眼精疲労の原因と対策
毛様体筋の疲労の原因としては、「長時間の手元の作業」「暗い所での手元の作業」「遠視」「度の強すぎる眼鏡の使用」などがあります。
長時間の手元の作業
正視、あるいは眼鏡で矯正している近視の場合、パソコン作業や読書などで近くを見続けると、毛様体筋は緊張し続けています。10〜15分間程度なら問題ありませんが、作業が1〜2時間以上も続く場合には注意が必要です。さらに、パソコンやスマートフォンを不自然な姿勢見続けると、首の筋肉も疲労するため、眼精疲労の症状がさらに強くなります。対策としては、1時間に1〜2回、窓の外の遠くの景色などを見て、毛様体筋をリラックスさせるとよいでしょう。同時に、首の運動や背伸びなどをすることも勧められます。
暗い所での手元の作業
よく「暗い所で読書をすると目が悪くなる」といわれますが、正確には、視力が落ちるわけではなく、眼精疲労を起こしやすくなります。光を取り入れる働きをしている瞳孔(瞳)は、明るい所では小さく、暗い所では大きくなります。小さいときはピントを合わせやすく、大きくなるとピントを合わせにくくなります。暗い所で読書をすると、瞳孔は多くの光を取り入れようと大きくなるため、ピントを合わせにくくなり、毛様体筋に通常以上に負担がかかり、眼精疲労が起こりやすくなります。対策としては、読書などは明るい所で行うようにしましょう。
度の強すぎる眼鏡の使用