充

今日という日は、これまでに経験のない１日になった。

ただ楽しい、とか
ただ嬉しい、とか
そんな単に花が咲いたようなものではない。

人間として
男として
二人の重厚な人間と交わる事が出来て
これからの人生や身体の事、
そして一人の男としての器というものを
見つめ直し、改め、より高みを目指す覚悟が出来た１日となった。

技ってなんだろう。

誰かに教えて頂いて右に倣えで身に付くものだろうか？


力ってなんだろう。

ガムシャラに闇雲に頑張って得られるものだろうか？


あの二人の超一流の人間を見て
それを考えずにはいられなくなった。


そして
彼らの強さの根源は、彼ら自身が彼ら自身の戦いの中で、
傷付き、倒れ、嘆き、悲しみ、それでも立ち上がり…
それを繰り返す中でオリジナルを編み出した故に
培われたものだと感じる事が出来た。


人は皆、それぞれの人生をいく。
二人として同じ人生をいく者はいない。
当たり前の事だ。
だからこそ、オリジナルを磨き上げる。
己の人生を戦い抜く為に。


なんという日だったろうか。

人はかくも強くあれる。
人はかくも強く成れる。

勝者とは、誰かに勝つのみならず
己の道を輝かせる事が出来てこそ、初めて本当の勝者と成れる。

僕は、僕だ。

ただ一匹の男だ。

見事なライバル、恩人に感謝。


人生で初めての、本当の意味で充たされた１日。