まちるだ File

JAZZライブ、映画、お酒を愛し、そしてなぜかキャラではない”あみあみ”にはまっている私の気楽で呑気な日々の記録。

「流星ワゴン」 重松清

2005年03月22日 | 読書メモ
3/22 先日友人のKとYが偶然同時にセレクトし、
お見舞いにもってきてくれた2冊の「流星ワゴン」。
(1冊はKが持ち帰りましたが)
「2人が同時に選ぶなんて、どんな本なんだ~?」と気になり、
一気に読み終えました。

妻に離婚を突きつけられ、
息子は中学受験失敗をきっかけに荒れてしまい、
自分はリストラで職を失ってしまった38歳のカズ。
もう死んでもいいや、と自暴自棄になった夜、
目の前にワインカラーのオデッセイが現れる。
そこには5年前に交通事故で亡くなった男と、
小学二年生の男の子という親子が乗っていて、
謎のドライブにでかけることに。
彼らはカズを「大事な場所に連れて行く」という。
それはカズにとって人生の分岐点になったであろう過去の時間だった。
カズは人生のやり直しをできるのか?できないのか?
途中から、今ガンで瀕死の状態のはずの父が
カズと同じ年になってドライブに加わる。
疎遠になっていた父と子は、
父の死の前に関係を修復できるのか?

そんな感じの内容です。

カズと父、
カズと息子、
幽霊になってドライブする親子、
3組の父と息子の姿は、世の中のお父さんにとって
かなり「泣ける」のでは?と思います。

父を怖いと思った少年時代、
反発した青春時代、
ふと父の老いや小ささを感じる時、
そしてそんな父を思いだしながら父として息子に接する自分、、。

私は女なので、微妙なオトコゴコロはわからないかもしれないけど、
それでも自分と父との思い出や、今の父の姿を重ねたりして
涙するシーンもありました。
残念ながら子供がいないので、自分が親の気持ちは
重ねられないけど……。

さて、ここんとこ読んだ数冊と毛色の違う
この小説を一気に読みあげ
「あ~面白かった!最近の日本映画が好きそうな、
幽霊再会系ファンタジー物だなあ」
と思いカバーをとって帯を見たら
やっぱり!映画化決定!とありました。

なるほどね。誰がだれを演じるのか、ちょっと興味ありです。

本日の入院メモ/
うつぶせ膝曲げと足上げのおもりが術足0・5キロに。
横上げが少し力強くなってきた感じ。
松葉杖のゴムを新しくしてもらう。
保険会社に電話し保険申請に関する書類を請求する。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読書 (Miyau)
2005-03-22 23:45:07
入院中であまり動けない時は

読書に限りますね!

私は兄が当時読んでたRED DRAGON

上下巻、リカバリールームにいる間の

二日間で読んでしまい、

兄に『え?もう読んだの?』と

言われました・・・

昔から読み出すとどうも・・・w



検視官ケイシリーズとかも

元医療従事者としては面白くて

ぐいぐい読んじゃったし

渡辺淳一の医学モノ小説や、

一人の有名、無名な人にスポットを当てた

本とかが好きで・・・

(遠き落日とか・・・)

どうも偏った読書ライフなんですよねえ~

私も毛色の違うもの

読まなくちゃかなあ~?
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Miyauさんへ (matilda)
2005-03-23 21:49:14
Miyauさんの集中力すごいですよね。

沈まぬ太陽の時はびっくりしました。

私もいつも決まった作家ばかりなので、

たまにこういうふうに、

別の毛色を小説を読むと、新鮮です。

でも入院中だからできることかも?ですね。
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