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コスタリカにっき

15日間のできごとを徒然なるままに

11日目:コルコバード

2010-02-11 08:02:41 | 日記
暑さと4匹の蚊のおかげであまり眠れず。
何度かやっつけようと試みたものの、テントの布が衝撃を吸収してしまい、叩けない。
4:00amに起床して身支度開始。
その後、4:45amくらいにレストランの電気がついたので朝食を食べに出た。
コルコバード国立公園のシレーナへの1日ツアーに参加するため、5:00amにロッジを
出発することになっていたのだが、カナダ人夫妻がその時間に朝食をとり始めたため、
15分遅れでロッジを出発。
オーナーが車で送ってくれたのだが、その車がかなりのポンコツ。
色んな部品が付いてないし、ちょっとした段差を越えるだけでアクセルベタ踏み。
案の定、ボンっと音がして途中で止まって動かなくなる。
結局そこから10分弱、ボートが待つ浜まで歩くことになった。

靴を脱いでボートに乗り込み、5:45am頃に出発。
シレーナの浜に到着するも、潮が引いていて岩場を歩くしかなく、足の裏が痛い。
波があるせいで、チビの私は膝まで濡れる。
ふと遠くを見ると、左手前方でうごめく黒いものを発見。


遠くからやって来る黒い生きもの

まさかのバク登場か!と思い、砂浜にいるガイドに、ダンタ(スペイン語でバク)?と
小声で繰り返し叫ぶも、彼は別の名前を同じく小声で叫んでいる。
手に持っていた昼食と靴を下に置き(濡れるけど無視)、慌ててカメラを覗く。


学名:Tapirus bairdii 和名:ベアードバク

どう間違っても、バク。
まさか見れるとは思っていなかったので、かなり嬉しかった。
ちょっと遠いが、必死に撮影。
あのまま砂浜を歩いてきてくれるかと思ったが、途中で森に消えて行った。
感動のまま後ろを見ると誰もいない。
他の観光客とガイドたちは、既に砂浜で靴まで履き終え、準備万端になっていた。
まだ海水の中にいるのは私だけ。
みんな何でそんな普通なわけ?と思いながら慌てて砂浜へ行き、靴を履いた。
ガイドにもう一度ダンタだよねと聞くと、そうだと言う。
どうやら彼は、私以外のみんなのために英語でバクと叫んでいたらしかった。

準備が整い、7:00am頃からシレーナの森の中へ。
ちょっと遅いよな…この時間からでいろいろ見れるのかな…と思いながら出発。
早速、食事中のハナジロハナグマの群れを発見。


学名:Nasua narica 和名:ハナジロハナグマ

河口に出てみるも、時既に遅しで、見れたのは大量の水鳥の足跡。
私はアライグマかと思ったのだが、カワウソの足跡が見れた。


カワウソの足跡らしい


学名:Trogon bairdii 和名:パナマハグロキヌバネドリ 性別:♀


学名:Dasyprocta punctata 和名:マダラアグーチ


学名:Trogon massena 和名:オグロキヌバネドリ 性別:♀


学名:Momotus momota 和名:ハチクイモドキ

少し歩くと、シレーナのステーションに到着。
展示してある標本などを見学した後、ゲストブックに記帳。
意外とたくさんの人たちが滞在していて、驚いた。
1日ツアーで来ているグループもそこそこいるようで、森の中で何度もすれ違った。
記帳後は再び出発。
少し歩くと、セアカリスザルの群れと遭遇。
ちょこまか動くし、慌しく去っていってしまったが、背中に子供を乗せた個体も見れた。


学名:Saimiri oerstedii 和名:セアカリスザル


学名:Ateles geoffroyi 和名:クモザル


学名:Tayassu tajacu 和名:クビワペッカリー


学名:Trogon bairdii 和名:パナマハグロキヌバネドリ 性別:♂

川辺に出たところで、10:00amと少し早いがみんなで昼食。
水鳥が見れるかと思って期待していたものの、少ししか見れなかった。
でも、既にたくさんの生き物を見た後だったので、ちょっと残念だな、くらいの気持ち。


手持ちの図鑑に掲載されておらず不明


同じく不明


湿った場所に集まっていたチョウ


学名:Egretta caerulea 和名:ヒメアカクロサギ


川の中から顔を出したワニ

昼食後、川沿いに海へ出て、そのまま浜辺をボートを降りた場所まで歩いて戻った。
太陽に照らされながら浜辺を歩くのは、なかなか疲れた。
ふと足元を見ると、朝見たバクの足跡がはっきりと残っていてちょっと感動。
ちらほら鳥を見たり、ハナジロハナグマの群れに再び遭遇しつつ、もといた場所へ。


手持ちの図鑑に掲載されておらず不明


学名:Nasua narica 和名:ハナジロハナグマ

上記以外に観察できた生き物
哺乳類 リス
鳥類  学名:Campephilus guatemalensis 和名:ズアカエボシゲラ
     学名:Ramphastos ambiguus 和名:ニショクキムネオオハシ
     学名:Pelecanus occidentalis 和名:カッショクペリカン
     学名:Penelope purpurascens 和名:カンムリシャクケイ
     学名:Chloroceryle americana 和名:ミドリヤマセミ
     学名:Myrmeciza exsul 和名:クリセアリドリ

色々な生き物が見れて大満足のまま、日陰でボートを待つ。
全員揃ったところで00:00am頃にシレーナを出発。
そのまま帰るのかと思ったら、キャンプサイトになっている別の浜に寄っていく模様。
水着は持っているか?ここで泳げるぞとガイドに言われるも、私は持っていない。
ひとまずみんなに付いて降りてみた。
すると何やらみんな靴を履き始め、海で泳ぐような素振りは見せない。
おかしいなと思っていると、ガイドに靴はどこにあるんだと聞かれ、ボートに置いてきた
と言うと、これから森を歩いて滝を見に行って、そこで泳ぐのだと言う。
何も説明されなかったので、てっきり海で泳ぐのかと思ってしまい、サンダルで上陸。
私のつっかけサンダル姿を見てガイドが首をひねるも、ボートも沖に出ちゃったし、
それで大丈夫だと言うので、出発…が、すぐに後悔することになった。
上り下りもあって足場も悪く、歩きにくいし足が痛い。
特に生き物も見れず、私には只の苦行であった。

その後、ボートでロッジがある町まで再び移動するも、土砂降り。
雨に打たれながら浜に上がり、次々と他の観光客は送迎車に乗り込んでいく。
でも、なぜか私たちのロッジに向かう車だけきておらず、取り残される。
仕方が無いので、売店の軒先で雨宿り。
しばらくすると、到着した日に迎えに来てくれたおじさんを発見。
向こうも私たちに気づき、誰も迎えに来てないのかと聞いてきてくれた。
おじさん曰く、ロッジからの予約は受けていないらしく、どうすべきか分からないと言う。
でも結局誰も来ないので、乗せていってくれることになった。
帰り道、故障して放置されているオーナーの車を発見し、あの車は1kmも走れないから、
しょっちゅう色んなところに止まって置いてあるんだと、おじさんは笑っていた。


学名:Milvago chimachima 和名:キバラカラカラ
※恐らくそうではないかと思うが…

この日はカナダ人夫妻と過ごす最後の夜。
最終的には孫みたいになり、遊びに来なさいと、住所やら一通りの連絡先をもらった。
夕食の時にオーナーと話すも、送迎が来なかったことについてはノーコメントだった。

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