日頃、外出といえば近所のスーパーくらいしか出かけない。
それがいきなり東京である。
極度の方向音痴も手伝って、スマホのナビアプリは起動しっぱなしだった。
最近のナビやGPSは優秀で、自分がどの方角を向いてるかすら教えてくれる。
そんなナビのおかげで、無事母の宿泊するホテルにたどり着き、
届け物(結局は常用薬)を手渡すことができた。
お薬を飲んだ母はいつもの体調に戻り、暫く仮眠したいとのこと。
18時頃一緒に美味しいものでも食べようと約束し、14時~18時がフリーとなった。
ナビのおかげで悠々と東京に来れたмёはいい気になって、
ほんならチョイとシブヤあたりにでも繰り出してやるかw とお散歩に出た。
「あ、このお店見てみたい」なんて景色よりスマホを見ながらポテポテ歩いていた。
マサカそんなところに段差があるとは知る由もなく。
世界はスローモーション、
気がつけば背負ってたカバンからスカートから翻してアスファルトに突っ伏していた。
左手は辛うじて手を着いたが、右手は手の甲で着地。
運動会で頑張りすぎた小学生並に転倒してしまった。
羞恥も然ることながら、スマホの無事が気になり直ぐ様キーを押してみた。
点かない・・・( ゜д゜)
あっちこっちのキーを押したりさすったり、画面をタップしたりと色々してみたが、
振動(キー入力時のバイブ)はするものの画面は真っ暗のまま。
遠い異国の地で放り出された子犬の気分。アカン、絶対迷子になる。
母の宿泊するホテルの名前、駅名すらスマホのメモアプリの中。
途方にくれる、と言うのを身にしみて感じた・・・。