感想をブログに上げようと、昨夜は、勇んで帰路についたのはいいんですけどね…わたくし、2キロほど、知らずに「左側走行」しておりました(←ばか!)もうねぇ、対向車が近づいてきて、ようやく気づくって、ど~ゆ~こと?(下手すれば、とんでもないことになっていましたよ)実は、昼間にも、左側に入りそうになって、対向車にクラクション鳴らされた!ここで、まずは懺悔ですな~コネチカット州、チェスターの皆様スイマセン(ローカル放送で「左側を端来るクルマに注意してください。シルバーのシボレーです」なんて、車種まで特定されてたりして~いたりしてね

しかし、2日目になると、少し余裕で地域を探索していますよ。アメリカでのドライブの話は、また別にいたしましょう~
そう、ついに観ました!
とりあえず、印象を簡潔に述べましょう!
まず「非常に完成度が高い」
さすがは、才能ある若いクリエイターたちが、構想から5年の月日をかけて作り上げた作品です。周囲からも"Well done!"という声が盛んに上がっていました。おそらく、みなさん地域の人たちで、Norma Terrisでのワークショップ・プロダクションは殆どご覧になっている人たちなのでしょう。通常、ここで上演される作品と比べても、完成度の高さにおいては抜きんでていると感じられたのではないでしょうか?
ただ、別の見方をすると、今の段階で「既にできあがっている」ような状態というのは、どうなんでしょうね?今の段階では、やや荒削りでスリリングな部分が残っていたほうが、のちに「大化け」する可能が高いのだとしたら…今の時点での、この完成度というのは、手放しでは喜べないかな~という気もします。しかし、これは、あくまでもファンならではの懸念なのであって、とにかく凄い新作ミュージカルには違いないです!!
そして「想像していたよりも歌の部分が多く、歌がまた素晴らしいの!!!」
ちょっと、喧嘩を売ってもいいですか(笑)
歌の素晴らしさという点では、NEXT TO NORMLよりも、はるかに上ですね(あ~、言っちゃった)(いや、どちらも、NYMF出身の作品であり、そしてコンテンポラリーな音楽を使ったオリジナル作品であるという事からの比較です。)とにかくねぇ、CUTMANの曲は、どの曲もシングルヒットになり得るくらいにレベルが高いのね、サントラCD出ても、スルー曲なしというか、そういう感じなの!
「巧みな象徴手法を用いた物語」
ボクシングを題材にはしていますが、究極の部分では、「家族・愛・人生」という普遍のテーマをかっちり組み合わせた、よくできた脚本でした。この話が持ち上がった時、これまでに出されている情報から判断して、私は、おそらく「テーマは鉄板」だろう…と書いていたと思うのですが、まさにその通りでした。終盤は、泣いている人がたくさんいました。
ただ、これについても、私なりにひとこと言わせていただくとすれば
これは、どうみても「男による」「男のための」話ですね。クリエイターズには、女性の気持ちが分かる人は誰もいないんでしょうな。この作品がさらに知れ渡るようになって、さらに多くの人に観られるようになれば、内容に不満を唱える女性が出てきそう(笑)
話は戻りますが…
ちょっとネタばらしをしますと、すべてを失ったアリと父親が、久しぶりに、シナゴーグの地下室で再会するシーンが終盤にあります。外は大嵐で、ふたりとも、シナゴーグの地下室に水漏れがあるのではないかと、心配になってやってきたのでした。子どものころから、父子で秘密の特訓をしていた、思い出の地下室でした。
しかし、このときは、アリはシナゴーグから遠ざかり、父親は、ラビに「もう、ここの雑役はしなくていい。今後は、自分で帰依するものを探しなさい」と仕事を免除されていたのでした。そんな二人が、久しぶりに地下室で出会い、古びた部屋を嵐から守ろうと自然に協力し合います。そうしているうちに、お互いの過ちを認め、和解しようとします。…で、ふたりが、和解の抱擁をしようとすると、嵐で電気が消え、お互いの姿を見失って抱擁できません。ふたりが和解し、救済されるのは、地下室の闇であってはいけないのでした。輝かしい光の中でなくてはいけないのですよ。このへんのストリーのセンスは、まぁ定番と言えるのかもしれませんが、巧いなぁ~と唸らずにはいられませんでした。
こうなったらもう、ここにいる間は、ずっとCUTMANかな~(笑)
MY ONE AND ONLYも観たいのですが…スルーかも。
せっかく、傑作ミュージカルが誕生するのに立ち会っているんですから…「これは贔屓目じゃない」と言っても、もはや説得力ゼロかもですが、近い将来「Elaien'sの言ったとおりだ!」と、みなさまに納得してもらえる日が来ると思います!
今日はここまで~