CRIブログ カノア建設・教育プロジェクト&リンダウバ&ウテさん招聘プロジェクト

①07~08年ブラジル・北東部漁村でのプロジェクト②08年9月、ブラジルから3人の強く生きる女性が日本にやってきました!

ウテさんが来た!

2008年06月17日 03時01分55秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
「郵政公社国際ボランティア貯金助成金・
 CRIカノア・ケブラーダ多目的教育センター建設・教育者養成プロジェクト」

サンパウロからウテさんが教育者養成講座の講師としてきてくれた。
彼女はサンパウロのファベーラにモンチアズールコミュニティ協会を作り30年活動している。
3000km離れたカノアケブラーダで滞在たった3日間、講義を毎日こなし、
私たちのプロジェクトの相談に乗り、地元の人と会話して村中をくまなく歩いていた。
好奇心とエネルギーと聡明さを持ち合わせた70歳とは思えない姿だった。


「<子ども時代>のためのアライアンス」という活動の紹介をこの機会にブラジル東北部3都市でしてからサンパウロに戻る。
子ども時代を平和に過ごす権利を社会的に獲得するための活動で、日本でも彼女の布石により始まっている。
ウテさんのあくなき追求、好奇心にまた沢山影響を受けた。
9月に日本、10月にドイツ、スイスと回る。日本では各地で講演をする予定だ。



エステーバン村多目的教育センター開会式

2008年06月12日 22時47分20秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
「郵政公社国際ボランティア貯金助成金・
 CRIカノア・ケブラーダ多目的教育センター建設・教育者養成プロジェクト」
カノアでは珍しい夕方から雨が降る中での開会式でした。
雨のせいで多くの人が集まったわけではありませんでしたが、
しかし住民協会の関係者、市長代理や教育局、観光局、保健局、各局長が参列して、
それぞれから賛辞の言葉をいただき、協力の約束も取り付けました。

セアラ州立大学日本語課の学生が子どもたちと一緒にソーラン節を踊ってくれ、
漁師の話のドキュメントフィルムを流してみんなで鑑賞しました。
温かい村の寄り合いの雰囲気で開会式は行われました。
開会式が行われている中、村の妖精たちは図書室に集まったり
庭で走り回ったりして新しい建物の妖精のようにセンター内を飛び回っていました。

図書室オープン!!

2008年06月06日 20時16分46秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
「郵政公社国際ボランティア貯金助成金・
 CRIカノア・ケブラーダ多目的教育センター建設・教育者養成プロジェクト」

数日前、バスで3時間先の都市フォルタレーザへ本を買出しに行きました。
5件ほどの店を下見して、又元の店に戻り一軒一軒子どもたちが喜びそうな美しい絵本、
ぜひ読んでほしいと思う本を探しました。
物を買うことがこんなに疲れることだとは今回のプロジェクトをするまで想像すら
したことはありませんでした。
「ニーズ・質・価格」この3項目がすべて一致することは地方の町ではほぼありません。
その3項目をなんとか満たすため暑い日差しの中メモを片手に足を棒にして町中歩きます。
内面での孤独な葛藤の始まりです。
町を歩きながら「ぶつぶつ、ぶつぶつ」と独り言。
しかし今回子どもたちに初めて
「ありがとう、こんな楽しいところ作ってくれて!」と言われました。
私の中で買い物の疲れが潮が引くように去っていったのは想像に難く無いでしょう。
本棚も木工・玩具教室の先生の手作り。とってもいい雰囲気の図書室です。

6月1日早朝伊勢海老漁解禁日

2008年06月02日 10時25分23秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
朝5時、三日月がまだ光る空の下、海岸ではいつもより多くの漁師達が黙々と出発の準備をしていた。
沢山のロブスター捕獲用籠をジャンガーダ(帆船)目一杯に高く積み上げている。
朝の早さのせいかいつもと違って漁師も静かだ。
しかし沢山の漁師がほぼ同時に出発するため静かな活気があった。
今日の解禁日が来るまで、カノアの裏通りの家の前で漁師たちは道端に座り込んで
捕獲用籠作りにいそしんでいた。
聞いた話では一日最高800R$(5.3万円)の上がりになるほどいい獲物らしい。
誰もが夢中になることであろう。
近年、それ故に乱獲で漁場が減ってきているそうだ。
原因は大型ロブスターが捕れれば異常な収入になるため、みな闇雲に根こそぎさらう。
異常な収入の出所は先進国。輸出用として高い値で売れる。
ここにもグローバル化の食指が伸びてきている。
こんな地方までが「お金」という線で遠い先進国のレストランと結びついている。

