コンサート会場は「のだめ」ファンでほぼ満席だった。コンサートの中では「のだめ」の中で流れていた曲が、次々と演奏されていた。
主人も私も、「あ、これはあの場面の曲だ」「あ、これは、あのときの・・・」などとささやき合いながら、音楽を楽しんだ。
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主人は、最期まで、この曲を聴き続けた。
そして、今。
主人が恋しくてどうしようもない時に、私は、この曲を聴く。
たぶん、むこうの世界でも、主人はきっとこの曲を聴き続けていると思うから。
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のだめ、旦那と見てました!アニメ版もドラマ版も。少女マンガだけど、面白いって。
テンポの良いキャラクターで、ドラマは配役がピッタリでしたよね?
曲も、あまり知らなくてものだめの世界で「あ~イイ曲」とか、思うようになったり。私は「きらきら星」が好きでした。
のだめが千秋に恋をして「千秋の匂いで充電」するのみたことありますか?千秋のシャツをクンクンするんですが・・・。今まさに私がそうです。お恥ずかしい。旦那が着ていたのがまだ洗えません。何枚かあって洗ったものはあるんですが、どうしても残り3枚洗えません。元気な時も抱きついて充電していたくらいなので、もう充電するのにどうしたらいいかわかりません。
私と旦那の思い出の曲。思い出してみようかな。
いつもコメント、ありがとうございます。
ミキさんやご主人さまも見てらしたんですね!嬉しいです。
>テンポの良いキャラクターで、ドラマは配役がピッタリでしたよね?
ほんとうに、ドラマの配役はぴったりでしたね。私は、マンガの千秋さまより、玉木くんの千秋さまのほうが断然好きです。
>私は「きらきら星」が好きでした。
主人も、好きでしたよ。「モーツァルトの曲は確かに「ピンク色」だ」って言っていました。
>のだめが千秋に恋をして「千秋の匂いで充電」するのみたことありますか?千秋のシャツをクンクンするんですが・・・。今まさに私がそうです。お恥ずかしい。旦那が着ていたのがまだ洗えません。
私もやってますよ。もうあまり匂いがしなくなってきましたが・・・。「匂いで充電」って、本当によく分かります・・・。私もよく、主人に抱きついていましたが、今は「充電方法」がなくて、私もどうしていいか分かりません。