Stubhubとヤオミン

皆さんTicket Masterという会社をご存知でしょうか？アメリカ全域の各種エンターテーメントのチケット販売の約５０％のシェアを占めるという恐るべきオンラインチケット販売会社で、アメリカでプロスポーツやコンサートを見に行ったことのある人は一度はお世話になったことがあるはずです。僕もプロバスケットボール（NBA)が大好きなので、何度か利用していますが、ひとつ大きな問題があるのです。それは、正規チケットしか販売していないということです。
何故これが問題かと言うと、特にバスケはそうなのですが、会場の中で一番良い席は（court sideと言いますが）、ほとんどがシーズンチケットホルダーに占領されており、僕のようにたまに行く人はいい席がとれないのです。加えて、正規チケットなので、同じ席の値段は同じで、試合が好カードだろうと、人気の無いチームであろうと関係ないのです。
さて、少し前になりますが、Whartonで起業家を目指している学生を対象にEntrepreneurship Conferenceというのが開催され、同じコホート（クラス）の友人がChairを務めていたこともあり招待されて行ったところ、Stubhubという会社を立ち上げたJeff Flurrという起業家のスピーチを聞くことが出来ました。このFlurr氏、僕が上に指摘しているTicket Masterの問題を解決すべく、約８年前にStanford MBA在籍時に友達とStubhubというon-lineチケット販売会社を立ち上げたとのことでした。日本でもよく試合前の野球場でダフ屋を見かけますが、あれをon-line化したようなものです。でもって、会社は最近$310millionでeBayに売却されたとのこと。
この話を聞いた翌週、丁度前から一度は見てみたいと思っていた中国出身のスター選手ヤオミン率いるRocketsがフィラデルフィアに来るということだったので、早速Stubhubを試してみました。仕組みは簡単で、その日の試合に行けないシーズンチケットホルダーや、単に持っているチケットを売りたい人達が、Stubhub経由でチケットを売っている訳ですが、チケットの手渡しも簡単で、会場近くのホテルなどにStubhubの出店があって、そこにピックアップにいけば良いだけでした。面白いのは、試合の時間が近づくにつれて、チケットが安くなっていくことで、僕も結局試合２時間前に購入しました。結果、何と前から３列目の、しかも選手が入場してくる通路のすぐ近くの席（絶対にTicket Masterでは取れない）を、破格の$55で取ることが出来ました。おかげで、ヤオミン登場時にハイ５も出来て、最高でした。という訳で、この投稿を見られた皆さん、是非Stubhubをお薦めします。

中国出身のヤオミン（226cmあります !!)