まちるだ File

JAZZライブ、映画、お酒を愛し、そしてなぜかキャラではない”あみあみ”にはまっている私の気楽で呑気な日々の記録。

興味をもつということ

2005年10月11日 | 股関節&健康関連
10/11 プールの帰り道、信号待ちしてたら見知らぬ人に話しかけられた。
「失礼だったらごめんなさい。お若いのに、どうして杖使ってるんですか?」と。

聞いてきた人は、自転車(スポーツとしての)に乗った
40代後半から50歳くらいの白髪まじりの男性。
最初は「え?」と思ったけど、悪い人でもなさそうなので、軽く事情を説明した。

すると、次々と質問が。
「それはどういう手術なんですか?」
「手術からどのくらい経ってるんですか?」等々。

ひとしきり回答した後、その人が言うには
「後ろから見てたら普通に歩いていて、怪我をしてる風にも見えなかったのに、
 若い人には珍しい杖を使っているから、どうしたんだろうと思ったんです。
 で、考えるより、聞いた方が早いな、と思って」だそうです。
なんか面白い人!職業柄、見習いたいくらいの好奇心と取材能力!
いや、平日の昼に、どうみてもサラリーマン風情じゃないし、まさに同じような職業かも?

ま、そんなことは置いといて、ついにはその人、自転車降りて、一緒に歩き出しました。
「今は治療に専念してるけど、支えみたいなもの、欲しいですよね」
と聞かれた時には、一瞬「え?宗教?」と思ったけど、
そういうわけでもなく、「幸い仕事もしてるし、主人もいます」と言ったら
「あ~良かった、いい環境なんですね」と喜んでくれてました。笑!
さらには「お子さんはいるんですか?」など立ち入った質問も。
でも決して嫌な感じはしなかった、不思議と。。。

途中で道が違ったので、「じゃ、ここで」と別れを告げたら
「頑張って!これからもお幸せに!
 知らない病気のこと教えてもらえて、良かったです。ありがとう!」
と言って、颯爽と自転車で去って行きました。

多分、人によってはこういう質問や興味の対象になることが苦痛な人もいると思います。
病気とか、身体のこととか、子供の有無とか。。。
私は元々そういうことがあまり気にならないのと、
この方があまりに素直に聞いて来てくれたので、反対に嬉しく感じました。
だって、少しでも知っているのと、知らないのとでは大違い。
この人はきっと、今後杖の人に目が向くようになるだろうし、
事情を察して何か優しさを見せてくれることもあるでしょうし。

むしろ、私はヘンな無関心を装われる方が、ちょっと怖い。
「聞いたら悪いな」と思うのかもしれないけど、
挨拶するくらいの間柄なのに、
松葉杖や杖ついてても知らんぷりってこともあったりして、
そういう気遣いは違うんじゃないかなあ、
と思ったりもしたことがあるのです。

私はもちろん、いつか杖は外れるけど、
こうして見た目に分かりやすい間に私と関わった友人や知人が、
こういう病気(とは違うけど)もあるということを知ってもらったり
杖を使ってる人に目が向くようになったりしたら、嬉しいなと思っています。

だって、私だって自分が実際に杖を使うまで、
周囲にこんなに杖を使ってる人がいるなんて、
目に入ってなかったんですから。
(実際結構いるんですよねえ)

だから、私は、興味もってもらうの大歓迎!
そんなわけで、今日はとても面白い人にあって、
なんだか気分がいいのです。うふふ。

hip jointメモ/
プール歩行45分。水中筋トレ1回。筋トレ1回。
話しかけてくれた人に「素人が見る限りではバランスよく歩いている」
と言われてなんだか気分がいい。
ただ、「歩き方に元気はないですね」とも。やっぱりね。笑。

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8 コメント

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難しいなぁ。 (じーごん)
2005-10-11 21:01:29
見ず知らずの人に、いきなり質問されて、

