独立委、「暴力団排除宣言」など提言へ＝親方とも意見交換―大相撲

　日本相撲協会が設置した「ガバナンス（統治）の整備に関する独立委員会」（座長・奥島孝康日本高校野球連盟会長）は31日、東京・両国国技館で開いた会合で、暴力団排除に向けた提言案を検討した。
　出席者によると親方、力士らの賭博行為や暴力団などとの交際を禁止する▽不正行為の情報に触れた場合は理事長に報告するよう義務付ける▽相撲協会が「暴力団排除宣言」をする▽警察当局などと連携して対策協議会を設置する―などの項目でほぼ一致。暴力団と交際した場合などの罰則や、暴力団対策専門部署の設置についても検討した。
　この日は協会からのオブザーバーとして各一門を代表して春日野（元関脇栃乃和歌）、湊川（元小結大徹）、大山（元幕内大飛）、春日山（元幕内春日富士）、勝ノ浦（元幕内北勝鬨）の各親方が出席。独立委が暴力団とのかかわりなどについて現状を聞いた。
　独立委はこれらの検討結果を相撲協会の理事会に示した上で、8月12日の第4回会合では、現役力士の意見も聞いて提言をまとめる。
　奥島座長は「親方の意見を十分参照できた。次回で力士の意見を踏まえれば、自信を持って提言できるのでは」と述べた。　



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