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あいあいあわわ

私が書いた易しく読める古事記「なつかしい古事記」を全国出版しました。

現在は写真撮影に興味があります。

阿波の式内社ー2-鹿江比賣神社

2005年12月22日 | Weblog
阿波國板野郡 鹿江比賣神社

祭神
(葦稲葉神社) 稻羽神 倉稻魂命 鹿江比賣神
(殿宮神社) 素盞鳴尊 


当神社の創祀年代は不詳です。
境内入り口の鳥居篇額に「鹿江姫神社 葦稲葉神社 殿宮神社」とあるとおり、葦稲葉神社に鹿江姫神社が合祀され、境内には摂社の殿宮神社が並んで鎮座しています。葦稲葉神社という神社名からこのあたりの地名はイナバであったと想像できます。鹿江姫神社は全国の延喜式内社の中で、唯一、阿波のみにある神社です。
 祭神は、日本書紀に登場する草の精の草野姫神(かやのひめのみこと)で古事記では、イザナギノ命とイザナミノ命が神生みの段で人々の生活に関わる自然界の神をつぎつぎと生んだとき大山津見神(おおやまつみのかみ)と共に生んだ野の神です。別名を野椎神(ぬずちのかみ)ともいいます。この神社の北にある大山の大山寺は山の神の大山津見神(おおやまつみのかみ)のいますところとして崇められています。「古事記」では二神は夫婦神です。
山の下に広がる水田を守る神としてこの地に鹿屋野比賣命が祀られているのはいかにもふさわしく思えます。鹿屋野比賣神は野に茂るカヤの生命力の象徴で、野の緑のすべてを支配する神、草や野の精霊の神格化です。大事な屋根を葺くカヤに宿る神でもあります。

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