
Rabbi(ラビ)とは、ユダヤ教の指導者のこと。
Elaineと同じアパートには、ラビが住んでいました。
GeorgeがSusanと婚約したというのに、Elaineは関心があるのかないのか分からないような「謎」の態度をとり続けているのです。Jerryに「Georgeの話題が出ないね?」なんて言われても、Elaineは「別に~」なんてそっけない返事をするだけ。
JERRY: Well, you don't seem too enthused about the whole thing.
(君は、このことに関しては、あんまり興奮してないみたいだね。)
ELAINE: Well, what do you want me to do?
(じゃあ、私はどうしたらいいって言うのよ!)
おっと、いきなり突っかかってきますね~
JERRY: Well, at least have some reaction to it.
(なんつーか、少なくとも、何らかのリアクションってものがあるだろ?)
ELAINE: …Well, I don't.
(べ、別に。)
JERRY: Maybe you're a little jealous.
(もしかして、ちょっとジェラシー感じてる?)
ELAINE: Oh, what? You think I wanna marry George?
(な、何よ!私がGeorgeと結婚したがっているとでも言うの?)
JERRY: No! But maybe you wish it was you who was getting married, not him.
(いや、だけど、結婚するのは、彼じゃなくて自分であるべきだった…ってのはあり得る。)
ELAINE: Oh, please! That is the last thing that I want.
(ちょっと、やめてよ!それは絶対にあり得ない!)
とは言うものの…複雑な気持ちでアパートへ戻ると、入り口でラビに会いました。(トップの写真の方)
RABBI: Elaine, you don't seem yourself today. You seem, if I may say, troubled.
(Elaine,今日は元気がないみたいだけれど。何というか、心配ごとがあるような感じだね。)
ELAINE: No, Rabbi, I'm not myself.
(ええ、元気がないんです。)
RABBI: Come upstairs. We'll have a talk.
(私の部屋に来なさい。話しましょう。)
同じアパートにラビが住んでいるっていうのも、いかにもNew Yorkな話です。ラビを演じているのはBruce Mahler。「ポリスアカデミー」シリーズにも出演しています。この人もキャラが立ちまくってる。私はリアルでラビにお目にかかったことはないんですが、でも、本当にこんな雰囲気の人なのかもしれませんよね。
ELAINE: I'm not a very religious person but I do feel as if I'm in need of some guidance here.
(私はそんなに宗教的な人間ではないんです。でも、なんか、こちらで何らかの導きを必要としているような気がするんです。)
Elaineさん~
そんなのって、時として、ちょっと危ないんですよ~
で、空気が読めてるのか、読めてないのかわからないラビは、ダイエット・スナックを勧めたりするんですが…
ELAINE: …Anyway, um, this friend of mine, George, got engaged .
(…で、友達のことなんです。友達のGeorgeが婚約したんです。
RABBI: How wonderful.
(すばらしい!)
ELAINE: Yeah, yeah, well, for some reason, um, I just find myself just overcome with feelings of jealousy and resentment.
(ええ、でも、いろんな意味で、私の中にジェラシーや憤りがあって、それで参ってしまっているような感じなんです。)
RABBI: Doesn't it give you any joy to see your friend enter into this holiest of unions?
(君の友達が聖なる結婚をすることを見るのは喜びではないのかね?)
ELAINE: No, no, no it doesn't. No joy no joy whatsoever. Just the whole think makes me . . sick.…You see the thing is we It should have been me. You know, I'm smart. I'm attractive.
(そんなことはないです。いや、喜びじゃないんですよ、どっちにしても。単にムカつくというか…これは私じゃなきゃいけなかったんです。おわかりですか?私は頭もよくて魅力的なんだし。)
RABBI: You know my temple has many single functions. My nephew Alex is someone who is also looking perhaps …
(私のところの教会にも、独身男性のグループがたくさんあるんですよ。…甥のAlexも相手を探してますし…)
と、またまた話がとんでもない方向に。なんか「独特の雰囲気を持つ」ラビですが…こういう時っていうのは、かえって、こういうキャラの人に癒されたりするのかもしれませんよね。普段はハイパーなElaineであるからこそ…なんとなく分かりますよ。
ところが、後日、JerryがElaineのアパートの前でラビと会うんですが…
RABBI: I trust you are here to see your friend, Elaine.
(きっと、Elaineに会いに来たんだね。)
I trust…なんて言い方は珍しい気がするんですが。
こういう職業の人ならではの、少しもったいぶった言い方なのかな?
JERRY: Yeah, that's right.(そうですが)
RABBI: I hope she's feeling better.
(彼女、元気になると良いんだが。)
JERRY: What do you mean?(どうして?)
RABBI: She didn't tell you?(君には話していないの?)
JERRY: No.(ええ)
RABBI: Well it seems the engagement of her friend George has left her feeling bitter and hostile.
(彼女は、友達のGeorgeの婚約が苦痛であり、しゃくに障るらしいんだ。)
JERRY: is that so?(そうなんですか?)
Jerryは「面白くって仕方がない~♪」って表情になってきています。
RABBI: Yes, in fact she told me that she wishes she was the one getting married.
(ああ、彼女こそ、結婚するにふさわしい人間だと言っていたよ。それと、Georgeという人のことはよく思っていないようだね。彼女の話の中に、何度も「負け組」という言葉がでてきたよ。)
あらららら
こんな「おいしい話」を楽しまない手はありません。早速、ElaineをからかうJerry。
ELAINE: But he's a Rabbi! How can a Rabbi have such a big mouth?
(ちょっと、あの人はラビなのよ!ラビなのに、どうしてそんなにおしゃべりなの!)
JERRY: That's what's so fascinating.
(それがすごく面白いんじゃないか。)
さて、ラビはJerryだけじゃなくて。アパートの住人全員に話したらしい。住人全員で、迷えるElaineを救ってあげようと声をかけたのでしょうね。美しい…
しかし、同じアパートの住人で、好意を持っていたイケメンのDanにも話したと知って、Elaineは、もう、どうしていいか分かりません…
ELAINE: But the whole thing is a mess. He told everyone in the building. I met that cute guy on the fifth floor. I mean he could barely bring himself to nod.
(もう、滅茶苦茶な話になってしまったわ。彼はアパートの住人全員に話してしまったのよ。5階のハンサムな住人に会ったときも、向こうは挨拶する気にもならなかったみたいだったわ。)
JERRY: Elaine, if I could say a word here about Jewish people. That man in no way represents our ability to take in a nice piece of juicy gossip and keep it to ourselves.
(Elaine、今ここで、ユダヤ人についての何らかのコメントが言えるとしたら、その人は、おいしいゴシップを耳にして、そしてそれを自分の中にしまっておくという我々の能力を全く象徴していないようだね。)
あんたもでしょ!(…と、私が突っ込んでおきます)
ELAINE: You didn't say this to George, did you?
(Georgeには、この話はしてないわよね?)
JERRY: No, . . . about how you wish it was YOU who was getting married instead of him? Feelings of resentment, hostility?
(ま、まさか。彼じゃなくて、君が結婚しなきゃいけなかったって言うの?すごく憤慨していて、しゃくに障って仕方がないってなんて…言えるわけないじゃん。)
しかし、後日、このラビがTV出演したときに、この話をしてしまうのでした。
「匿名」じゃなくて「特名(?)」でね。
もちろん、GeorgeもSusanと寝室で一緒にこの番組を見ていたのでした…
このラビは最終的にはElaineと…
おっと、それは、まだまだ先の話になります
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