パン作りの挙句の果て-パン作り教室

2008年05月30日 03時17分16秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
やはり最後はこうなると思っておりました。これでもパン作り教室です。


毎週土曜日パン作り教室をはじめました。
理由のひとつに、多くの村人たちの感覚に男は料理や洗濯などするものではないと言う風潮がまだあるからです。
古い歴史伝統のある村によくある話です。
昔のままの生活を送れるならいいでしょう。
しかし近くの観光地が急激に発展し、この村にも都市化、近代化の波が押し寄せてきています。
村も変化して対応しなくてはなりません。
けれど大人が変わるにはとても時間がかかることでしょう。
子どもは近代化と保守的な伝統体質の間に立たされます。
そこで男の子も女の子も一緒に楽しくキッチンに立って美味しく学べる方法という思いからパン作り教室を考えました。
結果ですが、あまり笑えない誤算がありました。男の子が2人しか参加していないということです・・・・。


最初はとってもまじめにやっておりました。

できたときの笑顔は本当に素敵です。天使の作ったパン。

教育・玩具木工工房開講!!

2008年05月24日 00時06分27秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
「郵政公社国際ボランティア貯金助成金・
 CRIカノア・ケブラーダ多目的教育センター建設・教育者養成プロジェクト」

「教育・玩具木工工房とは?」
私たちのプロジェクトは多目的教育センター建設と地域教育者育成の
2つの柱を中心に郵政公社ボランティア貯金配分金を受けています。
その中でセンター建設後の使用方法および維持費の創出を考察した結果
「教育的玩具工房」創設を考え出しました。
若者の職業訓練、子どもたちに木工教室、そして実際にそこで玩具や
お土産などの木工製品製作・販売を行い村の産業になりうる複合施設です。
プロジェクト開始当初からいろいろな所に相談に行ったり、
調査したりと試行錯誤を繰り返しました。
そしてサンパウロの職業訓練木工所創設責任者を招聘して
地域教育者養成木工講座を開いてもらったところ大きな反響が
若者からありました。
その流れがこの日の木工講座初日になったのです。
すでに歩いてすぐの観光地のお土産屋さんに販売約束も取り付けました。
日本からも少しですが協力・購入の連絡が来ました。後は製品を作るだけです。



女の子たちも沢山参加して―この村はまだ性差に対する偏見が強く、
その改善に役に立てばとパン作り教室や木工教室で男女一緒に
活動するように計画しました。

生徒も然ることながら、今回は新任先生ホビーニョが一番真剣でした。
年功序列の強い村社会なのですが、今回青年先生ホビーニョは
はじめてみせるやさしさで忍耐強く子どもたちに接していました。

砂丘の村に浮かぶ満月…ため息…

2008年05月22日 21時11分11秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
―ただひたすら・・・ため息・・・のでる満月―

海、空、雲、月、陽。
毎日、毎日が自然の美術館。
人は都市をつくり、便利な生活をつくる。
自然の中にいると私たち人間には創れないものがあることに気付かされる。
人の創る多くのものは風呂屋の富士山。
きれいなのは最初だけ。時ともに煤け、誰の目に留まらなくなりただの汚れた壁になる。
自然は一瞬たりとも止まらない。生きている。同じ姿は一度としてない。
はかない・・・ため息・・・。漁師の若者でさえ日の出に忙しかった手を止める。
ここに住んで都市で育って培われたことの無かったものが心の中に芽生えてきている感じがする。
まだまだ明日の景色を見続けたい・・・ため息・・・。
自然とともに暮らせる生活をしたい。

カノアで始まる「玩具工房・木工教室」・展示・販売ここでしています!

