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And This Is Not Elf Land

HAIRSPRAY, The Complete Book and Lyrics of...

アクセス解析を見ると、ここ最近「ミュージカル」「ヘアスプレー」「hairspray」「台本」「脚本」「内容」などでググってこちらにお越しになる方がいらっしゃるようです。

確かに、この夏の来日公演のチケットも売り出されていますね…関心を持っておられる方もチラホラいらっしゃるのは嬉しいことですよ。しかし、こちらに来ていただいても、あんまり役に立つ情報がなくて「ゴメンナサイ!」なのでありまして…。

で、HAIRSPRAY(ヘアスプレー)の内容を知りたい方のために、本とCDを紹介しておきますね。

これはAmazon Japanでも扱っていますよ。
こちら

本の方にはスクリプトが完全収録されていますし、Broadwayオリジナルキャスト・レコーディングのCDには、これもほぼ全曲収録されています。

また、ミュージカルの原作となった87年の映画「ヘアスプレー」も、DVD化こそされていませんが、ビデオを置いているレンタルショップもあると思います。

実際、87年の映画はとてもいいです!興味のある方は、ビデオを探し回る価値アリだと思いますよ。今年公開の映画は、果たしてこのオリジナル版を超えられるんだろうか…。(とりあえず、期待値は低くしておこうかと~)

今の段階で公開されているトラボルタと新人のブロンスキー嬢のツー・ショットのスチールフォト、オリジナルのディヴァインとリッキー・レイクほどのインパクトがないように感じてしまいます。あとはどれだけ歌と踊りでがんばってくれるかですが…それでも、舞台の代表曲が結構カットされるみたいですし。(MAMA, I’M A BIG GIRL NOWとか)

舞台の方は楽しいと思いますよ。
1962年のボルチモア。このころのTV界は前時代的な人種隔離策をとり続けていたのですが、明らかに黒人音楽の影響を受けたプレスリーも既に大スターになっており、白人の若者たちもパワフルで激しいリズムの音楽に身をゆだねる心地よさを知っていました。「若者たちがカラードの音楽に熱狂するなんて!!」…と、眉をひそめる大人たちも少なくない中で、それでも「もう流れは止められない」って段階に来ていたのですね。

そんな中で、人気TV番組のレギュラーメンバーに選ばれたトレイシーが頑張っちゃうのです。

トレイシーの家族って、何ともはや「風変わり」そのもので、今の時代なら「かなりヤバい家族」になっちゃうんでしょうが、それでも善良でフェアな考えを持った人たちとして普通に描かれているのが「古き良き時代」だなぁと思います。

大スターになったトレイシーに嫉妬するアンバー。「金持ち」「金髪縦ロール」「意地悪」と三拍子揃った(?)女の子なんですが、最後にトレイシーに当てつけて歌う「あの娘は全身にシラミが湧いてる~あぁ、バッチィ~♪」みたいな歌…日本だったら「いじめを助長する」なんてPTAあたりがかなり問題視しそうですよね。もちろん、我らがトレイシーはこれで黙っているはずがありません。(オリジナル映画版では、トレイシーはゴキブリ柄のドレスで登場して逆襲するんですよ。舞台版はちょっと違いますけどね。)こういうキツ~い笑いって、日本人には受け入れられにくいかも…。

さて、物語の中で二組のカップルの愛が成就するのですが、そこで歌われるWITHOUT LOVEはゴスペルの曲です。ぐいぐい胸に迫ってくるような曲。(歌詞は風刺もたくさん含んでいますが)また、みんなが窮地に陥ったとき、黒人街でレコード店を営むビッグママのモータマウスが歌うI KNOW WHERE I’VE BEENはクラシカルな黒人霊歌のような曲。必ず道は拓ける!と歌い上げます。

要の部分で、黒人音楽が感動的に使われているというのが重要な部分なんでしょうね。勿論、同時代の音楽として、ロックンロールやコニー・フランシス風のポップスもたくさん出てきます。でも、YOU CAN’T STOP THE BEAT、人々の内から湧き出るようなエネルギーは誰にも止められない。人間が作った、ちっぽけな障壁なんて超えてみせる!と力強いメッセージを残して終わります。

ホントにねぇ…ド○ームガー○ズみたいに、2時間叫び続けるだけが能じゃないと思いますよ!(あらら~、言っちゃった!)
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