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歴史
火薬、異端審問、魔女狩り:ルネサンスにまつわる暗い真実
中世を常に敵視してきた啓蒙主義時代に作られた神話は、ルネサンスを長い夜の後の夜明けとして描いている。
反逆天使の落下》1562年、ピーテル・ブリューゲル・ジ・エルダー作
反逆天使の落下、1562年、ピーテル・ブリューゲル・ジ・エルダー作
セザール・セルベラ
セザール・セルベラ
22/04/2020
12:24h 更新
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歴史を演劇の舞台のように想像し、さまざまな役者が登場し、台本に従うかのようにエフェクトが作動することを望む人がいる。 中世を目指そう! 黒死病のエフェクトを解除する!クロスオーバー・モードをオフに......。しかし現実には、歴史とはもっと複雑なものであり、どの時代のものであろうと関係なく要素が乗り降りするバス路線のようなものなのだ。
常に中世を敵視してきた啓蒙主義時代に作られた神話は、ルネサンスを長い夜の後の夜明けのように見せている。封建時代がヨーロッパにもたらした有害なものすべてを一挙に置き去りにした光の場所である。とはいえ、中世も、特に13世紀以降の文化的・科学的なレベルではそれほどひどいものではなかったし、近代の幕開けとなったルネサンスも、それほど牧歌的な時代ではなかった。
ゲーム「パックス・ルネッサンス」の表紙
ゲーム「パックス・ルネッサンス」の表紙
忘れてはならないのは、ルネサンス期にしばしば結びつけられる歴史上の出来事が、それほど牧歌的なものではないということだ。