それでもイヤな感じがしなかったというのは、その人がもつ、

雰囲気だったり、聞き方だったり、その姿勢が、

ただの興味本位ではない、何かを感じさせたのかもしれないね。



でもそれは、たまたまmatildaが、

そういうことを聞かれても気にならない人だったから

良かったのかもしれない、よね。

matildaと同じ状況の人でも、

杖のこと、触れて欲しくない人もいるかもしれない。

それを、見極めることは、難しいと思うなぁ。

自分だったら、どうするかなぁ、と考えてしまった。



でも、直接聞く、聞かないということではなく、

自分の知らないこと、自分とは関係ないと思っていたことについて、

無視するのではなく、「知る」ことは大切だなぁと、

そう感じさせてくれた日記でした。
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自転車の (MVB)
2005-10-12 01:49:44
知らない人に話しかけられたら・・・間違いなく宗教と思ってしまいます。最近ヘルメットをかぶって自転車に乗った外人さんによく声をかけられるもので(笑)。



今回の場合はそう怪しくもなかったみたいで、ほっと一安心です♪
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多分 (Miyau)
2005-10-12 13:24:38
その方、

本当に、matildaさんを見て

不思議で不思議で仕方なかったんでしょうね・苦笑

でも、私も

宗教とかそういうんじゃなかったら、

逆に、杖ついてどうしたの?

ってストレートに聞かれる方が気持ちがいいな。

変な気遣いで、無関心を装っているような

状態でいられると、

ついつい、こっちから言ってしまうし。苦笑



【何故、あの人は、普通そうに見えるのに

杖をついているんだろう?】

・・・と

考えたり、思ってくれる人が

増えたらいいですよねえ~
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お返事 (matilda)
2005-10-12 14:04:47
じーごんへ

このことについて、相方とも話したんだけど、じーごんの言う通り、やっぱりこの人は特殊な人(いい意味で)だったと思うよ。そうじゃないと、なかなか見ず知らずの人と、そこまで話す(&聞く)ってできないもんね。そしてまず第一に、東京で生活してたら、どんな人がいるかわかんないし「怖い」っていうのもあるよね。私も最初は「ヤバい」って思ったし。笑。誰でもできる、誰にでもしてもいい、っていうことでは、ないよね。やっぱり。



MVBさんへ

あ、私も実家にいたことには、自転車に乗った外国人の人が、某宗教の勧誘をしてたのを思い出しました。笑。でも、杖ついてると、宗教の勧誘って本当に多いんですよね。そんなに悩んでそうに見えるのかな。笑。



Miyauさんへ

そうそう、不思議でしょうがない!っていう感じでした。

誰でもできることじゃないけど、あの人のもつ雰囲気や口調だったから

こちらもすんなり受け入れられたんだと思います。

知り合い(顔見知り)なのに、無視って、結構ドギマギしますよね。
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なるほど~ (oliママ)
2005-10-12 20:58:10
私は てっきりmatildaさんが素敵な女性だったから、男の人が声をかけてきたのかと思っていましたよ(^^ゞテヘヘ

また、どこかで会ってしまうかもしれないじゃないのと 勝手に頭の中で想像しちゃいました~♪



だけど、きちんと疑問に思っていることを聞いてくれたのですね。











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oliママさんへ (matilda)
2005-10-13 20:46:52
 うふふ。そうだったかも~っていうのは嘘です。

だってその時の私ときたら、濡れた髪を帽子でかくし、スッピンをサングラスで隠し、、という、見られない格好だったので。笑。
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いい話 (SooMo)
2005-10-15 18:04:46
と思って読みました

自分の気持や疑問を率直に素直に表現できる人って

なかなかいないですよね

またそれをすんなり受け入れる度量がある人も・・・

人って鎧をかぶってしまって

「こんなこと聞くとどう思われるかしら

失礼かしら」とか

「この人裏ではどう思ってるのかしら」と

考える余り

冷たい態度になったり、無神経になったりしてしまう

かくいう私もそうです



自然に自分の気持がだせれば

世の中感情の行き違いが随分減るとおもうのですが・・

そういうのって天性持って生まれたものもを多分にあるし、難しいけど、近づきたい!
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SooMoさんへ (matilda)
2005-10-17 14:20:04
私も今回、こういう風に自然に対応できたのは、多分話しかけて来てくれた人の持つ、壁を作らない「雰囲気」というのが大きかったと思っています。これってなかなか、誰でもできることではないですよね。ある種の才能という感じもします。でも、少しでもそういう人に近づく努力って、必要ですよね。
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