ANGEL SMILE

で、再集結が決まった聖飢魔Ⅱなんだが、やはり今になって色々思いを馳せてしまう。
やはりヘビーメタルへの初期衝動を受けたバンドだけになかなか
他にはない思い入れがいっぱい在るのだ。

とは言っても僕は最初のベスト盤「ＷＯＲＳＴ」以前の聖飢魔Ⅱが好きで
「有害」以降は全く聞いてないと言っていい。
初期のあのメタリックサウンドに叙情的（と言う表現でいいのだろうか？）
かつメッセージ性の高い歌詞を盛り込んだ世界感が大好きだった。

だから「有害」のあのストレートな歌詞や、いささかコメディックにも思える世界を
提供された時、どーしてもなじめなかったのだ。
当時の聖飢魔Ⅱファンの友達に「有害」は好きじゃない、と言ったら
ムッとした顔をされて「ロックだからだろ」と言われたりもした。
当時は？？だったが、今になると彼の言ってた事が何となく分かる気がする。

まぁ、そんなことは別にいいや。
話を飛ばしてしまうがやはり聖飢魔Ⅱでベストアルバムと言うと
4thアルバムの「BIG　TIME　CHANGES」だと思う。
初期衝動は2nd「THE　END　OF　THE　CENTURY」から受けてるし、
好きな曲もこっちの方が多分多いのだが、やはり世界感と言う点でずば抜けて素晴らしいと思う。
これが聖飢魔Ⅱなのだ！！と今更ながら勝手に思ってしまうアルバムだ。

それゆえ（？）聖飢魔Ⅱの中で一番好きな曲を選ぶとなると
往年の名曲「ELDORADO」でも無ければ、
昔コピーした「STAINLESS　NIGHT」でもなく
「BIG　TIME　CHANGES」でラストを飾っている、
エース清水が情けない声で歌う「ANGEL　SMILE」だったりするワケだ。
デーモンには悪いのだが。

アルバム「BIG　TIME　CHANGES」で繰り広げられる荒涼かつ殺伐とした風景の中、
最後に差し込んでくる光のように美しく切なくメロディが流れていったワケです。
音楽と言うよりは映画の感動に近いようなそんな感覚でした。

・・・同じように思ってる人きっと他にもいると思うんだけどなぁ。