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FIFAが救いの手 岡崎17日デビュー…期限付き移籍証明書発行へ

2011年02月14日 | 日記
 移籍手続きの問題で12日のドイツ・デビューがお預けとなったシュツットガルトの日本代表FW岡崎慎司(24)が、17日の欧州リーグ・ベンフィカ(ポルトガル)戦で再出発することが13日、分かった。契約満了にもかかわらず移籍金を要求した古巣の清水に対し、シュツットガルトは国際移籍証明書(ITC)の即時発行を求め国際サッカー連盟(FIFA)に提訴。15日に臨時のITCが発行される見通しとなった。

 岡崎は昨季限りで契約満了となった清水からシュツットガルトに移籍した。だが、出場登録に必要なITC発行を清水が拒否。12日のリーグ戦・ニュルンベルク戦で出場資格を一時失ったが、すぐに朗報が届いた。

 13日にU―22代表の中東遠征から帰国した日本協会の田嶋幸三副会長(53)が「FIFAは15日に結論を出すと言ってきた」と明言。複数の関係者によると、1年間の期限付き臨時ITCが発行されることが決定的で、ITCさえあれば清水の意向に関係なくプレーが可能になる。岡崎の欧州リーグの選手登録は済んでおり、順調にいけば17日のベンフィカ戦出場に支障はない。

 今回の一件は国際問題に発展した。清水側は1月30日の岡崎の移籍会見が合意なしに行われたなどとして、FIFA規約違反と主張。昨季限りで契約期間は満了したが、移籍金を要求した。シュツットガルト側はこれを拒否。リンデンマイヤー広報は「清水の(早川)会長は岡崎をプレーをさせたくなかったようだ」と語った。

 ブンデスリーガも選手とクラブとの問題ではなく、自由労働機会の妨害として清水の行動を問題視し、リーグとして弁護士を立てる可能性も浮上。これで係争合戦の様相を呈した。

 「登録に問題がなければ、岡崎を試合で必ず使っていた。練習ではアジア杯の好調を維持していた」。開始1時間前まで登録書類を待ったラバティア監督は、1―4の大敗との二重苦を嘆いた。17位に低迷する名門の1部残留へ。救世主に期待される岡崎が、係争の雑音を封じて17日、運命のピッチを踏み締める。

 ◆過去の主な国際移籍トラブル
  ▽広山望 02年3月に市原からスポルチ・レシフェ(ブラジル)への移籍で合意したが、保有権を主張する市原が1億8000万円の移籍金を要求。ITCが発行されないまま3か月の契約期間が終了し、1試合も出場できなかった。
  ▽福田健二 09年8月に給料不払いがあったとしてギリシャ2部のイオニコスを退団。11月にJ2愛媛と契約するも、イオニコスは10年6月まで契約が残っていると主張しITCを発行せず。10年3月に日本協会が暫定的に選手登録を認め出場が可能になった。

 



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