遼、マスターズへ原点回帰！１５歳初Ｖ時仕様の洋梨型ドライバーを投入へ

　男子プロゴルフの石川遼（１９）＝パナソニック＝が４日、米メジャー第１戦・マスターズ（４月７～１０日、ジョージア州・オーガスタナショナルＧＣ）での優勝争いへ向け、２月の米国遠征から新ドライバーを投入することを明かした。打ちやすさを重視し、ヘッドの形状を丸型から、アマチュア時代に世界最年少ツアー優勝を果たした洋梨型に変更。原点回帰で大舞台に挑む。この日、今季初戦となる欧州対アジアの対抗戦、ザ・ロイヤル・トロフィー（７日開幕）に向け、タイ入りした。

　今年最大の目標「マスターズでの優勝争い」へ石川が“新兵器”を引っ提げ米国に乗り込む。「練習で手にしたけど打っていてすごく気持ちがいい。（１５歳のアマ時代）に初優勝したマンシングウェア（ＫＳＢカップ）以来の形状ですね」。タイ出発前の成田空港で、ドライバーのヘッドを０８年のプロ転向以来使用していた丸型から、思い出の詰まった洋梨型に変更することを明言。“ゴルフの祭典”への腕試しとなる２、３月の米遠征５試合から実戦投入する。

　用具契約を結ぶヨネックス社ではヘッド体積３５０、３８０、４００ｃｃの３種類を用意。石川は「３８０を使うことになる」とし「少し小さいデザイン」と話した。体積は今季と変わらないが、ヒールの部分のボリュームが少ない洋梨型は視覚的に小さく見える効果もある。「大型ヘッドのブームも落ち着いた。（スイートスポットが広い）大型は打つのがやさしいけど空気抵抗も受けやすい」と分析。自らリクエストして、パーシモン時代のテイストを残し、スイング時に微調整もしやすい形状を選んだ。これに伴いシャフトも変更する。

　この日は、年末に届いたマスターズの招待状を披露。「ホッとしています。今年はマスターズでの優勝争い。年間最多勝。２週連続優勝など今までやったことのないことをしたい」と、改めて今季の目標を口にした。

　紅白歌合戦の開会宣言やイベントなどで大忙しの年末年始だったが、一日も休まず練習するなど３年連続出場のロイヤル・トロフィーへ向け調整は万全。「今年初の大会なのでいい形で終わりたい」。好成績を残せばその後の大会へ大きな弾みとなる。原点ともいえる“相棒”を武器にマスターズでのＶ争いへ。石川の２０１１年が幕を開けた。

　◆ザ・ロイヤル・トロフィー　米国対欧州の対抗戦「ライダーカップ」にならって２００６年から始まったアジア対欧州の対抗戦。２人ずつペアを組み、初日は１つのボールを交互に打つフォアサム、２日目は両者のスコアの良い方を採用するフォアボール。最終日はシングルスで、すべてマッチプレーで争う。０６、０７、１０年は欧州、０９年はアジアが優勝。０８年はタイ国王の姉の死去により中止となった。

　



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