ほぼ日記

【円安へ】5月米小売高は下。一方で鉱工業生産指数は上、製造業生産が幅広く回復

(読了 4分)重要度 小売高だけ★★★★☆

・米小売高は下 結果 0.1% 予想 0.3% 低所得の家計は逼迫
・鉱工業生産指数は上 結果 0.9% 予想 0.3% だが…
・豪ドルの長期見通し(10年)は良好

18日米株は小幅上昇、
半導体SOX+1.35%と、NVDA+3.9%だけ強い。

 

・米小売高は下 結果 0.1% 予想 0.3% 低所得の家計は逼迫

 

米小売売上高、わずかな増加にとどまる-金融引き締めの影響示唆

5月の米小売売上高はわずかな増加にとどまり、前月まで過去2カ月分は下方修正された。家計の苦境が深まっている状況を示唆した。

Bloomberg.com

 

コアは前月比-0.1%

消費は低所得層の米国民がクレカ借金できなくなってきて、
財布のひもが締まってきている印象です。

 

米国のクレジットカード延滞率、13年ぶり高水準 インフレが低所得層直撃 - 日本経済新聞

【ニューヨーク=佐藤璃子】ニューヨーク連銀が14日発表した四半期報告書によると、2024年1〜3月期に新たにクレジットカードの支払いを延滞した割合は8.93%と、13年ぶりの高...

日本経済新聞

 

(一方、シニアと富裕層は株高+不動産高で資産効果もあって景気が良い。
 でも高級ブランド株LVMHは下がり気味(1年-16.79%)
 ウォルマートなど強い銘柄を除くと、
 やはりNVDAやAVGOみたいな企業向けAI設備投資が無難か
 でもボラ高いん…)


・鉱工業生産指数は上 結果 0.9% 予想 0.3% だが…

 

米鉱工業生産指数、5月は予想上回る伸び-製造業が幅広く回復

米国の鉱工業生産は5月、製造業生産の幅広い回復が寄与する形で前月から増加した。このところ勢いに欠けていた製造業に明るい兆しが見られた。

Bloomberg.com

 

インフレの先行指標でもあるので、高ければいいというものでもなさそう。
ただし、鉱工業生産指数は単月のブレ幅が大きいため、これだけを材料にするのは
やめたほうがいい気がします。

AI Gemini先生曰く、
「企業の前月の生産量を調査して算出されますが、
 企業によっては変動を吸収するために
 在庫調整が行われるため、以下略」

あと、季節調整もコロナという大きな変動があったために、
その後の反動も含めてデータが歪みやすいと
田中泰輔氏のお話。

その上で、企業経営者は強気見通しのご様子。
(AIや銀行の経営者は自社株を売ってますが)

AI投資や株高で格差拡大が激しくなっている模様。
設備投資だけではなく、
実際にAIを活用した収益や生産性向上がなければ持続不可能で、
ドットコムバブルの再来では?とやっぱりヒヤヒヤしてきました。
あのときは日本株でしたが、メッチャ痛い目を見た記憶がおぼろげにあるので
ここからの買いはしばらく控え
11月大統領選のあとから株買う予定。

 

・豪ドルの長期見通し(10年)

1豪ドル100円は超えないだろうと私は思っていたのですが、
ついに105円まで上昇(=円安)
この水準は2013/4/11以来で、11年ぶりの突破

ドル円が注目されがちですが、円は対ユーロや対ポンドで見ても全方位負け。
双子の赤字を抱え、経済と財政の調子が悪いイギリスより弱いのが衝撃です。
(円キャリー取引のせいかも…でもまぁエネルギー輸入87%)

最近はトルコ先輩が利上げで落ち着いてきたので、
アルゼンチンペソさんとか、ベネズエラボリバルさんとか、
マイナー通貨のいくつかにしか勝てていません。
今年2024年に限れば、まさかの破綻国家スリランカ・ルピーさんに負け(;´Д`)
LKR/JPY Currency Exchange Rate & News - Google Finance

 

オーストラリアのインフレは
アメリカと同様に粘着性で、
こちらもエネルギー資源国(石炭+天然ガス+ウラン)
https://www.dlri.co.jp/report/macro/333594.html
(リンク先、第一生命研究所のレポート)

豪ドル債の利回りも4%を超えているので魅力です。

フランスのマクロン大統領ご乱心の負け戦の選挙に挑戦で
極右とされる派閥が高確率で勝つと思うので、
フランスは財政拡大・悪化はほぼ確実。
EUは分裂気味でロシア・プーチンが漁夫の利かなと。

フランス国債の利回りが上昇していますが、
3.1%とそれほど魅力的ではないですね。

これから買うなら、米国債、豪ドル債、カナダ債など、
エネルギー資源国が良いと思います。
ただし、非先進国のトルコ債やインドネシア債は除く(不安定なので)

フランスに限らず、
一般国民は生活苦でいろいろそれどころじゃないから、
エリート層への反感から極端な政策へ移行する国が
あちこちで出てきそう。

そうなれば、必ず減税リフレ派が幅を利かし、
(庶民顔をするエリートが紛れ込む)
財政は悪化、国債乱発で通貨安。これがワンセット。

となれば、
債券を買うのは今じゃなくて、

もう数年先かも……

日本は巷のエコノミストさんの受け売りで、
7月か10月に一回だけ利上げすると見ています。

それ以降は米利下げで円高になるので
利上げできるタイミングはなくなるだろうと。

そこで日本国債30年物の利回りが
3%超えなら買い。2.5%でも買うかも

第66回利付国債(30年)利回り 年2.260%(現在18日時点)

インフレより上の利回りなら、為替込みで一番低リスク。
(※エネルギー高騰には弱いリスク)

日本のインフレは下落基調(マスコミには叩かれていますが、
2月 2.8%をピークに、
3月 2.7%
4月 2.2%
5月 2.2%(東京速報)全国予想は2.8%
と、2%台半ばで推移しそう。これから米利下げでやや円高方向でしょうし。
とはいえ、30年間のデフレ時代とは違うインフレ2%時代)

2023年からの日本の消費者物価推移

 

消費者物価(全国24年3月)-コアCPIは24年度半ばまで2%台後半の伸びが続く見通し

総務省が4月19日に公表した消費者物価指数によると、24年3月の消費者物価(全国、生鮮食品を除く総合、以下コアCPI)は前年比2.6%(2月:同2.8%)となり、上昇率は前月か...

ニッセイ基礎研究所

 

5月分東京 中旬速報
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/kubu.pdf

 

以上です!(投資は自己責任で。とにかく経済を学びたい & 不労所得で資産防衛 脱日はあきらめたん)

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