まちるだ File

JAZZライブ、映画、お酒を愛し、そしてなぜかキャラではない”あみあみ”にはまっている私の気楽で呑気な日々の記録。

「東京奇譚集」村上春樹

2005年10月22日 | 読書メモ
10/22 先日購入、即読破。



もったいないけど、一度読み出したら止まらないのが村上春樹。
最近、生命力いっぱい、エネルギー全開!の
濃い小説、濃い音楽、濃いアーティストにまみれていたので、
初心に戻った村上春樹はやはり身体に染みる。
1行、1ページ、1文字、1比喩に心捉えられる作家はこの人だけ。
私はやっぱりこの人、好きなんだなあ。

ちょっと不思議なストーリー5篇を集めた短編集。
淡々とした日常生活の中にふと現れる異世界への扉。
村上春樹的キーワードがいくつもちりばめられる。
でも、昔の彼の作品と違い今は、着地点が必ずある、救われる。
最後の「品川猿」では、彼の初期作品では象徴とされる、
「名前」だってちゃんと見つかるんだもの。

こういう読み解の楽しさもあり、やっぱり村上春樹はやめられない。

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