私はこれまでに「ジャージー・ボーイズ」舞台版で見たボブ・ゴーディオ役の俳優たちを紹介します。
これまでは…「フランキー役」と「トミー役」の俳優たちを紹介しています。
さて、ジャージー・ボーイズの中では、「ボブ・ゴーディオ役」というのは、一応「イケメン枠」なのでございます
「え~~~っ!」ってのは言いっこナシですよ~
★ダニエル・ライカード
ブロードウェイ・オリジナル・キャストのボブ役。舞台版のサントラのCry For Me, December 63 Oh What a Night!はこの人のリードによるもの。とても美しい声と真摯な演技が印象に残っています。本人はトニー賞で「助演男優」にノミネートされなかったことを残念がっていたという話を耳にしたことがあります。確かに、フランキーの最も重要なパートナーは実際にはボブなんですよね。今はOBCのメンバーで結成されたボーカル・グループ、MIDTOWN MENで活躍しています。もう一度、あの歌声を生で聴きたい。
★セバスチャン・アーセラス
ダニエルの後に来たのがセバスチャンでした。NY生まれのNY育ち、メッツの大ファンだそうですが、実は、ロシアのロマノフ王朝の血をひく人!(ま、JBとはあんまり関係ありませんがね…笑)WICKEDのフィエロ役をやっているのを見たこともあるんですが、ボブのようにビジネスライクな天才よりも、ああいうファンタジーな役のほうが似合いそうな気もしました。それでも、見た目も華があって舞台映えも良く、そのパフォーマンスは魅力的で、観客の満足度も高い。最近はTVで活躍しているようです。
★ドリュー・ゲーリング
シカゴ、ブロードウェイでボブ役をしていました。見るからに「ボブ役として必要な条件」をすべて備えているような人です。人気も高く、シカゴでは客席から「私と結婚して~!」なんて女の子の黄色い声も飛び交ったほどでした(!)その後もブロードウェイの作品に出演してますが、もうすぐ上演される期待のミュージカル「ウェイトレス」で重要な役を演じるようです。ブロードウェイ・オリジナル・キャストとして注目されるようになるというのは、本人のみならず、ファンの喜びでもあります。
★ショーン・ワイリー
ドリュー・ゲーリングが去った後のシカゴにきました。この人も非常に魅惑的な声とともに、表情豊かな演技をする人でした。JBに来る前に、オフ・ブロードウェイでのパフォーマンスでドラマデスク賞を受賞している才能豊かな人でもあります。シカゴでの上演が終了すると同時にシカゴ・キャスト出身者たちでUNDER THE STREETLAMPというボーカルグループを結成し、今もそこで活躍していますが、もし、ずっとJBに関わっていれば、確実にブロードウェイのキャストにも迎え入れられた人だったでしょう。
★ライアン・ジェシー
最初はツアーにいましたが、セバスチャンが去った後、ブロードウェイにやって来たボブ役です。生で見ると、前任のセバスチャンと非常に顔立ちが似ていたのが印象に残っていますが、歌も演技もやや大人しい感じがしまして、全体的な印象は薄かったです。1年間だけの出演でしたが、日本では、舞台のPR動画のボブ役としてみなさんにお馴染みの顔かも知れません。今も地方劇場で数々の作品に出ています。
★ジェイク・スペック
ツアー、シカゴ、ブロードウェイでボブ役の代役&その他として活躍しました。映画版「プロデューサーズ」には、例のラインダンスの兵士の1人としてチラッと出ているそうです。元々は脚本を書いたり舞台をプロデュースしたりすることにも熱心な人で、今は、よきパートナーである奥さんと一緒に、故郷のテネシーにある劇場の支配人として演劇に関わり続けています。
★ジャレッド・ブラッドショー
オフ・ブロードウェイでも活躍した芸達者な人、普段はスウィングとして様々な役をこなす重要な人ですが、ボブの代役としても舞台に立っています。この人は地声が低いので、ボブ役はどうなるんだろう?という不安もありましたが、難なくこなしていました。直に話すと、とても親しみやすくていい人です。普段は、ステージドアでは、あまり前に出ず、主役級の人を立てている感じですが、ボブ役だった日は、お客さんたちに「今日はありがとう!」と自分から声をかけています。それがブロードウェイなんだ…。
★クイン・ヴァンアントワープ
現ブロードウェイのボブです。ツアー、トロントなどにも出ていました。ボブ役の役者さんは背の高い人ばかりですが、この人は特に高く、190センチぐらいありそう?豊かな歌声、繊細な歌い方…歌唱も非常に素晴らしいんですが、何よりも演技がいいです。知的で真面目な面だけでなく、気難しくて、したたかな策士のような表情を巧みにのぞかせまして、「役の解釈」そのものが深い気がします。ステージドアでは、ベルギーから来たという人たちに「あなたの苗字、いいネ!」と言われていたのが印象に残っています。
★ドリュー・シーリー
東京に来てくれたボブ役。今もツアーにいます。この人はディズニーの「ハイスクール・ミュージカル」でザック・エフロンの歌の吹き替えをしていた人として知られています。また、数か月前に見た「ピッチ・パーフェクト」のエンドロールにも名前があって、活動範囲も広い人。東京でも、彼を目当てに来ていたファンの人たちがいたし、おそらく周辺の国から来ているらしい人もいました。さすがにパフォーマンスも安定していますし、ゆくゆくは(現在、客足が伸び悩んでいる)ブロードウェイに是非行ってほしい。
残念ながら観たことがないのだけれど、とても気になっているボブ役といえば…
★アンドリュー・ラネルズ
実は「ヘアスプレー」をこの人のリンク・ラーキンで見ているのですが、ボブ役としては観たことがありません。ツアーからブロードウェイのジャージー・ボーイズに来た人でしたが、非常に評判のいい人でした。2011年には超話題作「ブック・オブ・モルモン」で大ブレイク!トニー賞にもノミネートされ、改めて俳優としての実力を見せつけてくれました。その後は舞台にTVに大活躍ですが…もうこの役はしてくれないんでしょうか~
★エリック・バーゲン
ご存知、映画版のボブ役です。ツアー、ラスベガスでボブを演じ、とても人気がありました。ブロードウェイには立っていません。この人も今はTVドラマで忙しそうではありますが、この人も、もう舞台でボブをやってくれなさそう~
この役に限らず、やっぱ舞台ってのは、旬の役者が旬の役を演じているときに見とかなきゃいけないものなんです。
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