2008年05月20日 21時18分39秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
「郵政公社国際ボランティア貯金助成金・
 CRIカノア・ケブラーダ多目的教育センター建設・教育者養成プロジェクト」

私たちのプロジェクトで計画していた「玩具工房・木工教室」が立ち上がります。
来週の24日から少年・少女クラス・一般クラスの2クラスが立ち上がります。
定員15名はすでにいっぱいで募集締め切りです。
うれしい悲鳴とはこんなときに出るのでしょう。
更にうれしいことに、今朝若者2人が教室が開催されるセンターに手伝いに来ました。
こんな自主的な若者たちをここで見るのは初めてです。
今、木工教室で使う作業用テーブル作りの手伝いをしてくれています。


この講座、立ち上がったのはいいですが、未だ一切の運営資金を持っていません。
講師の若者、手伝いの若者すべてボランティアです。
そこでこの工房で作る予定の商品を来月の帰国時に日本に持ち帰ることにしました。
少しでも運営費の足しになればという思い出す。皆さんの注文に応じて商品を作り持ち帰ります。
その後郵送します。送料負担もお願いします。
デザインは写真と違います。どの商品もカノアのシンボル月と星が入ります。

ペンケース1000円
キーホルダー500円
小物箱700円
どの商品も注文制作販売です。今月以内にメールで住所・氏名、電話番号・商品名と数量、それに希望の受け渡し、支払い方法を私に送ってください。
masaphi6983@mail.goo.ne.jp
何とか若者の志の高い事業に応援の手を差し伸べてください。
皆さんのご協力、ご連絡お待ちしております。

湖になった海

2008年05月16日 10時52分18秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
毎日、毎日海を見ている。それも朝から晩まで。
海の前に住んでいるから必然的に目がそちらにいく。
海の色、様子は一時として同じではない。毎日、毎時違う。
この日はまったく風がない日だった。
漁師と出くわした瞬間、開口一番
「今日は海が湖になった」と言った。
その表現に思わずなるほど!っと手を打った。
海と湖の見た目の差は海面の表情にあったのだ。
私たちは知らない間にその海面の表情から
「これは海の写真だ、これは湖のだ」と判断していたようだ。

漁師は最後にポツリと言った。
「これじゃ、漁には行けないよ。ジャンガーダ(帆船)が海に出て行かん」
丘の人間が珍しい光景に喜ぶのはとは裏腹に帆船漁師には酷な無風の景色だった。


漁師の晴れ日

2008年04月16日 10時41分18秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
この日は大漁で、そして大きな魚が取れた。
漁師たちは気前良く子どもたちや村人に魚を配る。
毎日魚が獲れるわけではない。空手で帰ってくるときもしばしば。
それでも彼らは冗談を忘れない。
「漁はどうだった?」と聞くと
「今、向こうの浜で解体しているよ」
といいながらしょんぼり帰っていく。

この男たちはいつでも元気だが今日はまた特別に元気である。


教育者養成講座・エバさん

2008年04月15日 23時58分59秒 | カノア文化センター建設 教育プロジェクト
「郵政公社国際ボランティア貯金助成金・
 CRIカノア・ケブラーダ多目的教育センター建設・教育者養成プロジェクト」

彼女はカノアケブラーダで先生をする前はモンチアズールで先生をしていた。
2000年にカノアで幼児教育施設開園のためサンパウロから3000kmかなたの
カノアケブラーダに移り住んだ。
それ以来一昨年までここカノアの幼時教育に尽力した人だ。
一昨年非常に重い病気を患ってここから去らなければならなくなった。
しかし、今元気を取り戻しつつあり、今回も1週間の滞在期間だったが
精力的に活動してくれた。そしてもしかしたら来年から短期間で、
またカノアに復帰したいという意向を漏らして帰っていった。
彼女もモンチアズールファミリーのエネルギーで
精一杯カノアと教育者養成講座プロジェクトのため、
そして子どもたちの明るい未来のために働いてくれた。