優勝３度のドイツ、そして２度のアルゼンチンという強豪対決は、思いのほか大差がついた。
開始３分。ドイツが左サイドでＦＫを得た。シュバインシュタイガーが右足でけった球はゴールの方向へ鋭く曲がる。ＧＫとＤＦの間への絶妙なボールにミュラーが飛び込み、ヘッドで先制点を奪った。ミュラーは決勝トーナメント１回戦のイングランド戦で２得点し、今大会４点目。「もっとゴールしたい。５点、６点取りたい」と話していた通り、ゴールへ向かう姿勢が生きた。
両サイドを広く使う攻撃で、アルゼンチンの攻めを崩した。ボール支配率ではやや劣ったが、攻撃に切り替わった時はダイナミックに相手ゴールを目指した。先制点につながったＦＫも、右から左へ大きく振り、ポドルスキが縦への突破を図って得たものだった。
右のミュラー、中央のエジル、左のポドルスキは繰り返し、長い距離を走って相手の背後を狙う。その攻めは力強く、相手守備は対応に苦しんだ。
６８分にはポドルスキが左サイドを破り、中央へ低いクロス。ＧＫとＤＦが触れなかったボールを代表通算１００試合目の出場となったクローゼが押し込んだ。６分後にも左の突破から加点。さらに終了間際に左クロスをクローゼがボレーでダメを押した。
前回ドイツ大会でも準々決勝で対戦し、ドイツがＰＫ戦の末に４強へ進んだ。雪辱に燃えたアルゼンチンを相手に、よく走り、球を大きく動かすというサッカーの基本を徹底。そこに勝負強い伝統がかみ合い、最近８大会で６度目の４強へ進んだ。（大塚貴司）
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開始３分。ドイツが左サイドでＦＫを得た。シュバインシュタイガーが右足でけった球はゴールの方向へ鋭く曲がる。ＧＫとＤＦの間への絶妙なボールにミュラーが飛び込み、ヘッドで先制点を奪った。ミュラーは決勝トーナメント１回戦のイングランド戦で２得点し、今大会４点目。「もっとゴールしたい。５点、６点取りたい」と話していた通り、ゴールへ向かう姿勢が生きた。
両サイドを広く使う攻撃で、アルゼンチンの攻めを崩した。ボール支配率ではやや劣ったが、攻撃に切り替わった時はダイナミックに相手ゴールを目指した。先制点につながったＦＫも、右から左へ大きく振り、ポドルスキが縦への突破を図って得たものだった。
右のミュラー、中央のエジル、左のポドルスキは繰り返し、長い距離を走って相手の背後を狙う。その攻めは力強く、相手守備は対応に苦しんだ。
６８分にはポドルスキが左サイドを破り、中央へ低いクロス。ＧＫとＤＦが触れなかったボールを代表通算１００試合目の出場となったクローゼが押し込んだ。６分後にも左の突破から加点。さらに終了間際に左クロスをクローゼがボレーでダメを押した。
前回ドイツ大会でも準々決勝で対戦し、ドイツがＰＫ戦の末に４強へ進んだ。雪辱に燃えたアルゼンチンを相手に、よく走り、球を大きく動かすというサッカーの基本を徹底。そこに勝負強い伝統がかみ合い、最近８大会で６度目の４強へ進んだ。（大塚貴司）
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