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ラス・カサス 無条件で擁護できる者はいない。

現実か誇張か?
ラス・カサスは、政治的影響力を失いつつある状況の中で、1552年8月から1553年1月にかけて、セビリアで8冊の論集を印刷させた。その中の一冊が『インディアスの破壊に関する簡潔な関係』(Brevísima relación de la destruyción de las Indias)であった。この小著は、フィリップ2世に対して、インディアスで行われた犯罪に終止符を打つよう警告することを意図していた。この文章で常に目を引くのは、その激烈で極論的な文体と、修辞的な誇張の多さである。今日、ドミニコ会士がそのページに記した事実や統計の信憑性を、無条件で擁護できる者はいない。




ラス・カサスは、原住民の無防備さと征服者の残酷さを強調している。原住民は「おとなしい羊」であり、「狼や虎、多くの飢えた日の猛々しいライオン」の餌食となった。それ以降、ラス・カサスは誇張を重ね、最終的な考察では「これらの民族と土地で行われた呪い、損害、破壊、人口減少、荒廃、死、非常に恐ろしい残虐行為、非常に醜い種類のもの、暴力、不正、強盗、虐殺」を強調した。


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バルトロメ・デ・ラス・カサスはチアパスの司教となり、その新しい威厳から、彼の考えに共鳴するドミニコ会の宣教師たちを勧誘した。上の写真










この種の表現は、ラス・カサスの著作の価値を疑問視し、チアパスの元司教のキャリア全体を失格とする者もいる。例えば、ドミニコ会士に劣らず誇張と挑発を好む作家カミロ・ホセ・セラにとって、バルトロメ・デ・ラス・カサスは「黒い伝説の種をまいた偉大なヒステリック」だった。しかし、『ブレヴィシマ・レラシオン』をその作者の伝記から切り離すことはできない。




ラス・カサスがその著作に吹き込んだ誇張とドラマティシズムは、支配者を動かし、インディオに有利な立法を推し進めたいというドミニコ会士の願望によって正当化された。


不正との闘い
1566年に亡くなるまで、ラス・カサスはインディオを擁護するためのたゆまぬ活動を展開した。1563年、このベテラン修道士は、「多くの紙を書き、ラテン語とロマンス語で2千枚以上書いた」ことを認めている。ラス・カサスは、Brevísima relaciónの中で、征服者たちの「黒歴史」を私たちに提供したが、「黒い伝説」を創作したわけでも、ヒスパニック王政のインディオに対する支配権に異議を唱えたわけでもない。









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