白鵬、賜杯なき優勝「残念でつらい、何とか…」

　大相撲名古屋場所で、１５度目の優勝を成し遂げた横綱白鵬（２５）が２４日の取組終了後、異例の「賜杯なき優勝」という事態について、「天皇賜杯はどうにかならないんでしょうか」と胸の内を明かした。

　支度部屋で感想を求められた横綱は、自分の優勝にはほとんど触れず、「残念だし、つらい。もらえるものがもらえない……」とうつむき加減に複雑な思いを口にし、「みんな一生懸命やっている。何回も優勝している自分でも変な気持ちになるのに、もし初優勝の人だったらどうなんでしょう。寂しくなってきますよ」と、現役力士の本音を述べた。

　野球賭博などの不祥事を受けて、日本相撲協会は場所前に、幕内優勝力士に贈られる賜杯授与の自粛や外部表彰の辞退を決定。白鵬はその際、「自分たちで国技をつぶす気なのかな。あまりにもやりすぎ」などと批判していた。



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